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ミス・サンシャイン
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2022/01/07 |
| JAN | 9784163914879 |
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ミス・サンシャイン
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商品レビュー
3.8
111件のお客様レビュー
光と影を同時に生きた女優人生
昭和の大女優だった80代の美しく芯の通った「鈴さん」と、20代の大学院生「一心」の世代を超えた飾らない交流と一心の鈴さんへのつのる恋心が描かれていく。そのうち読者は一心と共に、鈴さんの光輝いていた女優人生の影に、親友「佳乃子さん」と体験した一生消えることのない惨禍と彼女を亡くした...
昭和の大女優だった80代の美しく芯の通った「鈴さん」と、20代の大学院生「一心」の世代を超えた飾らない交流と一心の鈴さんへのつのる恋心が描かれていく。そのうち読者は一心と共に、鈴さんの光輝いていた女優人生の影に、親友「佳乃子さん」と体験した一生消えることのない惨禍と彼女を亡くした深い悲しみ、寂しさがあることを知る。女優に当てられるスポットライトが明るいほど、その影は色濃く鮮明になる。一心に託したメッセージにあるように、鈴さんは寂しくて悲しくてどうしようもないとき、一人胸の中心をゆっくり押して深呼吸を続けながら生きてきたに違いないのだ。その心情を思うと切なくやるせないが、最後に鈴さんと佳乃子さんを決して忘れないと誓う一心は、我々読者自身であらねばならない。
fugyogyo
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ひょんなことから昭和の大女優の家の片付けを手伝うことになった主人公 彼女のかつての資料を整理しながら 人生をたどっていくことになる 鈴さんのモデルは誰かではなくて 昭和の女優たちまたは女性たちの エッセンスを少しずつ集めて 抽出したエッセンシャルオイルのような 主人公の一心くんの恋愛も交え 人生って…みたいになりながら読む 急にインサートしてくる妹の話がちょっと唐突な気もした からの年齢を超えた鈴さんへの恋心?それはどうかな〜…むむ しかしなにより一番ぐっときたのは紙の本ならではだと思う 最後のページ たった1行だけ あとは空白 私はこのページを見て この本を読んでよかったと思った
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作中で特に印象に残ったのは、 「いい女優は、呼吸をするように演技をする。」 という言葉だった。 この一文を読んだとき、演技の話にとどまらず、「生き方」のことを語っているように感じた。 呼吸は、意識しなくても自然に行うもの。 つまり、自分のペースで呼吸できることは、自分らし...
作中で特に印象に残ったのは、 「いい女優は、呼吸をするように演技をする。」 という言葉だった。 この一文を読んだとき、演技の話にとどまらず、「生き方」のことを語っているように感じた。 呼吸は、意識しなくても自然に行うもの。 つまり、自分のペースで呼吸できることは、自分らしく生きること、自分軸で生きることにつながるのではないだろうか。 主人公・一心は、鈴との出会いを通して少しずつ変わっていく。 妹を亡くした悲しみや心の整理がつかないまま生きていた一心だったが、鈴もまた過去に大きな喪失を抱えていた。 共通する痛みを持つ二人だからこそ、言葉で教えられるのではなく、一緒に過ごす時間そのものが一心の心を癒やし、自分らしさを取り戻すきっかけになったのだと思う。 その結果、一心は自分の足で人生を歩み始め、仕事もプライベートも充実していく。 人は過去を消すことはできない。 けれど、過去を抱えたままでも、自分らしく呼吸しながら前へ進むことはできる。 『ミス・サンシャイン』は、そんなことを静かに教えてくれる一冊だった。 私自身も、「自分の呼吸」で生きることを大切にしていきたいと思う。
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