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千年の読書 人生を変える本との出会い
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 誠文堂新光社 |
発売年月日 | 2022/01/13 |
JAN | 9784416522080 |
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商品レビュー
4.3
72件のお客様レビュー
またまた素敵な本に出逢ってしまった。 三砂さんのことは全然知らなかったのだが、本の語りが優しくて素敵。 上からの目線ではなく、私たちと等身大のところから、一緒に考えていく中で様々な本を紹介してくれる。 生きている中で私たちが経験する試練や疑問を それぞれのテーマごとに一緒に考えて...
またまた素敵な本に出逢ってしまった。 三砂さんのことは全然知らなかったのだが、本の語りが優しくて素敵。 上からの目線ではなく、私たちと等身大のところから、一緒に考えていく中で様々な本を紹介してくれる。 生きている中で私たちが経験する試練や疑問を それぞれのテーマごとに一緒に考えてくれる感じが素敵。 テーマは「人生を変える本」「働き方」「生きづらさ」「お金」「食事」「瞑想と脳」「死」。 どのテーマもおもしろいのだが、私は特に「死」のテーマが印象的だった。 「死」という言葉が存在する以上、「死」は存在のひとつの状態をさし示すことになる。 つまり「死」は存在形態のひとつとして、「在る」ものなのである。 ではどういう状態で「在る」のか、というところから死後の世界の概念が生まれてくる。 これは言語がもたらしたそもそもの錯覚なのではないだろうか。 厳密に考えるのなら「生きている」の反対概念は「死」ではなくて、 「生きていない」でなければならない。「生」というものが「在る」ものならば 「生きていない」という言葉は「無」を意味するはずである。「生きている」か「生きていないか」か この2つのありようのどちらかなのであって、「死」という状態は想像力によってのみ想定され得る概念でしかない。 今の自分自身にすっと寄り添ってくれるような視点、自分の中でまた一つ新しい視点が増えていく。 いろいろな視点を知るのが本当にうれしい。 この本は時間をあけずに再読する。 久しぶりに日常生活の何よりも優先して読みたい本だった。 読みたい本がものすごい増えてしまった。これもうれしくて素敵なこと。 以下、印象に残った部分(私の感想も一部入っている)。 傑作というのは、それのみで、孤独の中で誕生するわけではありません。 何年もかけてみんなで考えた結果、人々が一体となって考えた結果として誕生します。 ゆえに1つの声の背後には集団の経験があります。 私たちが本屋で手に取る一冊が、実は人類の歴史と地下水脈のようにつながっているのです。 書物の一冊一冊には、時の流れのなかで、 我々が加えた解釈がこびりついています。我々はシェイクスピアをシェイクスピアが書いたようには読みません。 したがって、我々のシェイクスピアは、書かれた当時に読まれたシェイクスピアよりもずっと豊かなんです。 書物は読まれるために変容します。それは我々が経験してゆく出来事と同じです。 偉大な書物はいつまでも生きていて、成長し、我々とともに手を取りますが、 決して死にません。時と共に作品は肥沃になり、その一方で、 面白みのない作品は歴史の傍らを滑りぬけ、消えてゆきます。 傑作は、初めから傑作なのではなく、読まれることで傑作になっていくのです。 悪気がなくて、想像力も欠如した人が一番おそろしいんですよ。 僕は常日頃思っているんです。世界には冷たい雨が降り続いていて、僕達にはそれを止めるすべはない。 でも想像力という傘があれば ― それが小さければ自分だけだけど、 大きく広がる傘なら たくさんの人を 雨に濡らさずすむかもしれない 「幸せのイメージ」がときに「それらを得られない人々への暴力になる」 子どもの写真が印刷された年賀状が、送る相手によって人を傷つけてしまうことに、 どうしてこれほど多くの人が思い至らないのか。 貨幣はいくらかエネルギーに似ており、時間軸に沿って移動できる。 このエネルギーはたいへん役にたつと同時にきわめて危険でもある。 貨幣のタイムトラベルが可能なのは、まさに利子があるからだ。 貨幣のこの性質のおかげで将来のエネルギーを今日の利益のために移転することができる。 債務が未来から現在にエネルギーを転移できるのに対し、 貯蓄は過去から今日にエネルギーを移転することができる。
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こんな本書けたら良いな、と思うくらいよく纏まった書評本。 紹介される本の充実度、博覧強記な著者、扱うテーマも哲学、瞑想、料理、経済、旅…と守備範囲広く、気合いも十分。読みたいなと思う本がまた沢山増えた事と、何より読んだ本の感想をブクログにダラダラ書いている自分自身との質の違いを...
こんな本書けたら良いな、と思うくらいよく纏まった書評本。 紹介される本の充実度、博覧強記な著者、扱うテーマも哲学、瞑想、料理、経済、旅…と守備範囲広く、気合いも十分。読みたいなと思う本がまた沢山増えた事と、何より読んだ本の感想をブクログにダラダラ書いている自分自身との質の違いを感じ(まあ、こちらは仕事じゃなくて趣味なのでダラダラで良いのだが)、「この本、自分が書いた事にならないかな」と妄想するほど。 久々に本好きのエネルギー溢れる書評本を読んだ、という満足感がある。出だしからシブい。 ー 教養は順境にあっては飾りであり、逆境にあっては避難所であると言う。古代ギリシャの哲学者、アリストテレスの言葉。アリストテレスとともにギリシャ世界は、口頭の教えより、読書の習慣へと移った。 一点だけ、本筋ではないが著者がどんな人間?と思い、読書のノイズとなった点。「自分のコートを家族に仕舞えと言われたら、家族がしまうものだと思ってイライラしていた」コレなんだろう。亭主関白?衣替えの話?こどおじ?この一文が気になり、その後の料理してます感もすんなり頭に入らず。 たまにある画竜点睛を欠く感じ。まあ、著者が人間的に完璧だなんて望みはしないが、何となく、素晴らしい本は素晴らしい作者だ、と信じ込みたい自分に気付いた。綺麗ごとを並べるなら、特に。
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本書では、社会、人生、働き方、お金、料理、死など、各テーマごとにそれを題材とした本が紹介されつつ、歴史的な議論の変遷などが紹介されます。 正直私には難しい内容もありましたが、本書の中で紹介される書籍は200冊以上にも及び、その中で、この本読んでみたいな、と思える書籍に数多く出...
本書では、社会、人生、働き方、お金、料理、死など、各テーマごとにそれを題材とした本が紹介されつつ、歴史的な議論の変遷などが紹介されます。 正直私には難しい内容もありましたが、本書の中で紹介される書籍は200冊以上にも及び、その中で、この本読んでみたいな、と思える書籍に数多く出会えます。私も気づいたら、アマゾンのカートが本で溢れていました。 私は子どものときから、読書をする人は頭が良いというイメージがあり、実際に私自身が読書好きになった後は、なぜ自分は頭が良くならないのかな、なんてお馬鹿なことを考えていました。本書で紹介される本は古い本から新しい本まで幅広いですが、小説はほぼありません。歴史を知り、社会を知り、哲学を知り、自分と向き合い、考えを深めていくためには、その時人気のタイムリーな小説だけでなく、本書で紹介されるような名著をたくさん読む必要があるのだろうなぁ、と思いました。小説ばかり読んでいた私ですが、実際、本書で紹介されている数冊を読んでみました。読書の新たな扉が開いた気がして、とても楽しいです。読書って本当にいいですね。
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