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千年の読書 の商品レビュー

4.3

72件のお客様レビュー

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2022/10/25

本屋トカクに入荷している本の紹介。 これはテーマ買いした。 書店員である水砂さんの読書エッセイ。 P20 引用 私たちは知らずにはいられません(略)日々の 些細な出来事から、過去の記録や、まだ起こっていない未来について、 何でも知りたい。知って どうするのという細かい疑問は気...

本屋トカクに入荷している本の紹介。 これはテーマ買いした。 書店員である水砂さんの読書エッセイ。 P20 引用 私たちは知らずにはいられません(略)日々の 些細な出来事から、過去の記録や、まだ起こっていない未来について、 何でも知りたい。知って どうするのという細かい疑問は気にとめず、ただ知りたい。 →なぜ本を読むのか、と父に問われたことがある。父はあまり本を読む人ではないので純粋に不思議だったらしい。 正直理由はなかったので、あんまりうまく答えられなかったのだが、これだ!と思った。 馬鹿馬鹿しい話ですが、私は本を読んでいたら、いつかは頭が良くなると信じていました。 →激しく頷いた。この本随一の同意だったかもしれない。 上記に描いた通り、別に、賢くなりたくて本を読む訳ではないのだが、こんだけよんでいるのだから文章のひとつやふたつうまくなってもいいだろう!と叫びたくなるときがある。 以下続き 以 来愚直に三〇年読み続けてきましたが一向にその兆しはありません。きっと本を読む量も質も、 どちらも足りなかったのだろうと考えていたら、保坂和志の『言葉の外へ』に出会うことができ ました。 読書とは第一に読んでいる精神の駆動そのもの”のことであって情報の蓄積や検索ではな い。ということをたまに素晴らしい本を読むと思い出させられる。 P89引用 終わってしまえば思い出せなくなってしまうような小さな悩み事でも、本人にしてみれば、それを抱えている間はいつ終わるともしれない無限の暗闇です。こうした暗く閉じた未来を、さっと 開け放ってくれる四角い窓が、本屋にいけば無数に開いています。もちろん、その扉は映画 だったり、音楽であったり、友人との会話だったり、目の前の風景であったり、見上げた雲の形 もしれません。でも、私は本屋で働いているので、この窓が本であったらいいなと願います。 →本屋の端に辛うじてひっかかっているようなわたしに、すっと背筋をのばさせる言葉だった。

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2022/10/09

なぜ人生には本が必要なのか、ということを語る一冊 さながら、古今東西のブックガイドといった形 それを実現する著者の読書量に圧倒されるし、読了後は色んなジャンルの本を読みたくなる

Posted byブクログ

2022/09/12

紹介されている本が多岐に渡っていて読みたい本がちらほらあった。 ただ、この本で一番記憶に残ったのは、コアラの脳が頭骨のスペースを満たしておらず小さい脳が転がっている、という件だった。ユーカリに住み、ユーカリを食べるコアラは移動もせず食性も単調になるにつれて脳が縮んでいった、という...

紹介されている本が多岐に渡っていて読みたい本がちらほらあった。 ただ、この本で一番記憶に残ったのは、コアラの脳が頭骨のスペースを満たしておらず小さい脳が転がっている、という件だった。ユーカリに住み、ユーカリを食べるコアラは移動もせず食性も単調になるにつれて脳が縮んでいった、という内容に衝撃を受けた。

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2022/08/19

かなり高尚な本ばかりなので、同列に並べられても戸惑うばかりのただの本好きなのですが、やはり本を軸にして色々な事を語られるとすっと入ってきやすいです。思った以上に語り掛けえてきてくれる本です。とても気持ちが落ち着きます。

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2022/08/13

われわれは絶壁が見えないようにするために、何か目をさえぎるものを前方においた後、安心して絶壁のほうへ走っているのである 『パンセ』 本当にみるべきものって、いったいなんなのでしょう

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2022/08/03

感想 自分の全力をかけて読める本。人生を少しだけ前進させる本。そんな本と巡り合うには自分が良いと思う本を片端から読んでいくしかないのだろう。

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2022/07/31

人生が変わるような本との出会いをテーマで分けて紹介した本。 ・本との出会い ・生きづらはへの処方箋 ・働き方 ・お金 ・味、料理 ・幸福 瞑想 ・死 すぐにでも読んでみたい本がいくつかは出てきた。本の良さがわかる。 他の本と紐付けながら進めていく内容は興味深かった。

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2022/07/16

「本との出会いは人との出会い」 この世で実際に会うことの叶わない人に出会えたり、聞いたことのない話を教えてもらえたり、熱中してページをめくっているうちに、目の前の景色が変わっていく。そうして多くの『知』と触れ合う中で、価値観が広がったり知識が少しずつ積み重なっていき、今の自分を形...

「本との出会いは人との出会い」 この世で実際に会うことの叶わない人に出会えたり、聞いたことのない話を教えてもらえたり、熱中してページをめくっているうちに、目の前の景色が変わっていく。そうして多くの『知』と触れ合う中で、価値観が広がったり知識が少しずつ積み重なっていき、今の自分を形作っているんだと感じた。 読書の本質は千年前から不変であり、人間が生きていく上で必須ではないけれど、確実に人生を豊かに彩ってくれる存在であると確信できました。 これからの新しい出会いにワクワクしています。

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2022/07/13

レビューの前に自身の読書的半生「うん十年の読書」を簡単に振り返りたいと思います。 幼稚園で先生の所作を真似するアクティビティを放棄し、そのまま部屋の隅で教室の絵本を読み出したのが本にまつわる最初の記憶です。(厳密には母に言われて「あ〜そう言えば」と思い出したものですが笑) その後...

レビューの前に自身の読書的半生「うん十年の読書」を簡単に振り返りたいと思います。 幼稚園で先生の所作を真似するアクティビティを放棄し、そのまま部屋の隅で教室の絵本を読み出したのが本にまつわる最初の記憶です。(厳密には母に言われて「あ〜そう言えば」と思い出したものですが笑) その後ちょびちょびですが読書は続け、中2の頃司馬遼太郎の『燃えよ剣』に出会い火がつきました。しかし大学時代は勉強と部活に明け暮れ、疲労を言い訳にして(今度は)読書活動を放棄。社会人も疲労により…以下同文です。 ステイホームの時間が増えてからようやっと再始動でき、今に至ります。 「本は、僕たちの内部の凍結した海を砕く斧でなければならない」(カフカ) 蔦屋書店の本コンシェルジュである著者が、出会った本を基に読書の重要性、本が生み出す奇跡を問く本書。(そうやって紹介された本の山から気になるものをリストアップするのもワクワクする作業です^ ^) しかし読んだ数や知識はエキスパートだろうけど何かを生み出す作家ではない、彼もまた読者の一人なんだと途中から思うようになりました。何とか新卒入社できた会社が2年目にして経営破綻。転職活動中に出会ったある一冊を支えに内定を勝ち取られたと言います。 また本書も各章のテーマに沿った本を「一つの章を一段として、本棚一本分」紹介&軽く掘り下げるの連続で、あまり著者自身が見えてきませんでした… 前述でいきなり読書的半生を持ち込んだのは著者の貴重な個人的体験、本に救われた体験を聞いて自分も振り返ってみようと思ったからです。だいぶ簡略化しましたが笑、どの記憶を辿っても本を手にするたびに著者同様心が浮き立っていました。 ここ最近は、一つの事件を機に「死」についてよく考えるようになりました。著者自身も客からの問い合わせに詰まったというこのテーマは最終章で取り上げられており、これには思わず自分ものめり込みました。 本のジャンルは医療・哲学・詩etc.と幅広く、中でも政治学者 中島岳志の『保守と立憲』の一節は心に訴えかけるものがありました。 「死者とのコミニケーションを通じて、人間は新しい人生を生きることができる(中略)死者と一緒に、私たちは生きているのだ」 喪失感を無理やり埋めようとしているとも捉えられそうですが「死んだら終わり」の絶望感を少しでも拭える言葉として、人生最後の日まで大切にとっておきます。 そしてこの先本にありつけない日々が訪れても、二度と人生から読書活動を手放したりしません。凍った心の海をガンガン打ち砕き、後悔なき航海を目指します!

Posted byブクログ

2022/07/06

とても良い本でした。 そして、とても良い本を紹介もしてくれました。 作者の人柄も伺え、本が好きな人は人柄が良いな、そして改めて本って良いなと思いました。

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