現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全 の商品レビュー
精神論や、真似できない超人的読書術でなく、非常に論理的、実務的な方法論であり、自分に落とし込むことが可能な内容であった。読んだ内容が頭に定着せず、活かしきれないと感じることが多々あるが、読書中および読後にひとつふたつの所作を加えることで読書を自分のモノにできる。 備忘メモ(+意...
精神論や、真似できない超人的読書術でなく、非常に論理的、実務的な方法論であり、自分に落とし込むことが可能な内容であった。読んだ内容が頭に定着せず、活かしきれないと感じることが多々あるが、読書中および読後にひとつふたつの所作を加えることで読書を自分のモノにできる。 備忘メモ(+意訳) 読むことの目的は、多様な視点を得ることだと心得る。 読みながら要点をメモし、そこからより汎用性のある概念を抽出する。 散りばめられた概念と概念を結びつけ、世界観を描き、自分の「知肉」とする。 無意識領域で概念がうまく結びつくように、常に頭をクリアな状態にしておく。 そのためのタスク処理には、有益なツール(クラウド、アプリ等)を活用すべし。
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☆2.5 主に情報リテラシーについての本 本書の白眉は、散漫力を利用せよと主張する最終章にある。またほかの章で紹介してゐた、RSSリーダーやツイッターのリスト機能、キンドルなどのツールも参考になった。 それ以外の内容は、集中力についてよりも、情報リテラシーについて多く書いて...
☆2.5 主に情報リテラシーについての本 本書の白眉は、散漫力を利用せよと主張する最終章にある。またほかの章で紹介してゐた、RSSリーダーやツイッターのリスト機能、キンドルなどのツールも参考になった。 それ以外の内容は、集中力についてよりも、情報リテラシーについて多く書いてある。信頼できる情報を得る方法については、私にはわりと自明だった。6、7章は外山滋比古『思考の整理学』にも通じる点がある。 気になったのだが、著者は無自覚な神秘主義みたいだ。コビトさんなどと書いたり、折口信夫を引用したりしてオカルトめいてゐる。それが信頼できる情報か、著者の言ふ方法でまっさきに確めるべきでは。あと『罪と罰』を名著としてゐる点も気になる。なほp.238の記述《年配の委員たちに選考されるため古くさい価値観の小説が多い芥川賞受賞作の純文学》はおほむね正しい。 しかしなんだか要点だけ絞ればもっと短くなるのに、水増ししてあるやうな気がする本である。
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有益な知識や情報を集め、それを知恵として身につける方法を解説してくれます。 大きく以下3点についてのノウハウ本と感じました。 ・情報の集め方 ・情報の蓄積方法 ・管理ツールの活用法 著者が使っているという、 多くのノウハウを紹介してもらえるので、 やってみたいと思えるものが見...
有益な知識や情報を集め、それを知恵として身につける方法を解説してくれます。 大きく以下3点についてのノウハウ本と感じました。 ・情報の集め方 ・情報の蓄積方法 ・管理ツールの活用法 著者が使っているという、 多くのノウハウを紹介してもらえるので、 やってみたいと思えるものが見つかると思います。 個人的には、 ・記事の見出しの一括取得と内容保存 ・メモの蓄積保存と検索対応 ・コンパクトなスキャナーでの文書の電子管理 を試してみます。
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「読む力大全」と題名があるが、メディアリテラシーについて綴ってある部分が序盤ではほとんどであった。 信頼できる情報を得るための手法の紹介されている。 後半では本の効率的な読み方や、読書から得られた知識を自分の知肉にするための手法が書いてある。 最終章では「読む力」というより効率的な仕事方法について綴ってある。他のビジネス書などでは、「マルチタスク」はあまり推奨していない印象であるが、この本ではそれを推奨している。 「散漫力」「集中力」を使い分けて、仕事をこなすということであった。 メディアリテラシーを身に着けるにも活用でき、読書の恩恵を得るための手法も記されており、参考となる本であった。 以下 読書メモ ・だらだらは長続きする ・表面的な情報「新聞」と深い知識「web」の良いとこどりをする →新聞は世の中を知る「入口」に適している。 ・Twitterで知識を集めるための5段階の手法 →1.その記事について、Twitterにどのようにコメントされているか 2.専門知見か 3.投稿者のプロフィールを見る 4.乱暴なコメントしていないか 5.以上の項目を満たしていれば、フォローする ・紙の本を買うときは? →自分の中で重要なテーマを扱い、その本を読まないと前に進めない場合は躊躇なく紙媒体の本を購入する。※多少の失敗も自分への投資と割り切る ・ベストセラーの本について →万人受けする本だが、「突き刺さり」が薄まる →自分に合わない場合がある。相性が良いかどうか ・今読むべき本の選定方法 1.本との相性を探る 2.自分の読書スキルはどうか 3.冒頭の30ページを読んでみる 4.「むいていない」「無理だ」と思ったら清く諦める 5.今読んでいて楽しい本を読む。それが「知肉」になる →読書は楽しいという気持ちがなければ、自分のものにはなり辛い ・実用書の読み方 →前書きなどを読む →どんな知識が得られるか推測する →目次を見て自分の必要な部分だけ読む →気になった部分をメモする。箇条書きするなどして残しておく ・ビジネス書の「このようにやれば成功します!」は「後出しじゃんけん」後付け →何が自己啓発から学べるか・・ →これをやったら失敗する。ということだけ →失敗を回避するために、自己啓発を読む ・知肉に昇華させるためには →自分が獲得した「乱雑な情報」を一つ一つつなぎ合わせて小説にする。 →エピソード化する ・難読本の読み方・工夫点 ・散漫力と集中力の使い分け →散漫力→アイディア(舞い降りがおきる)がタスクは消えない →集中力→タスクははかどる。アイディアでない ・マルチタスクで →やるべきことを棚卸する →重いタスク、軽いタスクに分別 →軽いタスクから始め重いタスクをこなす。交互にこなす →休憩大事、インターバル、ポモドーロ →もう少しやりたい!という飢餓感をあえて残す。→飢餓感が舞い降りを可能にする ・ワークライフインテグレーション →仕事と生活をうまく統合する
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この本は知識をどう身につけ、どう活用するかが書かれている。情報を得る方法はとてもためになった。ただ、アウトプット、保存の6.7章は難しく、とりあえず知識を身につける実践する。
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本や記事を読んで取り入れた情報を、概念化し自分の「知肉」にしなければ読む意味がない、ということが繰り返し書かれている。 もちろん理解できるが、たとえば『罪と罰』などの名作文学においてもその考えを適応すべし、と断言しているところが合わなかった。 「あー、面白かった」で終わる読書をす...
本や記事を読んで取り入れた情報を、概念化し自分の「知肉」にしなければ読む意味がない、ということが繰り返し書かれている。 もちろん理解できるが、たとえば『罪と罰』などの名作文学においてもその考えを適応すべし、と断言しているところが合わなかった。 「あー、面白かった」で終わる読書をすべて否定されているかのように感じてしまった。
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この本は、「情報の集め方」「概念を作る」「セレンディピティを生み出す」などなどの方法が書かれています。 ネットからの情報収集や本の読み方など、幅広く参考になりましま。 ぜひぜひ読んでみて下さい。
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積読本ですが、何のためにいつ買ったのかも覚えていなかったのですが、最近SNSを使い始めたので、中程までの情報はありがたいものでした。 後半の本の読み方などは今まで読んできたもので十分だったのでメモは省略します。 ツイッターとフェイスブックで毎朝八時に10本くらいのさまざまな...
積読本ですが、何のためにいつ買ったのかも覚えていなかったのですが、最近SNSを使い始めたので、中程までの情報はありがたいものでした。 後半の本の読み方などは今まで読んできたもので十分だったのでメモは省略します。 ツイッターとフェイスブックで毎朝八時に10本くらいのさまざまな記事を紹介している筆者が実践している「読む力のノウハウ」がすべて本書に書きつくされている。 ・何よりチェックすべきなのは、インターネットでは専門家が書いている個人のブログや専門家が発信するSNS。 ・読むことで得た「知識」「視点」を「知肉」にするのが最終目標。 ・「世界観」を学んで、自分の「知肉」として育てていく→「読むことの最終的な目標」 ・世の中を知る「入口」に「新聞」は使える。 ・2020年代のツイッターはもはや「人間関係のSNS」ではなく完全に「情報収集のツール」として確立している。 ・しっかりとした権威のあるウェブを見て、専門用語の意味をざっと知っておき、コメントに使われているかどうかで、その人が門外漢か専門家かある程度はわかる。 ・さまざまな分野で「信頼できるツイッターのリスト」をつくっておくことができるようになれば、百人力どころか「万人力」「億人力」である。 ・「あとで読む」アプリを使う。 「ポケット(Pocket)」や 「インスタペーパー(Instapaper)」 「フィードリー」 ・「ポケット」に入れた記事は、すべてアーカイブになる。 ・「永久保存だ」と判断した記事は、さらに「メモアプリ」にも保存する。 ・ネットが普及して、人の評判がすぐに広まる現代には「ギバー」のほうがうまくいく。 ・ツイッターで記事を紹介しておくことで、過去に読んだ記事を見つけやすくなる。→「ツイログ(Twilog)」 ・SNSで決してマウンティング(相手の優位に立とうとする行為)はしない。 ・優れた書籍は、1冊の本の中だけで「アウトライン→視点→全体像」という流れを全部用意してくれている。 ・読書を「勉強の本」「娯楽の本」と分けてバランスを考えるのではなく、勉強の本も娯楽の本もすべて「自分にとって楽しみな本」にインテグレーション(統合)してしまう。 以下「本の読み方」「知肉」の育て方「脳をクリア状態にする「二刀流」のすすめ」「マルチタスクワーキングの秘訣」と続きますがメモは省略します。
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ジャーナリスト・佐々木俊尚氏が、『読む力 最新スキル大全』と題して、いまこそ「読む力」が決定的に重要な時代だと提起し、著者が実践する「読む力」のノウハウを解説する一冊。 ○印象に残ったところ 「本を読むのはどこまでいっても「自分のため」であり、自分の頭脳にさまざまな教養や豊か...
ジャーナリスト・佐々木俊尚氏が、『読む力 最新スキル大全』と題して、いまこそ「読む力」が決定的に重要な時代だと提起し、著者が実践する「読む力」のノウハウを解説する一冊。 ○印象に残ったところ 「本を読むのはどこまでいっても「自分のため」であり、自分の頭脳にさまざまな教養や豊かな情感や考える力を蓄積していくためである」 後半のところに出てくる表現で、本書では、情報の信憑性の見抜き方や整理の仕方、電子書籍の読み方などが記載されていた。 印象に残ったところは、頭の中だけでなく、メモとして残しておくこと。メモをした表現を自分の頭の中で整理をする。というのは、自分の頭の中に描かれているイメージ、概念をそのメモと結んでみる。自分なりの考えが生まれてくるからである。それが知肉ということだろうと思った。 ○感想 ページ数の長い本であったが、ところどころ、参考になるスキルやサイトの紹介もあり、流し読みでも良いので、読んでおいても良いと思う。私は後半に参考になるところが多かった。情報も偏りがちなので、情報元の周りの意見も大切だということ、違った見方をしている人の意見も参考にして、自分の意見を作り出す大切さを学んだ本であった。
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2回目。多数のノウハウが入っており、ひとつでもふたつでも実行できるといいのではないかと思う。改めて刺さったところは、ギバーになった方がいいこと(惜しみなく?情報の提供者になること。Takeを考えない)。また、読んだWebの記事の処理方法に困っていたので、読んだ記事でよかったものをTweetする、という方法が紹介されていて、これは実践してみたいと思った。
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