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赤と青とエスキース の商品レビュー

4.3

1221件のお客様レビュー

  1. 5つ

    560

  2. 4つ

    436

  3. 3つ

    153

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    6

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2024/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Xで話題になっていたので読んでみた。まず思ったのは非常に読みやすい文章でスラスラ進む。そして連作短編集のようで(?)各話ごとに短く、全体的にも手ごろな長さで苦も無く読めるところが良い。ジャックジャクソンという画家の一枚の絵をめぐって話がつながっているだけかと思いきや、それだけでもないところがミソ。あとアートを題材にしているせいか非常におしゃれな雰囲気で話が展開され、恋愛模様だったり、仕事の話だったりとまぁなんというか、おしゃれですね。女性にはすごく受け入れられそうな本だった。2022年の本屋大賞2位ということだが、その評価にたがわず面白い。読んで損はないと思う。ちなみに2022年の本屋大賞1位は「同志少女よ、敵を撃て」だったらしく、この本も読んだが相手が悪かったかなと。「同志少女~」と比べるのはちょっと酷でしょう。でも面白かったし、読後感も良かったし満足のいく読書であった。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34201.html

Posted byブクログ

2024/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まず、レイとブーの物語を「エスキース」と名付けるの素敵すぎる どの章の終わり方も好きだけど、1章の終わり方が綺麗すぎて、この物語全てが好きなのは大前提で、もはや1章で終わってもいいぐらい。 全てを読んだ後に、4章のレイ(茜)の「今まで本当に2人きりだった」を読むと、2人がどれだけ2人きりだったかが染みて、泣きそうになった。 ブー(蒼)の愛情が出会ったころ(1章)と変わらない温度で、その温度が時には縛りや甘えのように感じてしまったレイ(茜)の気持ちもすごくわかるし、でもその愛情があるからこそ自分らしく居られたんじゃないかなあと思う。 レイ(茜)が、「体ばかり歳をとって心はいつまでも幼いまま」という言葉でなぜか涙が込み上げてきた。 自分が今「早く大人にならなくちゃ」と焦って、周りのことを大事にできずにいる状態にあって、そこにぶっ刺さったのかも。 でもレイ(茜)が50代で1人立ちしようと思ったことも、もう一度ブー(蒼)の元に戻ってきて、ブー(蒼)も新しいことを始めようとしてることも、(今までをエスキースとして)いつだって人生は初め直せるっていう意味に感じて、もうちょっと今に足をつけて生きてみようかなって思えた。 それぞれの章の舞台や時系列が少しずつ重なっている短編集好きなんだけど、こんなに全てが綺麗に繋がって、ブーとレイの物語っていう大きな一筋の物語がありながらも、各章の登場人物たちにもしっかり物語が感じられて、めちゃくちゃ良かった。 多分私は青山美智子さんの本がめっちゃ好き。普段本は図書館で借りて読むことがほとんどだけど、この本は買ってずっと手元に置いておきたいと思える本でした。

Posted byブクログ

2024/07/18

スラスラ読める。 温かさ溢れる内容。読んでて安心。 ただ、全体的に少し淡白さも感じてしまったのも事実。

Posted byブクログ

2024/07/16

1枚の絵画を巡る5つの連作短編集。 エピローグまで読み終えて全てが繋がって、繋がった瞬間に、最初からもう一度読み返したくなった!! 連作短編のそれぞれの話が少しずつ繋がっている所が好きなんだけど、ここまで気持ちよく繋がっているものに初めて出会った気がする。

Posted byブクログ

2024/07/14

ひとつの絵が時と場所を超えて、人々の心を動かす物語。 ひとつひとつの短編の心象描写が丁寧だし、人間の矛盾や葛藤を生々しく表現していた。 どの作品にも、人の優しさがあり、胸が暖かくなる素敵な作品。何度でも読み返したい、出会えてよかった物語。

Posted byブクログ

2024/07/14

人の手から生み出された絵という創作物が、他者によって命を吹き込まれていく過程を感じることができる作品だった。ものに命を与えるのは人なのだな、と実感する。 登場人物達がくれる切なさと愛しさもたまらない。

Posted byブクログ

2024/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館の本㊲ 一枚の絵画「エスキース」を中心とした連作集。 それぞれの篇での視点、エピソードは違うけれど、それぞれで登場する一瞬の 場面に意味があったり、もうひとつのエピソードがあったことに最後のエピローグで 判明し、鳥肌が立つ。 個人的に気にいったのは第一篇目の「金魚とカワセミ」。若人の恋愛は臆病だったり、から回ってしまったりともどかしさを感じつつ、若いからこその純潔さが文面でも美しく描写されていてうっとりした。 やはり切なさに後ろ髪を引かれるような思いだったので、エピローグを読んで感動した。 印象的なフレーズ ・私がいつも怖いのは、終わりになることじゃなくて、終わりになるんじゃないかと不安になるあのぞわぞわとした時間だ。相手に対して猜疑心が芽生えたり、知らないことが増えたり、わかってくれていると思っていたことが見当外れだったり。そのころにはもう、どちらかが熱くて必死で、どちらかが冷めてしらけている。

Posted byブクログ

2024/07/12

一枚の絵を通して色んなストーリーがあって、 それがまさか最後で、そういうことか!!となり 面白かったです。素敵だったなぁ。 作者の青山さんの作品をますます好きになりました。

Posted byブクログ

2024/07/10

一つ一つの短編が、感動のエピローグへと誘う。素敵な物語を紡いでくださった青山美智子先生にありがとうございます!ずっと読みたかったので、やっと読めて良かったです!

Posted byブクログ

2024/07/08

そうだったのかー!と最後は号泣。 曲がったところのないストーリーで感動したのは久しぶりだったから、そんな自分に感動した。 人生色々あるよね。

Posted byブクログ