千年の読書 の商品レビュー

4.3

72件のお客様レビュー

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2022/04/14

人生の中で持つすべての質問の答えは本が教えてくれる。 しかしその答えにたどり着くのは自分自身の力で。 本に書かている事を読み解く読解力が本当に必要。 人生は短くて読む本の数は限られていて その中でどんな本を読むのか。 本屋さんに行って店内をぐるりと巡ってその本屋さんの意見を聴...

人生の中で持つすべての質問の答えは本が教えてくれる。 しかしその答えにたどり着くのは自分自身の力で。 本に書かている事を読み解く読解力が本当に必要。 人生は短くて読む本の数は限られていて その中でどんな本を読むのか。 本屋さんに行って店内をぐるりと巡ってその本屋さんの意見を聴いてみよう。

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2022/04/09

これまで手に取ることがなかったであろう本に、出会えそうな予感がしました。 本は良いですね。英知を授けてくれる偉人が、何時でもどこでも、学びや気づきを与えてくれます。

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2022/04/04

副題の「人生を変える本との出会い」そのものの内容。三砂氏の出会って感銘を受けたお勧め本紹介。 マチスのシンプルな表紙も内容にぴったり。 ただ、本棚として1ページに納められた本がわかりにくい。カラーとまでは言わないけれどもう少し大きく見やすい配置にして欲しかった。

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2022/04/04

途中まで飛んだけど、思っていたものとはだいぶ印象の違う内容だった。牧歌的な、この本よかった、これだから本が好きというものを想像していたが、シリアスに、現代社会の抱える解き尽くせない問題群に立ち向かう姿勢を教えてくれる本を1節の引用とともに紹介している。 『人間のあらゆる願望、生...

途中まで飛んだけど、思っていたものとはだいぶ印象の違う内容だった。牧歌的な、この本よかった、これだから本が好きというものを想像していたが、シリアスに、現代社会の抱える解き尽くせない問題群に立ち向かう姿勢を教えてくれる本を1節の引用とともに紹介している。 『人間のあらゆる願望、生への意欲は自由拡大の願望に尽きる』と引用する部分が腑に落ちて、時間的だったり、様々な形の自由を得て幸福感を満たせる生き方っていいなと思った。

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2022/03/27

本で人生が変わると言われたら抽象的ですが、 この本を読めば、しっかり認識できると思います。 この本で紹介されている本を何冊か読みたいと思います。

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2022/03/24

作者が本当に本を好きなことが伝わってきて、こちらまでワクワクしてくる本だった。 装丁も素敵で、カバーを外しても上品。丁寧に作られているなと感じた。 作者は、本を読むことで頭が良くなる訳では無いと明言しているが、本を読むことで知識が増え、世界が広がることは本書からもよくわかる。2章...

作者が本当に本を好きなことが伝わってきて、こちらまでワクワクしてくる本だった。 装丁も素敵で、カバーを外しても上品。丁寧に作られているなと感じた。 作者は、本を読むことで頭が良くなる訳では無いと明言しているが、本を読むことで知識が増え、世界が広がることは本書からもよくわかる。2章で紹介されている鴻上尚史の『「空気」を読んでも従わない』でなぜ勉強するのか、についての回答がまさに知識を得ることの大切さを述べていると思う。 『孤独のグルメ』から『神学大全』と言った作者の読書の幅の広さにも驚き。 あとがきにあるように、読後は色んなテーマの本棚を丁寧に書店員さんに紹介してもらっていた感覚になれた。 「まえがき」「あとがき」のように、どうして本と出会ったか、などの作者自身と本ついての物語もぜひ知りたくなった。 作中で色々なジャンルの本が紹介されているので、とにかく読んでみたい。

Posted byブクログ

2022/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここ数年読んできた本の中でかなり印象に残った作品 本好きの友達にはすすめたい一冊 (自分用メモ) すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する(アリストテレス『形而上学』) 人間とは、「知恵のある人」 人生に何か求めるのではなく、人生に答えを与えるのが私たちの人生、幸福な人生を求めるのではなく、幸福に生きれば人生は幸福になる(フランクル『夜と霧』) 一人で生きていける大人の社会はとてもいいことのように思えるが、裏返すと「誰にも迷惑をかけない社会とは、定義上、自分の存在が誰からも必要とされていない社会」(近内悠太『世界は贈与でできている』) シンパシーとは「感情や行為の理解」であり、エンパシーとは「他人の感情や経験などを理解する能力」 「幸せのイメージ」が時に「それが得られない人々への暴力になる」いいものの悪いものとを分ける規範を、全て捨てる、規範というものは必ずそこから排除される人々を生み出してしまうから、ただささやかな幸せはそうした「いいもの」でできている、小さないいものを手放すことは、とても難しい(岸政彦『断片的なものの社会学』) 学ぶことで私たちは自分以外の他者の視点を獲得し、想像力の傘を少しずつ広げられるようになるEX:コップを指して国語なら『透明なコップに入った濁ったお茶』、算数なら『200mlのコップに半分以下残っているお茶』、社会なら『中国産のコップに入った静岡産のお茶』と色々な視点がもてる、多様な視点や価値観は心を自由にする(鴻上尚史『「空気」を読んでも従わない』) 新しい働き方とは、いい仕事をすること、人間らしい暮らしをすること 人間の創造は、言葉から生まれる、だから、本を読み、書くことは大切なのであり、人生をより豊かに耕してくれる 人間のあらゆる願望、生への意欲は自由拡大の願望に尽きる、自由の程度の大小にほかならないEX:富と貧困、健康と病気、教養と無知(近藤康太郎『戦争と平和』) お金で計れるものが商品だとしたら、人生に関わる大半のものはお金で買うことができる、お菓子を買うのにも、虫歯になるのにも、それを治療するのにもお金を払って買っている 経済学とはお金を増やすための学問ではなく、「より人間らしく生きられる世界を作るという目標に近づくために」灯された希望であり、「希望は人間を前へと進ませる燃料」(アビジット・V・バナジーとエステル・デュフロ『絶望を希望に変える経済学』) 私たちの「おいしい」は化学でコントロールされた味ではなく、他者や記憶が幾層にもからまりあったネットワーク 人間はおいしいものを食べたいからおいしいものを探求してきたわけではなく、よりよく生きるために探求してきた、五つの味覚、甘味、酸味、苦味、塩味、うま味は人類が必要な栄養へと導くか、さもなくば危険な食べ物を摂取しないように教えてきた 料理に費やす時間と健康はつながっている 学ぶことは選択肢を増やすこと(キャスリーン・フリン『サカナ・レッスン』) 何かをおいしいと感じ、その美味しさについて語るとき、それはその人自身を語っているのと同じ 進化とは進歩であり、より優れた方向に進むという考え方があるが、必ずしも前に進む訳ではない テクノロジーの進歩はその時代の人間そのもの、できたものをなかったことにはできないが、自然の中で過ごす時間を作ることができれば、それだけで人生を豊かなものに変えられる 運動だけでなく、マインドフルネス、食事、睡眠、思考、生き方が繋がっていて健康と幸福に大きな影響を及ぼしている 創造とは読書の中でしか完成しない、芸術家は自分で始めた仕事を完成する配慮を他人に任せなければならないし、読者の意識を通じてしか、自分を作品に本質なものと考えることができない(サルトル『文学とは何か』) 私たちは過去に生きた死者たちが作り上げてきた道の上を歩いている ものをたくさん持つ方が良い、金は多い方がいいと言われているが、愛に飢えているから、他のもので間に合わせている、ものや金は愛や優しさの代わりにならない、そこから逃れるには「自分が人にあげられるものを提供すること」

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2022/03/22

いくつかのテーマについて、たくさんの本を引用しつつ著者の考えを書いた本。 引用されている本については、都度著者による簡単な説明が入り、最後に一覧となってまとめられているため、気になる本が見つかりやすい仕様となっている。 個人的にはお金の章が一番面白かった。 貨幣とは何か、哲学的...

いくつかのテーマについて、たくさんの本を引用しつつ著者の考えを書いた本。 引用されている本については、都度著者による簡単な説明が入り、最後に一覧となってまとめられているため、気になる本が見つかりやすい仕様となっている。 個人的にはお金の章が一番面白かった。 貨幣とは何か、哲学的に利子が悪とされてきた歴史などについて、気になる本が何冊かあった。 ただ、他に読みたい本がありすぎて読むかどうかは微妙。

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2022/03/20

なぜ人生に本が必要なのか、そして著者が数々の本を通して得た知見をジャンルごとに記述している。 働き方、お金、食事、幸福、死など ここまでたくさんの本が紹介されている本に出会ったのは初めてかもしれない。著者がどれだけ本を愛しているかがよく伝わってくる。 本は自分の閉じた思考を可...

なぜ人生に本が必要なのか、そして著者が数々の本を通して得た知見をジャンルごとに記述している。 働き方、お金、食事、幸福、死など ここまでたくさんの本が紹介されている本に出会ったのは初めてかもしれない。著者がどれだけ本を愛しているかがよく伝わってくる。 本は自分の閉じた思考を可視化し、切り開いてくれる役割があると本書で述べられていたが、その通りだと思う。 ちなみに閉じた思考とは閉鎖的な考えという意味ではなく、どんだけ広範な思考にも見えないフレームが存在するという意味である。 私は本を読む=知らなかった知識や感情を自分のものにできることだと思っている それによって、自分の見えている世界の解像度が上がる 解像度があがると想像力が鍛えられ、さらには創造力が養われる この「そうぞう力」は人生で最も大切なものの1つだと思っていて、だから私は本を読んでいるのかも ✏フランクルは、人生に何かを求めるのではなく、人生に答えを与えるのが私たちの人生なのだと語りました。幸福な人生を求めるのではなく、私たちが幸福に生きれば、人生は幸福になる。 ✏ブッダの教えによれば、自己という概念は実態に該当しない想像上の誤った考えである。それは、「私」、「私の物」、利己主義的欲望、渇望、執着、憎しみ、悪意、うぬぼれ、傲慢、エゴイズム、不純さ、不浄さ、その他さまざまな問題を引き起こす。 ✏物事の因果関係ではなく、世界はあるがままに見なければならない。でも、そのありのままの世界を、ありのままに受け止められなくしてしまうのが、「私」という存在なのではないかの道元は教えてくれます。 ✏発達障害が世間に受け入れられたのは、こうした社会変化と人間のハイクオリティ化についていけない人間に対処しなければならない需要が高まったから ✏信頼は「贈与」の中からしか生まれない ✏「幸せのイメージ」がときに「それが得られない人びとへの暴力」になる ✏人間のあらゆる渇望、生への意欲は自由拡大の願望に尽きる。(中略)金持ちが貧乏か、有名か無名かの違いは、単に自由の差である。

Posted byブクログ

2022/03/20

本や本に携わる人に対する、筆者の真摯な人柄が伝わってくる本でした。 読書が好きで、読みたい本がありすぎて困る位ですが、この本を読んでまた読みたい本が増えました! 自分だけでは出会えなかったであろう本に出会うきっかけをくれたこの本を、他のたくさんの人にも読んでほしいと思いました。

Posted byブクログ