我が友、スミス の商品レビュー
爆笑しました。筋トレ小説です。面白いです。筋トレにはまるU野さんが、あるジムにスカウトされ、ボディービル大会を目指すストリーです。 U野さん、なんかカッコいいです。へなちょこトレーニーである自分は、U野先輩と呼ばせてもらいたいです。 この本は、筋トレ経験がなくても、詳しく...
爆笑しました。筋トレ小説です。面白いです。筋トレにはまるU野さんが、あるジムにスカウトされ、ボディービル大会を目指すストリーです。 U野さん、なんかカッコいいです。へなちょこトレーニーである自分は、U野先輩と呼ばせてもらいたいです。 この本は、筋トレ経験がなくても、詳しく説明されているので、楽しめると思います。それでも、自分としては筋トレを始めてから、読むことをお勧めします。 この本を読もうと思った方は、まず、ご近所、あるいは、通勤通学途中のジムに行き、すぐに入会してください。そして、筋肉のコンディションを整えてから、読み始めましょう。たぶん筋トレする運命だと思います。図書館ご利用の方は、予約のタイミングにご注意を。 なぜ筋トレ始めたの?と聞かれたらU野先輩のように「別の生き物になりたい」と真顔で答えられるように、鏡の前で練習しておいてくださいね。 私のように高脂肪率で、すでに別の生き物になってしまっている方は「元の生き物に戻りたい」と答えましょう。 この小説は、「性別思い込みトラップ」?が仕込まれています。それも面白い。 つい文脈から男性か女性かを決めつけてしまいます。自分も引っかかっりました。気づきが得られました。 皆さんには筋トレ小説と筋トレをお勧めしましたが、U野先輩には読書をお勧めしたいです。 先日の新聞記事に、ある刑務所が本の差し入れ上限を月3冊としたことに対して、違法との判決がでて、元の1日3冊に戻したそうです。その記事の関連コメントに、刑務所での読書は「共感力、社会適応力などを養い更生にもつながる」とありました。それが本当なら、U野先輩が読書にはまったらどうなるか見てみたいです。たぶん、変わらないな。
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女性ボディビルという、見たことのない世界が面白かった。 とにかくストイックな主人公がカッコいい。 トレーニングの理由として、「別の生き物になりたい」みたいな事が書いてあるあたりは、凄く共感した。 筋トレのモチベーションが高まるので、沢山のトレーニーに読んでほしい作品だと思った...
女性ボディビルという、見たことのない世界が面白かった。 とにかくストイックな主人公がカッコいい。 トレーニングの理由として、「別の生き物になりたい」みたいな事が書いてあるあたりは、凄く共感した。 筋トレのモチベーションが高まるので、沢山のトレーニーに読んでほしい作品だと思った。
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ボディビルに対しては、黒光りした逆三角形集団くらいの認識しかなかったけど、この小説を読んでその世界を垣間見た気持ちになった。なんならジムに入会して筋トレしようかな、という気さえ湧いてきた。自分とはかけ離れた世界だと思っていたものが身近に感じられたのは、純粋に小説の面白さによるもの...
ボディビルに対しては、黒光りした逆三角形集団くらいの認識しかなかったけど、この小説を読んでその世界を垣間見た気持ちになった。なんならジムに入会して筋トレしようかな、という気さえ湧いてきた。自分とはかけ離れた世界だと思っていたものが身近に感じられたのは、純粋に小説の面白さによるものなのだろう。 筋肉をつけて脂肪を減らし、かつ女性らしさをアップさせるという無理難題に立ち向かうボディビルダーを黒光り逆三角形などと認識していたことを申し訳なく思った。 どんな世界でも美しさに対して加点が行われることに変わりはない。
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「別の生き物になりたい」とジムに通い始め、ボディビルの大会に挑む話。言葉選びが一つ一つすごくて、あっという間に読んでしまった。これは面白かった。筋トレしている人に。
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2024.3.26 読了 石田夏穂さんのデビュー作!デビュー作から石田夏穂さんらしいというか。言葉選びが面白い。1ページごとにくすくす笑わせにくるような言葉選び。 そして、筋トレのこと、ボディビルのこと、よく調べてますよねぇ。私に分からない世界のことを、分かりやすく面白く、お話し...
2024.3.26 読了 石田夏穂さんのデビュー作!デビュー作から石田夏穂さんらしいというか。言葉選びが面白い。1ページごとにくすくす笑わせにくるような言葉選び。 そして、筋トレのこと、ボディビルのこと、よく調べてますよねぇ。私に分からない世界のことを、分かりやすく面白く、お話しにしてくれてる。 ボディビルにも、女性らしさの審査とかもあるんですねぇ。(棒)髪を伸ばせ、ピアス開けろ、ネイルしろ、ビキニ着ろ、、すごいよね。上品に見える、セクシーに見える、、こういうことも大事なのねー。筋肉が綺麗に見えればいいじゃんって思うけど。主人公、そういう事苦手そうなのによく頑張ったよね! 私も、ここまで追い込む事は到底無理だけど、せめてストレッチくらいはちゃんと毎日やらないとなぁ。
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別の生き物になりたいとジムの門をくぐり、筋トレに励む。 自分を追い込むストイックなところに、何をやっても甘い自分の事を考えた。 こんなところでも女性らしさを追求される事に呆れた。 面白くもないのに笑わないといけない、ハイヒールに日焼け、優雅なポーズ、デカいアクセサリー、派手な化粧...
別の生き物になりたいとジムの門をくぐり、筋トレに励む。 自分を追い込むストイックなところに、何をやっても甘い自分の事を考えた。 こんなところでも女性らしさを追求される事に呆れた。 面白くもないのに笑わないといけない、ハイヒールに日焼け、優雅なポーズ、デカいアクセサリー、派手な化粧。 会社でも見た目が変わると、彼女への対応が今までよりも良くなるなんて。 モヤモヤするが、現実はこんなもの。 それでも清々しい終わり方に好感を持った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
筋トレにハマり、ついには最も「ガチ」のボディ・ビル大会への出場を目指す女性の物語。めくるめく筋肉の世界は知らないことだらけで覗き見るだけで楽しいけど、この小説の最も面白いところは主人公が化粧すら「小便みたいな顔面に多かれ少なかれ労力を費やしている」ことに羞恥心を覚えるような自意識の持ち主であることだ。この化粧にすら羞恥心を覚える気持ちは多かれ少なかれ私にもあって(例えば赤リップは気合い入ってると思われそうで使えない)、だからこんなマインドで自分を魅せる競技に挑む主人公の気が知れず。わかる~と共感する読書も楽しいけど、わからなすぎて想像力を働かせる読書も楽しいのです。 女らしさを求められることに嫌気が指して飛び込んだ筋トレ世界でもっと女らしさを求められる皮肉。髪はロング、ピアスは大ぶりのもの(U野は大会のために穴を空けた!)、脱毛はもちろんのこと、ビキニに12cmのハイヒール…!そして最後に満面の笑顔をトッピング!!…読んでるだけで疲れるわ。馬鹿真面目であるという一点において競技と彼女の相性が「皆既日食レベルに一致」したからこそのめり込めたものの、違和感は大きくなるばかり。U野は戦い抜けるのか、結末が楽しみでページを夢中でめくりました。 石田夏穂2作目だったけどやっぱりめちゃくちゃ好みだ。表現が秀逸すぎて嫉妬する。これからも追いたい作家さん。
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⚫︎受け取ったメッセージ 痛快。人生という舞台は自分で創り上げるもの。 別の生き物になりたい。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 【第166回芥川賞候補作】 【第45回すばる文学賞佳作】 前代未聞の筋トレ小説、誕生! 「別の生き物になりたい」。 筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、 O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、 本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには 筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかった――。 鍛錬の甲斐あって身体は仕上がっていくが、 職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、 母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。 モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。 彼女が決勝の舞台で取った行動とは? 世の常識に疑問を投げかける圧巻のデビュー作。 ⚫︎感想 ユーモア溢れる比喩が散りばめられていて、 ジェンダー問題を扱いながらも軽やかで 最後の最後まで楽しませてもらえた。 ボディービルを通して主人公やそれ以外の様々な人の人生観を垣間見れた。これがデビュー作とは!完成度の高さ、読みやすさ、読了感、とても良かった。
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筋トレ小説は初めて読む。 筋トレ好きの自分でもちゃんとした内容で結構面白かったし、ジムに行きたくなる本だった。
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ジムに通うU野が、女性のボディビル大会に誘われたことから始まるボディビル小説。大会に向けたトレーニングや食事の管理に励む中、大会では女性らしさを強調するためのメンテナンスと衣装も必要であることを知る。 自分とは全く縁のない世界の物語で、序盤は出てくるトレーニングの名前や器具を画...
ジムに通うU野が、女性のボディビル大会に誘われたことから始まるボディビル小説。大会に向けたトレーニングや食事の管理に励む中、大会では女性らしさを強調するためのメンテナンスと衣装も必要であることを知る。 自分とは全く縁のない世界の物語で、序盤は出てくるトレーニングの名前や器具を画像検索しながら読むのが楽しかった。また、ボディビルでは筋トレや食事以外に必要な準備がたくさんあることを知って、驚きがあった。 後半で、この物語はボディビルの世界を通して、日常生活で感じる違和感や決められた枠に対してどう抗うのかということを描いた、普遍的な作品なのだと感じた。 最後の一文が印象的で、清々しさと格好良さを感じる終わりだった。
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