1,800円以上の注文で送料無料

改良 の商品レビュー

3.5

73件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2026/03/11

えぐいのに文章が淡々として静か 美しくなりたい、女装してデリヘルを呼ぶこと 性被害に遭いお気に入りの白いニットを汚されて、病院に行くよりも先に服を洗いたいと思うこと 大丈夫じゃないだろう 私にとって美しいとはなんだろう 毎日を丁寧に生きること、自分を大事にして整えること、正直で...

えぐいのに文章が淡々として静か 美しくなりたい、女装してデリヘルを呼ぶこと 性被害に遭いお気に入りの白いニットを汚されて、病院に行くよりも先に服を洗いたいと思うこと 大丈夫じゃないだろう 私にとって美しいとはなんだろう 毎日を丁寧に生きること、自分を大事にして整えること、正直でいること、余裕があること

Posted byブクログ

2026/01/24

男子大学生の「私」のただ美しくなりたいだけだった物語。 最後まで本当の名前分からず。 わたしには刺さらなかったかな。

Posted byブクログ

2026/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1月4日読了 感想が難しい本だった。 自身の身体性をテーマにしているが、主人公も不思議な人でなんとも言い難い。 印象的な場面として、自分で選んだと思っていることでもブスであることで無意識に選んでいるものもあるというフレーズ。 これは、割とハッとさせられた。

Posted byブクログ

2025/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

遠野遥氏、二作目。「破局」よりも個人的には遥かに読みやすかったしかなり共感できたしホントにあっという間に読了してしまった。逆の順番で読んでたらこうはならなかったかもね。 途轍もないmasculinityへの嫌悪。まさにミサンドリーの極致のような小説、と本を閉じて最初に思った。どうしてこれを男が書けるのか本当に分からない。氏の性自認や性的指向がどうであれ、身体的に男であり生まれ落ちた瞬間から男として育てられてきたはずだ。それなのになんでわかるの?なんで?この一言に尽きる。それがフィクション、創作の真髄なのだろうか。私にも「この男性器を思い切り噛みちぎってしまいたい、それがこの世のためになる」と感じた、そんな瞬間があるが、それを思うに(もちろん生々しい性被害描写も含め)かなり読書中の気分は最悪だった。その不快感がもう「破局」とは比べものにならない。 人間の「美しさ」が善ならば、まさに主人公の一連の行いは改良でしかないのだが、その行き着く先がこの顛末というところがあまりにも皮肉的である。表紙の少しだけモザイクのかかった「改良」の文字に、ゾッとする。 平野啓一郎の解説を読んで、ああカミュね、とは思ったが、まず間違いなく影響は受けているだろう。あとはともかく、遠野氏が「トイレで便座を上げたままにする男が嫌い」ということは伝わってきた。

Posted byブクログ

2025/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美しくなりたい。そして、その美しさを他人に認められたい。 そう願っているだけなのに、男性であるというだけで理解されず、虐げられる理不尽さが悲しかった。 つくねの存在が彼の救いになることを願わずにはいられない。

Posted byブクログ

2025/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メタ認知度が高い私にとって共感の嵐でしたが、背景描写が丁寧で細かいせいか、暴力・性の場面が生々しく超刺激的でリアルで気持ち悪かった。 性的場面から始まり、暴力によって終わる。 作品名の「改良」は本当に正しかったのかどうか、疑う内容でもあった。 主人公の女装をする趣味に対しては、馬鹿にしたり卑下するつもりはないが、彼の性に対する考え方は愚かで自己中で異常なほど変態でシンプルにキモイ人間だと思った。だから最終的に暴力を振るわれても自業自得だと思ってしまった(性格悪くてすみません)。 終わり方も少し胸糞悪く、先が気になるけど、主人公の性に対する考え方が改良されなきゃ読むのはきついだろう。

Posted byブクログ

2025/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 性的嗜好は女性なのだが、美しなりたいがために、女装を趣味にしている主人公。  性癖が捻じ曲がってるとかそういうことではない。ただ、そうやって捉えられてしまうジレンマをラストに暴力的なシーンと共に描かれている。自分が今まで抱えていた偏見を痛々しい気持ちと共に改めるきっかけになった。    そして、綺麗な容姿への憧れに対する心理を主人公の友達が述べるシーンはハッとさせられて虚無感を感じてしまった。

Posted byブクログ

2025/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

芥川賞作家のデビュー作。 直前に同著「破局」を読んだからか、ある意味でテイストの不変さにびっくり。よくもまあここまで同様の文体で、書き切れるもんだと感心。 よく言えばオリジナリティが確立されてて、悪く言えば驚きに欠ける。 あらすじは女装を趣味とする主人公の日常。幼少期になし崩し的に同性から性的な虐めのようなものを受け、それとなく歪み、醜形に対して嫌悪を抱く男の物語。最終的にはまた同性からレイプされるのだから救いもない。 個人的には風俗嬢へクレームの電話を入れるシーンが印象的。誰もが普段はまともな部類であるのに、何かの拍子でタガが外れるかの如く、狂気に満ちるというところがよく描かれている。

Posted byブクログ

2025/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

追記 彼はただ美しくなりたかった。だけどそれを性癖だと勘違いされ、女だと勘違いされた。 うまくいかない、なんかちがう。 でも確かにメイクは崩れているか、確かに手は汚れているか、そう自分を省みる。 この不自然さが、彼特有に感じる。 ----- ほう、そして改良。 スピードを上げたまま終わり、タイトルを見て思った。改"良"か。"良"で良かった、その逆でなくて。 整理しよう。 幼少期、友人に性器を触られ触らせられた。 大学生になり、女装を好み、女の子を買って家に呼ぶ生活をしている。 そして最後。 バヤシコに言われた自分自身のことについて、驚きつつも納得し、大学生になった今、近い道を歩んでいる。しかし、性の対象は女性で、自分の女装を誰かに認めてほしいと思っている。 しかしその想いは叶わず、カオリには勘違いをされる。そこで思い出したつくねの元へ向かうが途中で事故に遭う。 なぜつくねに会おうとしたのか、私はここが引っ掛かる。これっきりの関係でないとわかっていたのに、なぜこの時につくねに会いに行くのだ。 また、つくねのことを散々に思っているのに、相手をしてもらおうと本気で思っているのが引っ掛かる。遠野さんの作品にはこのような男性の様子が描かれるように思う。そこまでも、誰でも、どこでも考えているのか?考えているだけでなく準備もして、タイミングを伺っている。こっちが少しでもその気っぽいことをしたら都合の良いように解釈をしかねない。 ふーん、そんなものか。そうなのか、?

Posted byブクログ

2025/08/04

4.0/5.0 自分に対する性自認が曖昧で、男の女の間で揺れ動く主人公。 だが、そのことに対して葛藤したり、悩んだりするというよりは、ただ「美しくなりたい」という願望の元、試行錯誤を繰り返す主人公の姿が印象的だった。 そして、人間における見た目の重要性みたいな部分にメスが入れ...

4.0/5.0 自分に対する性自認が曖昧で、男の女の間で揺れ動く主人公。 だが、そのことに対して葛藤したり、悩んだりするというよりは、ただ「美しくなりたい」という願望の元、試行錯誤を繰り返す主人公の姿が印象的だった。 そして、人間における見た目の重要性みたいな部分にメスが入れられていると感じた。 見た目、という自分ではどうすることも出来ない先天性の要素がここまで人生に大きな影響を及ぼすことに、個人的に疑問や引っ掛かりを感じることが時折ある。だが、自分は男である以上、見た目の良い女性に惹かれるし、女性に好かれるためにカッコよくなりたい、という願望も当然ある。 そのやるせなさみたいな部分が繊細に描かれていると感じた。

Posted byブクログ