千年の読書 の商品レビュー
とにかく、本の知識量がすごい。 読書への熱量も感じるし、本への愛情も感じるし、作家への敬意も感じるし、言葉を信じる力も感じるし、情報の丁寧な紡ぎ方も感じる。 1冊の本を自分の中できちんと噛み砕いて落とし込んでいるからこそ、様々な本を連ねても美しい文体となり、わかりやすい。 この本...
とにかく、本の知識量がすごい。 読書への熱量も感じるし、本への愛情も感じるし、作家への敬意も感じるし、言葉を信じる力も感じるし、情報の丁寧な紡ぎ方も感じる。 1冊の本を自分の中できちんと噛み砕いて落とし込んでいるからこそ、様々な本を連ねても美しい文体となり、わかりやすい。 この本一冊を通して知れる本の多さも凄いし、読書への姿勢もとても勉強になった。 ジャンル偏らず、いろんな本に出会っていきたい。
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1940 三砂慶明 1982 年、兵庫県生まれ。本と人とをつなぐ「読書室」主宰。梅田 蔦屋書店 人文コンシェルジュ。大学卒業後、株式会社工作社などを経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社入社。梅田 蔦屋書店の立ち上げから参加。これまでの主な仕事に同書店での選書企画「読...
1940 三砂慶明 1982 年、兵庫県生まれ。本と人とをつなぐ「読書室」主宰。梅田 蔦屋書店 人文コンシェルジュ。大学卒業後、株式会社工作社などを経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社入社。梅田 蔦屋書店の立ち上げから参加。これまでの主な仕事に同書店での選書企画「読書の学校」やNHK 文化センター京都教室での読書講座などがある。ウェブメディア「本がすき。」などで読書エッセイを連載。著書に『千年の読書――人生を変える本との出会い』(誠文堂新光社)がある。 本には人を変える力がある。時代も、場所も、言葉も関係なく、読む前と読んだ後では世界が一変してしまうような出会いがある。不思議なのは、そうした本は、よく探している本のとなりにあることです。 本屋の本棚は、世界にただ一つ、たった一人、その時、その場所をおとずれたあなただけへの招待状です。本との出会いは、もちろん、本屋だけではないし、古本屋かもしれません。図書館かもしれないし、友人の、あるいは恋人の本棚かもしれません。母親との会話かもしれないし、新聞や雑誌の記事かもしれません。私たちは 日々、多くの本と出会っていますが、私たちの多くには、ゆっくりと本を読む時間がありません。 だからといって、本を読むのが素晴らしいといいたいわけでもありません。良くも悪くも本にはとても強い力がありま す。たとえ読まなかったとしても、その影響から離れて生きるのは困難だからです。 読書とは第一に,読んでいる精神の駆動そのもの"のことであって情報の蓄積や検索ではない。ということをたまに素晴らしい本を読むと思い出させられる。 読書とは「精神の駆動」である。想像の斜め上から飛んできた言葉に驚きました。 ウォームズリーは、かつて強盗に襲われ、ストレス障害(PTSD)に苦しんでいました。働くこともできず悶々としている著者を見かねた友人から、刑務所で開催している読書会に誘われます。白分を今も苦しめる犯罪者のイメージに逡 巡しながらも、著者は意を決して参加します。最初は囚人への恐怖心から緊張していたものの、 本を愛する受刑者たちの言葉や姿勢に心を動かされ、徐々に読書会にのめりこんでいきます。囚人たちは、本に自分たちの犯した罪と人生を重ねながら、ひたむきに読み続け、その読後感を次々に口にします。 ところが二〇世紀末から状況は急激に変わっていった。人的流動性の高まりに伴ってほとんどの職域でコミュニケーション能力が求められるようになり、第一 次産業や第二次産業が第三次産業に圧倒され、IT化が進みゆく社会では、ADHDやASDの特徴が長所として活きる職域は狭くなっていく。 これがギブ&テイクの論理を生きる人間のドグマであり、交換するものがなくなったとき、交換の論理はそのつながりを解消することを要求します。しかし、そもそも私たちが他者とのつながりを必要とするのは、まさに交換することができなくなったときではないかと著者は問います。一人で生きていける大人の社会はとても良いことのように思えますが、著者はそれを裏返すと「誰にも迷惑をかけない社会とは、定義 上、自分の存在が誰からも必要とされない社会」ではないかと指摘します。「資本主 義」とは経済システムのことではなく、「一つの人間観」であると述べ、私たちは交換の論理に慣れ親しみすぎてしまい、その結果、贈与に「祈り」を込めることができなくなったと著者は説きます。大切なのは、人助けや善意の費用対効果ではなく、微力を無力と見なさずに、その見えない宛先に届くことに賭けるのをいとわない想像力をもつことなのです。
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本屋の書棚の前に立つと、必要な本はむこうからとび出してくる。 など、共感のアンテナが立ちまくる本。 出会っちゃうんだよね。
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本の紹介が多い。それは参考になりよかった。 ただ、全体的に長く途中で流し読みになってしまった。 著者と自分の読書レベルの違いもあるかな。
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蔦屋書店の書店員さんによる読書エッセイ集。 個人的に蔦屋書店は、いつ行っても新しい本との出会いのある、すごく好きな本屋で、家の近くにないのがすごく残念なのだけれど、 この本は、そんな梅田の蔦屋書店で限定カバーで並んでいたのを手に取った。 読んでみて、まず思ったのは、やっぱり読...
蔦屋書店の書店員さんによる読書エッセイ集。 個人的に蔦屋書店は、いつ行っても新しい本との出会いのある、すごく好きな本屋で、家の近くにないのがすごく残念なのだけれど、 この本は、そんな梅田の蔦屋書店で限定カバーで並んでいたのを手に取った。 読んでみて、まず思ったのは、やっぱり読書はすばらしいなぁということ。 本との出会いがあって、本を読めるというのは、すごく幸せだと思った。 この本には、著者が出会ってきた様々な本が紹介されているのだけれど、 読書、生きづらさ、働き方、お金、食事、瞑想や自然、死、と、それぞれの章で、流れるように次々に本を渡っていくように、エッセイが書かれている。 ただ、それは「教養とはこういうことだぞ」みたいな嫌味はなくて、「こんな本がありましたよ」というような、本への感謝をこめて、読書に対して本を紹介してくれているような感じだった。 読み終えて、ますます本が読みたくなるような本だった。
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まだ半分だけど、無茶苦茶いい。もっと本が読みたくなるし、出てくる本のまとめ方も素敵。読書楽しいよなぁ。本屋さん大好きだなぁ。
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梅田の蔦屋書店に行くたびに目に留まり気になっていた本。「世界を変えることはできなくても、自分自身の言葉で、自分自身の人生を生きられたら、世界が違って見えるのだと、私は読書に教えてもらいました。」という三砂さんの言葉に勇気づけられた。この本を読み終わって、また沢山読みたい本が増えた...
梅田の蔦屋書店に行くたびに目に留まり気になっていた本。「世界を変えることはできなくても、自分自身の言葉で、自分自身の人生を生きられたら、世界が違って見えるのだと、私は読書に教えてもらいました。」という三砂さんの言葉に勇気づけられた。この本を読み終わって、また沢山読みたい本が増えたけど、こういう経験に毎日が支えられているなと感じる。
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自分で選ぶ本は、どうしてもジャンルが偏りがち。 本書では、7つのテーマのお薦めの本が紹介されている。 普段は読まないようなものもたくさんあったけど、本文が引用されているので内容がイメージしやすく、実際に読んでみたいと思った本がいくつもあった。 読んでも読んでも読みたい本が増える一...
自分で選ぶ本は、どうしてもジャンルが偏りがち。 本書では、7つのテーマのお薦めの本が紹介されている。 普段は読まないようなものもたくさんあったけど、本文が引用されているので内容がイメージしやすく、実際に読んでみたいと思った本がいくつもあった。 読んでも読んでも読みたい本が増える一方で、嬉しいような困ったような…。 三砂さんのような方と本の話が出来たら、楽しいだろうなと思った。
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梅田に行けば必ずといっていいほど立ち寄る書店、蔦屋書店の店員さんである三砂さんが書いた本 読書欲がかき立てられたし、この本の構成が書店の本棚になぞらえられていたり、すごいなと思った 同じ兵庫県出身っていうのも勝手に親近感が湧いて嬉しくなった。
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1 どんな本? 書店員が「何故人生には本が必要なのか?」 を探究する為に、人生に欠く事のできない7つ のテーマに合わせた本を紹介し、本の世界の招 待状のつもりで書いた本。 2 なんで読んだの? (1) 読書の本で高レビューだから。 (2) ...
1 どんな本? 書店員が「何故人生には本が必要なのか?」 を探究する為に、人生に欠く事のできない7つ のテーマに合わせた本を紹介し、本の世界の招 待状のつもりで書いた本。 2 なんで読んだの? (1) 読書の本で高レビューだから。 (2) まだ見ぬ名著を知りたい。 (3) 読書の仕方の変化と名著の購入ができる状 態になりたい。 3 構 成 7章構成290頁 「何故人生には本が必要なのか?」から始まり、 「本当の出会いは人との出会い」「本を開くと1行 先には何が起こるかわからない。だから読書はや められない。」と終わる。各章テーマに沿った本 をシームレスに紹介する構成になっている。 4 著者の問題提起 何故人生には本が必要なのか? 5 命題に至った理由 本に人生を何度も助けられたから。 6 著者の解 どんなに順調に見える人でも避難所が必要で ある。人生には読書が必要だ。 7 重要な語句・文 (1) 生きづらさへの処方箋 (2) 美味しいは味なのか? (3) 本から死を考える。 (4) 瞑想と脳と自然 8 感 想 流石な書店員さん。シームレスに本を紹介出来 る技術と知識は読書になせる技だと感じた。 刺さったのはエンデュアランス号。早く読み たい。 人に勧めるなら生きづらさの処方箋。読み返し たい。生きづらいの意味が分かった。 深く知りたい事は瞑想と脳と自然。全部関心が ある。日々の瞑想と自然が脳に与える影響を大き くしたい。運動とかも含めて。 千年前の偉人の話しを聞くにはタイムスリップ してギリシャとかに行ってソクラテスとかに通訳 付きで合わなければならない。それが現代では傾 向出来る本になっている。タイトル通り以上に我 々は千年を越える読書をしていると感じた。 9 TODO (1) 紹介された書籍の購読 (2) そしてOP 10 問 い 困難とは? 11 答 え 絶対に答えが有って乗り越える事ができる。
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