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我が友、スミス の商品レビュー

3.9

145件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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2026/03/22

「別の生き物になりたい」で手にとり、筋トレ本かと思いきや「女」で生まれたからこそ「別の生き物になることは不可能だ」というメッセージ性を強く押し出したジェンダー問題の提議本だと私は感じた。筋トレに興味はないがとっつきにくくなくスルスルと読めて面白かった。私の体は引き締まってないから...

「別の生き物になりたい」で手にとり、筋トレ本かと思いきや「女」で生まれたからこそ「別の生き物になることは不可能だ」というメッセージ性を強く押し出したジェンダー問題の提議本だと私は感じた。筋トレに興味はないがとっつきにくくなくスルスルと読めて面白かった。私の体は引き締まってないからコンプレックス。太ったな運動しなきゃなーと思いつつ、筋トレ…確かに自分の体を鍛える事は誰でも始める事ができるし、身体が変われば意識も変わる。筋肉は裏切らない。よく聞くし続けるストイックさの先にある成果やマインドは尊敬する。 「女性は大変ですね」 主人公の忘れられない言葉として脳裏に焼き付く。労っているのか憐れんでいるのか、痛ましそうにかつ優越感や、軽蔑、安堵もその言葉から推し量る。 筋肉を鍛え、その筋肉を発表する場のボディビル大会に参加する事になる。筋肉だけを鍛えるだけかと思いきや ハイヒール、大きなピアス、歯のホワイトニング、肌調整。そして何よりも、笑顔。 筋肉を見せに行くのに、それ以外の事もしなければならず悪戦苦闘する。 男性のボディビルにはハイヒールもない笑顔もなくてもいい、何故女性には必須とされるのか。と疑問を持ちながら大会の準備をする。 筋肉ムキムキになるなんて女らしくないと世間は思っているが、実はジェンダーを最も意識させる場、女らしさの追求されるのがボディビル大会だった。 化粧をしない、スカートも履かない、髪は伸ばさない、愛想もない。だけど女だ。そんな事十二分にしなくても女で、これ以上でもなく女。なのに「女らしく」を強制させられる。 モヤモヤしながらこれは戦いだから勝ちたいという一心で大会当日を迎えるが、最後の本来の自分が見せたかった自分の筋肉だけを見てほしいという葛藤にかられ異端者のようにでも自信満々にステージを闊歩する主人公をみて清々しい気持ちになれた。 身体がみるみる変わって「別の生き物になれた」けれどやはり女である以上別の生き物にもなれない。でも自分という生き物を素直に確立してマインドフルネスに自分は自分らしく生きるという幸せを得たという事だと思う。 タイトルの我が友、スミス。 スミスは筋トレマシーンのスミスマシーン。一人で筋トレを行えるマシーンと説明としていて、一人でも自分だけのために自分一人で向き合う姿勢を表したいいタイトルと感じた。

Posted byブクログ

2026/03/03

最初はただ漠然と、筋トレをしていた主人公U野。 ある日ジムで、ボディビルの大会に出ないかとスカウトされて…。 何かに打ち込んだ経験がある人は、共感できるシーンが多いのではないだろうか。 主人公が大会に向けて、肉体や所作を仕上げていくうちに、人としても成長していき、新たな目線や...

最初はただ漠然と、筋トレをしていた主人公U野。 ある日ジムで、ボディビルの大会に出ないかとスカウトされて…。 何かに打ち込んだ経験がある人は、共感できるシーンが多いのではないだろうか。 主人公が大会に向けて、肉体や所作を仕上げていくうちに、人としても成長していき、新たな目線や考え方を身に付けていく様子は、読んでいて自分も成長していく気がした。 大会でのラストシーンは、驚きと清々しさで、良い読後感でした。

Posted byブクログ

2026/02/04

石田さんは『冷たい悪魔』から入ったのだが、あの本は、嘘と本当のバランスが良くて、まさに小説らしい小説だった。一方、こちらはどうにもディテールが濃過ぎて、つい女性のボディビルダーはこんなことしてるんだ!って全て本当にしそう。 実際、この小説が(佐藤多佳子さんの小説みたいに)綿密な取...

石田さんは『冷たい悪魔』から入ったのだが、あの本は、嘘と本当のバランスが良くて、まさに小説らしい小説だった。一方、こちらはどうにもディテールが濃過ぎて、つい女性のボディビルダーはこんなことしてるんだ!って全て本当にしそう。 実際、この小説が(佐藤多佳子さんの小説みたいに)綿密な取材の上で書かれた「リアル」であるなら、全然問題ないのだけれど、たぶんに作者が、まわりの女性ボディビルダーを見たり、雑誌を読んだりしての、想像が大いに含まれていて、書いてあることのどこまでが本当でどこからが本当でないのか、怪しいということになると困ってしまう。 何が違うのか考えてみると、この本の場合は、「女性のボディビルダー」という僕がほとんど何も知らない世界のことを描いているのに対し、『冷たい悪魔』は「日本社会における、独身/既婚女性の扱い」という、それほど特殊ではないわりと一般的な人々が対象で、その中のたまたま少し変わった思い込みの激しい女性の話になっているという違いがあるのだと思う。 つまりこの本の主人公やその周りの登場人物はみな「女性のボディビルダー」の典型例として提示されているように見えてしまうのだ。質的調査の事例のように見えてしまう。そのあたり、これが小説なら、これはちょっと極端な例で、実際にはそんな人はあまりいないんです・・・というようなことを入れ込んで欲しい、そういうことです。

Posted byブクログ

2026/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

えー。ごめんなさい、、。あんまり刺さらなかったよー、、泣ページ数も少なくて読みやすかったんだけどなあ。自分がこんなに鍛えないからか?女の人だけーとかの思考にあんまりならないからかな?面白いんだけど、刺さりはしないし。。。泣 読む前と読んだ後では、少し感想を先に読んでいたから、どういうお話だとか本の裏のあらすじで何となくの話は掴めたから、特に気持ちも変わらないし、まず女らしさに対してのイラつきや疑問が私にはあんまりないから、気持ちの変化とかはなくて、読む前から後までずっと私は女らしさは大事だと思う。 この本を選んだきっかけは、本の紹介で流れてきたから。今読みたい本いっぱいあって登録してるけど、緑の表紙で目に入ったの! この本のキャッチコピーを書くとしたら、筋トレ=女らしさです この本を読んで特に覚えてるとこは、U野さんが沢山努力していくシーン。ほんとに努力家なのに、やらされてるって思ってやってるんだと理解した時はへーーっとなった。 この本のどこに共感できたかというと、あんまりできなかった。理由は、私は女らしさが大事だと思うし、メイクはしないとダメ髪の毛も綺麗に服も綺麗匂いもいい匂い声は可愛く性格は穏やかにが女の人のあるべき姿だと思うし、男の人にももちろん会社で上に行く、お金を稼ぐ、筋トレをする、守るとか昭和みたいな考えかもしれないけど、こうやって性別に分けてどちらも努力して、その性別に合ったようにするから、好きになるしどんどん繋がっていくのかなって。今は同性愛とかジェンダーもあるけど、それでもどっちかの性別になりたいって強く思ってて、女らしさとか男らしさに惹かれてるんだから、私は大事だと思うなあ。けど、大会と女らしさは絶対に関係ないっちゃないね。メイクはマストだと思うけど、髪の毛とかネイルはいいとあもうけどなあ。。。 この本を他の人に勧めるなら、本を読む人に勧めて、どう思うか聞きたい。自分の考えがすんごい変なのかもしれないし、相手がどうおもってるのか、しりたい。 この本を読んで、女の人は大変ですねということばについてもかんがえた。私はその忙しくてお手入れしないといけない女性達を誇らしげに思うし、私はそうなりたい。お手入れする自分、女の人になりたい。全部に決まりがあるっても言ってたけど、きまりをまもってからじゃないと、好きな事は出来ないというのは、本当だと思うよ。しかも悪い事じゃない。ってあたしは思うから、本当考え方が違う点が沢山合ったなあ。 私はこの本を、また20年後とかに読みたい。または、会社に勤め出したら読みたいなあ。女の人ってってなるのかな? この世の中にはさ、メイクをするのが恥ずかしいって思う人がいて、その人は、メイクをすると隠しているって事も、逆に何かを付け足してる事もばれて、言ったら気にしてるとことかがわかって、メイク道具を買っている姿もばればれで恥ずかしくなると言っていて、こういう考えの人もいるのかと学んだ。 もう一度読み返すとしたら、私、あんまりないかも。。 タイトルから想像してたお話とは少し違ったよ。スミスって筋トレのマシンの事なのか! 日常生活には何も特に変わった事はなくて、 この本のメッセージは、周りなんて気にしなくていいよってことかな?みんなと合わせなくていいよって 解説を読んでみよう。読んだけどやっぱりだめだ。というより、あたしが元からこの考えだからだ。解説の最後の文から、あたしはそう思った。本が悪いんじゃなくて、あたしの考えとマッチしなかったのでした!けど、とても面白く、素晴らしい作品でした!またいうか、読もう!新卒とかね! 感想を読んでいて気づいた、名前から性別を予想できないんだ。勝手に女の人にしてるんだ。すごい。

Posted byブクログ

2026/01/28

友達のブログでの紹介を見て興味を持ちました。初・石田夏穂です。 一風変わった小説です。なにせ固有名詞を出さない。主人公はU野。新たな登場人物の性別が分かるまでに何行も読み進める必要がある。かといって漠としているわけでは無く、表現はリアリスティック。匿名性を持たせたのかもしれません...

友達のブログでの紹介を見て興味を持ちました。初・石田夏穂です。 一風変わった小説です。なにせ固有名詞を出さない。主人公はU野。新たな登場人物の性別が分かるまでに何行も読み進める必要がある。かといって漠としているわけでは無く、表現はリアリスティック。匿名性を持たせたのかもしれませんが、必要だったのかな。 テーマが女性のボディービルディグと言うのも変わってます。私は一時、市営のジムに通っていたことがあるので(老化防止です;涙)マシンなどは少しは判りますが、多くの専門用語は判らず、調べながら読み進めます。そうそう、市営のジムにすら確かに居ます。ストイックな筋肉オタク。それにしても筋肉から入って、最後は美容の世界(脱毛・日焼け・美肌・ピアス・化粧…)迄。いや、女性のボディービルは凄い世界ですな。 読んでいて面白いのだけど、なんかしんどい。物語の中に入って行ってるというより、力ずくで引摺り込まれる感覚に抵抗感があって一気読みとは行かず。数ページ読んではちょっと一息入れて、また数ページ。 いよいよ最後、なにか来るぞ~と思ったら、アラン・シリトーの『長距離走者の孤独』 的なエンディングでしたね。 多様な価値観を上手く扱い、薄いわりに持ち重りのする面白い小説でした。 ちなみにスミスは筋トレマシンの名前です。

Posted byブクログ

2025/12/13

「火曜は脚の日だ」と言い切って始まる、女性ボディビルダーが主人公の筋肉小説。ボディビルの事は詳しくないが、単に鍛えるだけでなく、大会に向けての女性ならではの緻密で念入りな準備等興味深かった。何よりも軽いのに味わい深い文章にクスッとさせられた。因みに題名のスミスとはマシーンの名前。...

「火曜は脚の日だ」と言い切って始まる、女性ボディビルダーが主人公の筋肉小説。ボディビルの事は詳しくないが、単に鍛えるだけでなく、大会に向けての女性ならではの緻密で念入りな準備等興味深かった。何よりも軽いのに味わい深い文章にクスッとさせられた。因みに題名のスミスとはマシーンの名前。爽快な読後感を持った。

Posted byブクログ

2025/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自己流でジムに通い筋トレに励む主人公のU野、ある日トレーナー(O島)からボディ・ビル大会への出場を勧められる。大会では 筋肉だけではなく「女らしさ」も評価される。U野の体は鍛えられていく一方、職場や家族からジェンダー的誤解を受ける。U野はボディビル大会当日、「女性にだけ高いヒールで歩け」というルールへの矛盾と抗議として決勝戦でハイヒールを脱いだのであった。ハイヒールを脱ぐことは、大会そのものの制度への静かだが強烈なアンチテーゼであり、U野がジェンダーから解放された瞬間だった。U野のストイックさは格別だ。⑤

Posted byブクログ

2025/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今まで読んだ石田夏穂作品の中で一番とっつきやすいというかわかりやすい小説だったなと思った。 ラストにハイヒールもピアスも放り出して解放される主人公という展開も、読んでて爽快感があるというか、読んでる自分も解放されたようなスカッと感があり、物語の起承転結としてはっきりとした流れを感じて、だからこそ一番わかりやすいなと思った。 ボディービルという、普通の女がやらないようなことに挑み邁進していったら、化粧に脱毛にハイヒール、女らしい仕草や美しい長髪など、普通以上の『女らしさ』を要求され、違和感を感じながらも大会で勝つために実直にそれらを獲得していく主人公。 本来なら筋肉の仕上がりを競うためのボディービル大会なのに、女だけがステレオなジェンダー観を審査基準に据えられている様には、読んでる私もこいつはおかしいなぁと主人公と一緒にモヤモヤした。 何が『ナチュラル』で、何が『クリーン』なのか、その基準は一体誰が決めて、正しいのだろうか?そういう違和感をふんだんに散りばめ、答えはないけれど、なんとなくおさまった感じのあるラストはいい読後感を与えてくれた。

Posted byブクログ

2025/10/23

これぞ筋肉文学!な内容でした! 鍛え始めって確かに意図があったはず。 どこかで見失わないように初心を忘れずにいたい。 女であることって、時代が変わっても根本的に大変で変わりないよなー。

Posted byブクログ

2025/10/19

3.0/5.0 主人公が何故、筋トレに目覚め、別の生き物になりたい、と願うようになったのか、そこの描写をもっと読みたかった。 内容と相対的に見て、長すぎるように感じた。

Posted byブクログ