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ミス・サンシャイン の商品レビュー

3.8

85件のお客様レビュー

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2022/03/30

「人ってね、失敗した人から何かを学ぶのよ(P172)」 かつてハリウッドでも活躍した伝説の映画女優「和楽京子(80代)」と、京子の元でアルバイトをすることになった、大学院生の一心の交流を描いた一冊。現代ターンと、京子の女優時代の回想ターンがうまいぐあいに交互に進行していく。帯に「...

「人ってね、失敗した人から何かを学ぶのよ(P172)」 かつてハリウッドでも活躍した伝説の映画女優「和楽京子(80代)」と、京子の元でアルバイトをすることになった、大学院生の一心の交流を描いた一冊。現代ターンと、京子の女優時代の回想ターンがうまいぐあいに交互に進行していく。帯に「僕が恋したのは、美しい80代の女性でした。」とあるが、たしかに魅力的で年齢を感じさせなかった、実在の人物と思ってググったくらい。「元女優の80代女性と大学院男子の恋?」というちょっと変わった物語に興味ある人にオススメ。

Posted byブクログ

2022/03/29

鈴さんの品の良い言葉遣いや仕草、年齢を感じさせない佇まいの描写は伝説の名女優を想像するのを容易にさせた。恋する一心の微妙な心の揺れが素敵。思いも寄らず鈴さんと佳乃子の強い絆に感涙。

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2022/03/23

最初はかつての女優の一代記かと思いきや、恋あり、青春ありで、これが人生なんだと想い知らされる。いろいろ仕掛けがあるがやっぱりトータルでかっこいい本です。

Posted byブクログ

2022/03/22

はじめから、あ、この話すごく好きだ。これはきっといい話だと直感が働いて、なんだかわからないけどずっと泣きそうになりながら読み進めた。 そして終盤になればなるほどずっと泣いていた。何か特別なことがあるわけではなく、優しくてあたたかくて、鈴さんと一心が過ごしていく暮らしの中で、まるで...

はじめから、あ、この話すごく好きだ。これはきっといい話だと直感が働いて、なんだかわからないけどずっと泣きそうになりながら読み進めた。 そして終盤になればなるほどずっと泣いていた。何か特別なことがあるわけではなく、優しくてあたたかくて、鈴さんと一心が過ごしていく暮らしの中で、まるで私自身もそこにいるかのような気持ちでいっぱいになった。 和楽京子…実在するんじゃないかと何度か調べてしまったほどにリアル。 すごくいい話に出会えて、嬉しい。

Posted byブクログ

2022/03/19

年寄との交流絡ませてくるのは良いとしても、原爆絡めるのは安易かな。何より、カンヌ&アカデミーとか現実味ゼロ。オスカー受賞式がテーブル席?ド・ヌーヴは60年代以降だしとか、事実に違和感ありすぎで、超チープ、すかすか。

Posted byブクログ

2022/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昭和の大女優で80代の和楽京子の家にちょっとした力仕事などのアルバイトにいった大学院生の岡田一心と和楽京子こと鈴さんとの心の交流のお話。 和楽京子は昭和の最期の映画女優です。離婚歴がありますが、独身です。京子が持っているふてぶてしいほどの色気こそが、時代の求める「女」といわしめた大女優です。 一心は鈴さん(京子)に「いっくん」と呼ばれ可愛がられます。 一心は桃ちゃんというはっきりしない恋人ができますが、すぐに振られてしまいます。 一心は鈴さんと一緒に軽井沢の別荘へと旅行します。 そこで一心は50歳も年上の鈴さんに自分が恋をしていることに気が付きます。 以下、完全にネタバレしているのでこれから読まれる方はお気をつけください。 和楽京子の出演した映画のセリフに 「恋心というのは嫌われたくないと思う気持ちであると。そして愛するというのは嫌われてもいいという気持ちではないだろうかと」というのが出てきます。 鈴と一心がほのかな恋心だけで恋愛関係にならなかったのはお互いに嫌われたくなかったからではないかと思います。 でも一心が握った手を鈴は80代の老いた手で握り返してきたのです。 鈴には嫌われてもいいと思う気持ち(愛)があったのかな。なあんて思ってしまいましたが。 でも一心は思います。 日本の観客はもとより世界中に和楽京子に出会った人がいるのだと。 鈴さんと過ごしたあの時期だけずっと観客席にいるはずの自分が大舞台に立っていたような。あの時期が一心にはとても輝いて見えるのだ。 ー本文より 一心には一愛(いちあ)という9歳で亡くなった妹がいて、鈴には佳乃子というもうひとりの私といえるほどの親友を亡くしているのが二人の心を繋げたのでしょう。

Posted byブクログ

2022/03/17

カンヌで主演女優賞を受賞し、ハリウッドでも活躍した国際的な女優、和楽京子こと、本名・石田鈴。今は引退した80代の鈴さんのもとへ、資料整理の仕事で通い始めた一心だったが・・・。肉体派女優、アプレ女優という言葉に、鈴さん=和楽京子のイメージは、京マチ子あたりが思い浮かぶが、彼女はいか...

カンヌで主演女優賞を受賞し、ハリウッドでも活躍した国際的な女優、和楽京子こと、本名・石田鈴。今は引退した80代の鈴さんのもとへ、資料整理の仕事で通い始めた一心だったが・・・。肉体派女優、アプレ女優という言葉に、鈴さん=和楽京子のイメージは、京マチ子あたりが思い浮かぶが、彼女はいかにして世界的な女優になったのか。そして、80代でも、いまだ華やかな大女優の雰囲気を持ち、それでいて澄ましたところはなく、サバサバした性格に見える鈴さんの心の奥底にあるものとは・・・。中に出てくる鈴さんの映画を本当に観てみたくなる。

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2022/03/16

僕が恋したのは、美しい80代の女性でした…。 の帯に惹かれたものの、それだけでない昭和、長崎と昔語りではない今も続いている、忘れてはいけない想いが詰まっていました。

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2022/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

軽々と読めてしまえるが、内容は深い。 優しくて哀しくてあたたかい話。 「呼吸をするように〇〇」 って簡単なようで難しいようで大切だな、と思う。 私自身、ヨガの先生から呼吸の大切さを教わってはいるが、もっと深い意味で、そのことを感じ取れる話だと思う。 ちなみに、吉田修一さん、現在新聞に連載中の「横道世之介」、毎日楽しみです。

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2022/03/06

鈴さんとの思い出はきっと、いっくんの生きる原動力としてこの先もずっと輝き続けるんだろうなと思った 和楽京子って視覚的にも聴覚的にも美しい名前だな、、

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