敗者のゲーム 原著第8版 の商品レビュー
インデックス投資の名著だが、結論ありきの論理展開が目立つ前半部分は自分の考えと合わずに少しイライラした。だが、それは自分の潜在意識で大事にしていたり自身がない部分の写し鏡と考えればよい刺激だった。後半はデータを使いながら、株式市場のセグメントごとのリターン構成など欲しい情報も多く...
インデックス投資の名著だが、結論ありきの論理展開が目立つ前半部分は自分の考えと合わずに少しイライラした。だが、それは自分の潜在意識で大事にしていたり自身がない部分の写し鏡と考えればよい刺激だった。後半はデータを使いながら、株式市場のセグメントごとのリターン構成など欲しい情報も多く含まれていた。ただ同じような内容の繰り返しも多く冗長に感じた部分も多かった。
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現代の投資において アクティブ運用は「敗者のゲーム」である。 テニスを例にとると プロはテクニックを駆使して点を勝ち取り、 アマチュアは自分のミスで点を失う。 つまりプロテニスは「勝者のゲーム」、 アマチュアテニスは「敗者のゲーム」である。 一昔前、9割が個人投資家であっ...
現代の投資において アクティブ運用は「敗者のゲーム」である。 テニスを例にとると プロはテクニックを駆使して点を勝ち取り、 アマチュアは自分のミスで点を失う。 つまりプロテニスは「勝者のゲーム」、 アマチュアテニスは「敗者のゲーム」である。 一昔前、9割が個人投資家であった時代には プロは「勝者のゲーム」ができた。 しかし9割が機関投資家の取引となった今日の市場では、 プロは他の優秀な専門家と「敗者のゲーム」をしている。 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ では「敗者のゲーム」の中で勝者になるにはどうすればいいか? エリスが挙げるのは以下3つ。 ①インデックス投資 ②リバランスと税金対策 ③慎重に投資方針を立て従う 本書はこれらが重要であることを、 ロジカルに教えてくれる。
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内容に共感はするが、新しい発見は特になし。 筆者の主張だからとは思うが、同じ内容が繰り返し出てくる印象。 時間を置いて、改めて読んでみると新しい発見があるのかもしれない。
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どんなに考えてもプロには勝てないのだから、ミスをしないのが大事。ということで、何も考えずにインデックス投信に積立というのは賛成です。ただ、逆にいうと、それならこれを読んで知識を深める必要もないのでは?と思ったり。
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投資に対する思い込みを、平易な言葉で否定していくところは愉快で読みやすい。また、投資だけではなく人生に通ずる考え方も多々あり、思考の幅が広がる良書である。巻末にオススメの本が記載されているので、さらに勉強してみたくなった。
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長期に資産形成をして行く上でのマインドを作ることに役立つ本であると思う。 投資を始めようとしている人にとっては、個別株や個別債券にどのようなリスクがあるか概念的に知れると思う。 同じことが繰り返して書かれる面もあるので、少し中弛みするかもしれない。
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書いてある方向性は大納得の本。表現を変えながら同じことを繰り返す感じはある。具体的な手順が示されるというよりは概論が書いてあった。 ランダムウォーカー辺りが既読であれば、さーっと流し読みでも良いかも。再確認という意味では良かった。 債券投資の意味については再考のきっかけになった。...
書いてある方向性は大納得の本。表現を変えながら同じことを繰り返す感じはある。具体的な手順が示されるというよりは概論が書いてあった。 ランダムウォーカー辺りが既読であれば、さーっと流し読みでも良いかも。再確認という意味では良かった。 債券投資の意味については再考のきっかけになった。リスク許容度をどれくらい取れるかという話な気はする。
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いまの資産運用はセオリーに則っているつもりだが、その方針の妥当性を改めて確認するために本書を読みました。主張はシンプルで、市場に勝とうとするのは敗者のゲームである(相手の減点方式)、しかし今日で市場はプロによって最適化されており個人投資家が勝つことは実質的に困難である。そこでイン...
いまの資産運用はセオリーに則っているつもりだが、その方針の妥当性を改めて確認するために本書を読みました。主張はシンプルで、市場に勝とうとするのは敗者のゲームである(相手の減点方式)、しかし今日で市場はプロによって最適化されており個人投資家が勝つことは実質的に困難である。そこでインデックス投資をしよう。しかもインフレリスクに対抗するためには長期の株式100%で(債券などは不要)。人生の計画を立ててたまにみなおそう。くらいのこと。いまやっている資産運用と一致していて安心しました。ところどころアメリカ特有の制度がでてくるが、全体としては大変読みやすく、不動産やFXみたいな儲け話に目が眩みそうな人にもおすすめです。
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市場には情報を多く持つプロの機関投資家がひしめき合っており、その中で個人投資家が勝者となることが極めて難しいということは非常に説得力がありました。そんな中どのように考えていけば良いかなどとても勉強になりました。
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「敗者のゲーム」は、2003年に発行された原著第4版の「敗者のゲーム(新版)」を読んだことがある。それに比べて、この原著第8版は、非常に読みやすくなったというのが一番の印象だ。 本版から訳者が2人になった効果であろう、訳し方がずいぶんと現代的になった。文章の固さがなくなり、かな...
「敗者のゲーム」は、2003年に発行された原著第4版の「敗者のゲーム(新版)」を読んだことがある。それに比べて、この原著第8版は、非常に読みやすくなったというのが一番の印象だ。 本版から訳者が2人になった効果であろう、訳し方がずいぶんと現代的になった。文章の固さがなくなり、かなり読みやすくなったおかげで、スラスラと読むことができた(2015年発行の原著第6版も立ち読みしたことがあるが、文体は原著第4版と変わらなかった)。 また、文章以外の点でも、読みやすさは上がっている。主に認知容易性の向上に関することだが、まず、文字サイズが大きくなった(今日の標準的なビジネス書と同じ文字サイズ)。その他では、数字が漢数字から一般的な算用数字に変更になったこと。本書は資産運用の本なので、数字がたくさん出てくるが、原著第4版では以下のような漢数字表記だった。 ”一九八二年から二〇〇〇年の十八年間におけるベストの上昇日一〇日を逃すだけで、リターンの平均水準は一八%から一五%へと、実に一七%も低下する” 本書、原著第8版の帯に書かれている「最新データに基づき全面リニューアル」というコピーが気になり、目次を見たところ、内容の8割以上は過去の版と同じなので、要らないのではないかとも思ったが、この最新版は買って正解だった。 「資産運用の成功の秘訣は、コストの安いインデックスファンドを買って、長期間保有し続けること」というメッセージは、過去の版から一貫しており、本質的な部分は改訂を重ねても変わっていない。 「市場と投資についての基本」が学べる良書なので、投資の入門者が実際に投資をする前に読むべき本の筆頭である。しかし、原著第4版は、初心者にとってはとっつきにくい部分もあると感じていたので、自信を持ってはお勧めできなかった。この原著第8版は、前述したように、読みやすさが上がったので、初心者へのお勧め度が格段にアップした。何の懸念もなく、自信を持って、投資の入門者の方にお勧めできる。 また、長年に渡って資産運用をしている人も(私もその内の1人だが)、繰り返し読むのに値する内容である。よって、資産運用に関心があれば、万人にお勧めできる本であると言えるだろう。
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