1,800円以上の注文で送料無料

ミシンと金魚 の商品レビュー

4.1

230件のお客様レビュー

  1. 5つ

    82

  2. 4つ

    86

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2024/08/14

ヘルパーさんに気を遣っていつもニコニコしているおばあちゃんの頭の中が語り始める 子供のように扱われながらも、どこか冷めた頭で自らの生涯を想い起こし、後悔と幸福を行き来する走馬灯 著者がケアマネージャーでもあると読後に知って納得したのと、自分の介護経験も重なって、母親もこうやっ...

ヘルパーさんに気を遣っていつもニコニコしているおばあちゃんの頭の中が語り始める 子供のように扱われながらも、どこか冷めた頭で自らの生涯を想い起こし、後悔と幸福を行き来する走馬灯 著者がケアマネージャーでもあると読後に知って納得したのと、自分の介護経験も重なって、母親もこうやって頭の中でいろいろ独り言を言ってたのかなと思うとちょっと切なくなりました

Posted byブクログ

2024/08/07

切ない。とっても切ない。 痴呆やボケは中々受け入れられるものではない。そっち側からどのように見えているのか、感じているのか。そっちの世界はどうなっているのか。 分からないからこその不安がある。 いつその世界に足を突っ込むことになるか?の不安も。 怒鳴られたり理不尽な目に遭ってもフ...

切ない。とっても切ない。 痴呆やボケは中々受け入れられるものではない。そっち側からどのように見えているのか、感じているのか。そっちの世界はどうなっているのか。 分からないからこその不安がある。 いつその世界に足を突っ込むことになるか?の不安も。 怒鳴られたり理不尽な目に遭ってもフワフワとやり過ごす、今と昔が混在して記憶が入り乱れてでも、自我がないわけではない。その狭間が切なかった。

Posted byブクログ

2024/08/07

人生の終盤を迎えた老婆の話。 本人目線の語り口調で話が続く。 介護施設での出来事や嫁の適当な介護の合間に昔を思い出す形で話が進む。 不遇の過去を切り抜け生きてきたが、最後に幸せを感じる?終わり方。 他社の評価は高いが自分にはどこが評価が高いのか分からなかった。話自体はよく...

人生の終盤を迎えた老婆の話。 本人目線の語り口調で話が続く。 介護施設での出来事や嫁の適当な介護の合間に昔を思い出す形で話が進む。 不遇の過去を切り抜け生きてきたが、最後に幸せを感じる?終わり方。 他社の評価は高いが自分にはどこが評価が高いのか分からなかった。話自体はよくある話

Posted byブクログ

2024/08/15

なんだか、凄いものを読んでしまった気がする、、、。 最後まで、ソワソワゾワゾワしてしまった。 そして、なんだか切ない。

Posted byブクログ

2024/07/27

はじめは正直読みにくかったのだが、読みすすめるうちに引き込まれる作品 老いや生まれてから死ぬということについて考えさせられた

Posted byブクログ

2024/07/20

認知症が社会的な問題となっている今こそ、そんな方々を想像するという点で読むべき本であると思います。 雑然とした頭の中を表現しており、はじめは内容がつかみにくく漫然と読んでいましたが、段々とおばあちゃんのこれまでが明らかになっていく過程に惹きつけられました。最後はすっきりとした気持...

認知症が社会的な問題となっている今こそ、そんな方々を想像するという点で読むべき本であると思います。 雑然とした頭の中を表現しており、はじめは内容がつかみにくく漫然と読んでいましたが、段々とおばあちゃんのこれまでが明らかになっていく過程に惹きつけられました。最後はすっきりとした気持ちで読み終えました。

Posted byブクログ

2024/07/09

「みっちゃん」が「みっちゃんたち」になり、「背のちっこいみっちゃん」まできて、ヘルパーさんの総称と思い至ったが、なぜに「みっちゃん」? その理由がわかった時、悲しみと愛情が満ちた。 おもうが、きっと、わすれっちゃう。 ちぐはぐな語りが、余計にリアルで刺さった。

Posted byブクログ

2024/06/25

読み始めてからずっと暗い話だなぁとページが進まなかったのに、読み終わった後のスッキリとした後味は、放浪記みたい。

Posted byブクログ

2024/06/13

同居している義母が重なる。 義母の見ている世界が少しほんの少し見えるような、わからないような。しっかりしていた義母が出来なくなることが増えていくのに自分もしんどくなっていく。優しくない自分がいる。 みんなが通る道なのに。

Posted byブクログ

2024/05/26

思っていたのは、ふんわりとした感じなのかと、手にした本だったのだが、…… 予想に反して、主人公のカケイさん! 認知症、それに車椅子生活。 ディサービス。 このカケイさんの凄絶な一生! 楽しかった事は? 親からも夫からも、愛され無かった人生。 そして、嫁は、財産を狙っている。 余...

思っていたのは、ふんわりとした感じなのかと、手にした本だったのだが、…… 予想に反して、主人公のカケイさん! 認知症、それに車椅子生活。 ディサービス。 このカケイさんの凄絶な一生! 楽しかった事は? 親からも夫からも、愛され無かった人生。 そして、嫁は、財産を狙っている。 余りに悲惨だと、反対に呆けた方が、良いのか?、それとも、生き抜いて、体が不自由でも長生きすべきなのか? 医療の開発で、認知症の薬も出来てきているが、身体が動かなくなったら、どのように、周りが対処してくれるのかな……と不安に思う。 昔、施設に入ってから亡くなった方のお嬢さんから聞いたが、施設に預けた通帳(施設の入居費や食事代引き落としのために) が、見つからないのでも問い合わせたら、施設側に残高が入っていたそうだ。 施設側は、それは、亡くなったら、皆さん寄付として、施設に……と、言われたらしい。 お嬢さんが、しっかりした方だったから、戻って来たそうだけど、何もかも、自分で出来なくなったら、他人に何をされてもわからない。 まして、この本のように身内の嫁でさえ、相続が出来たら、見舞いにも来ないだろうし、生きる屍になるのかと思うと、いたたまれない。 やはり、ピンピンコロリと生きるのが、一番なのか?と思いながら読み終えたが、スッキリしない感じであった。

Posted byブクログ