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改良 の商品レビュー

3.6

55件のお客様レビュー

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    6

  2. 4つ

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2022/10/25

主人公(男)はメイクや女装で自らを美しく見せたい強いこだわりがある一方で性生活は男性側である。 改良というタイトルは、一般的に美しいとはいえない容姿のつくね(女)との接し方で男の生き方が今後男性的に変わっていくっていうこと...? つくねに会うこの先が気になる。

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2022/10/11

遠野さん、芥川賞作家ということでずっと読みたいと思っていたけど、へそ曲がりなので、代表作ではなく処女作から。 この作品ではないけど、芥川賞を受賞したことに納得がいく。文学的。 激しめな描写があるから絶対に無理だけど、国語の授業とかで扱えそうな書き方だなと思う。 「美しくなりたい...

遠野さん、芥川賞作家ということでずっと読みたいと思っていたけど、へそ曲がりなので、代表作ではなく処女作から。 この作品ではないけど、芥川賞を受賞したことに納得がいく。文学的。 激しめな描写があるから絶対に無理だけど、国語の授業とかで扱えそうな書き方だなと思う。 「美しくなりたい」ただそう思っている、男性のお話。 美しくなるために化粧の勉強をし、自分が美しく見える服を着てウィッグをかぶる。 淡々と進んでいくけど、最後は余韻とかなく、スパッと終わって解説にいく。 解説で答えというか、模範解答?を見ている気分になった。何回か読まないと理解しきれないような気がする。

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2022/08/26

flotsambooks(写真集やzine専門の個人書店)でついでに購入 遠野遥1冊目 すごく読みやすくいい意味での裏切りがある、後半に疾走感があった気がする。なんだろう、作者の忖度や気の縮みが無いように見えるところにかなり好感?

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2022/08/13

最後の解説を読んでから、もう一度読んでみるともっと深く読み込めるかも知れない。 理解できているのか怪しいが、私の感想としては主人公はきれいになりたいだけ。きれいになりたいと思うのはおかしいこと?と常に考えてきれいになるために努力する。 なにもおかしい事ではないが、やっぱりおかしい...

最後の解説を読んでから、もう一度読んでみるともっと深く読み込めるかも知れない。 理解できているのか怪しいが、私の感想としては主人公はきれいになりたいだけ。きれいになりたいと思うのはおかしいこと?と常に考えてきれいになるために努力する。 なにもおかしい事ではないが、やっぱりおかしいか? 常識ってなんだ?と考えてしまう作品。

Posted byブクログ

2022/07/07

回りくどい表現をされている小説が苦手な人におすすめです。直接訴えてくるような、ダイレクトな表現をされているので、問題提起の部分や話の流れが掴みやすいです。 どちらかと言うと私は、まどろっこしい表現の方が好きなので、評価3にしました。

Posted byブクログ

2022/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「破局」があまりにもケッサクだったので、文藝賞デビュー作に手を出してみたら、またしてもケッサク! 両作に共通するのは、 ・語り手の変さ。 ・セックスと暴力。 ・便座を降ろすことへの拘り! 平野啓一郎が「”納得”することの他者性」という解説で一人称の認識について述べていて悪くないが、それよりも、 https://web.kawade.co.jp/bungei/3055/ で作者が対談する磯﨑憲一郎が、抜群に面白い読みをしていた。 語り手の語りの変さ自体が「圧力や凡庸さとの戦いの記録」なのだと。 これは作品論であると同時に、こういう小説を書いてしまう作者の事物の見方への論でもある。 最近の若者ってこういう考え方よねということでは決してなく、人の不可解さの探求でもあると思う。 唐突に「見せたいと思いついたから見せる」とかドウカシトルが、人の意識はそもそも支離滅裂にできていて、一人称で記述するときはモザイク状にしか書けない。 だから内面の真実などに辿り着けないし、そもそもそんなものって。 しかし暴力への怒りは感じなくても「大事な服が汚された」ことへは拘るとか、一般化しづらい細部に人の真実らしきものがあるように感じる。 こんなにエグい暴力の真っ最中でも笑わせてしまうとか、ドウカシトル。 意図的なユーモアではなく、真面目だからこその面白み。 もちろん作者はインタビューなどで韜晦癖を発揮するが知正派なので狙っているのだろうけれども。 また知正派なので、昨今話題のルッキズムやLGBTQなどを取り上げているのだろうけれど、非凡な人が取り上げるとここまで凡人の予想からズレたものになる……その差分が面白み。 なんとなーく連想したのが、第119回文學界新人賞で佳作だった森井良「ミックスルーム」(初めて知ったがフランス文学者で、「特別な友情―フランスBL小説セレクション―」を編纂しているのだとか!)、いや本作はゲイではなく異性装。 うーん、志村貴子の「放浪息子」のニトリくんとかか。

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2022/07/02

芥川賞を取った「破局」が借りられなかったので代わりに以前の作品を読んでみた。 描写がなかなか…。 とっても疲れた。

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2022/05/26

終始ふわふわとした感じで物語が進み、急に物語が終わった。 美しくなりたい女装癖の主人公のお話。 おかしな状況でも、感情抜きで納得できるなら受け入れるという主人公の異常さが、物語をふわふわとさせていたのかと解説を読んで理解した。

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2022/05/10

表紙のモザイクの感じが シンプルなアートでいいね~と思っていたら 序盤からおえーっとなる性的な描写があって なるほど、モザイク必須だ!と思いました。 「容姿に自信がない」ために自己肯定感の低い人とか 「面食い」であるために苦労している人とか ルッキズムのせいで上手くいかないこ...

表紙のモザイクの感じが シンプルなアートでいいね~と思っていたら 序盤からおえーっとなる性的な描写があって なるほど、モザイク必須だ!と思いました。 「容姿に自信がない」ために自己肯定感の低い人とか 「面食い」であるために苦労している人とか ルッキズムのせいで上手くいかないことって 特に若い人には往々にしてあるわけで。 そのあたりの生々しさ、共感できる・できないの境界を 自分とも向き合って楽しめる作品でした。

Posted byブクログ

2022/05/06

こんなの他に読んだことない。 主人公は暴力的な男たちに虐げられる反面、自分も同じように弱い相手に対して強く出る側面を持っている。読み終わった後もずっとモヤモヤして考えさせられる。

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