赤と青とエスキース の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
赤と青、そしてペインティングナイフから描かれた女性の絵画、赤と青のエスキース。その絵画に心動かされ、登場人物たちが心を通わせていく短編集。 最初と最後の章で登場人物が一緒なのは衝撃的だった。これは2人の関係性が歳を経て変わっても、物語をまたはじめることができるという青山美智子からのメッセージだと感じた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
壮大なラブストーリー。 学生から、50代までの2人の話なんだと、最後に気づかせる演出の凄さにビックリ‼️ 出会いのころだけの話だけではなく、その後の話が別の話の様に書いてあって、最後に2人のことだったんだと分かり、また最初に戻りました^_^
Posted by
「二度読み必至」と書いてある本を、ほんとに読んだのは久々のことだ。それほどに初読と再読では色合いを変える本であった。 「エスキース」とは「下書き」のことであり、本書は一枚のエスキースをめぐる数十年に渡る物語である。まるでエスキースと共にその時間と場所を旅しているような気持ちにな...
「二度読み必至」と書いてある本を、ほんとに読んだのは久々のことだ。それほどに初読と再読では色合いを変える本であった。 「エスキース」とは「下書き」のことであり、本書は一枚のエスキースをめぐる数十年に渡る物語である。まるでエスキースと共にその時間と場所を旅しているような気持ちになる。絵にまつわる人たちが必ず『赤』と『青』で対比になっているのも面白いし、なによりも本の表紙に描かれた『赤と青』が美しい。(図書館で借りた本だったのだが、どうしても自室の本棚に飾りたいと思い、新書で購入してしまった) あまり内容に触れるとネタバレになってしまうのでそれは避けるが、冒頭に書いた通り、二度読みたくなることは確かだ。前提をひっくり返すようなどんでん返しや、ラストのためにわざわざ作られた設定のようなもので『二度読み必至』などと言われても、正直興醒めしてしまう。だがこのエスキースは嫌味なく、無理なく、全編のお話が繋がっており、そしてその繋がりがラストを優しく彩ってくれる。他人に自信を持ってお勧めできる一冊であり、またもう一度、時間をあけて読みたい一冊である。
Posted by
一つの絵を中心に話が繰り広げられ、最後に伏線が回収される、美しくあたたかいお話だった。表紙のデザインとっても好き!
Posted by
読み終わって、本のタイトルも含めて好きになる本って本当に素敵な本だと思う。 エピローグ、プロローグを何度も読み返して、たくさんの感情を噛み締めた。素敵な本。
Posted by
オーディブル読了 好き。 ジャックジャクソン。 絵を巡って関わる人たちの仕事も生き方も、良いなぁ。
Posted by
関連を明らかに感じるもの、そうでないもの、章ごと主人公が違いその主観の中でストーリーが展開する。読みやすく、それぞれが独立して面白くもあるのだが、最終的なつながりとの納得度が高くなかった。人間はがむしゃらに頑張って勝ちを目指すだけが是とされるのではなく、時間をかけて過ごす中で気づ...
関連を明らかに感じるもの、そうでないもの、章ごと主人公が違いその主観の中でストーリーが展開する。読みやすく、それぞれが独立して面白くもあるのだが、最終的なつながりとの納得度が高くなかった。人間はがむしゃらに頑張って勝ちを目指すだけが是とされるのではなく、時間をかけて過ごす中で気づけることもある、それでしか気づけないこともあるというのが読後感。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
赤と青の物語。一枚の絵を見ているような、色の描写がきれいな小説でした。 一番好きなシーンは、レイが絵のモデルをしている時、ブーとレイがいつのまにか見つめ合って…というシーン。切ないシーン、何度も読み返してしまいました!私もこの場に立ち合いたかった! 連作短編集ということでしたが、伏線回収した後もブーの視点になって読んだりするとまた違うおもしろさがあり、じっくり読めました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一日で読み終わった!最初から最後まで安定に面白くて、最後のエピローグで全ての短編物語が繋がる感じ。ジャックが書いた絵が見てみたいと思った。2回目読んでも面白そう。
Posted by
人それぞれの生き方、生きたい方向を優しく肯定してくれるような暖かい一冊だった。 人と人との繋がりが生む物語も愛しさに溢れている。 見てくれている人がいれば絵は未来永劫生き続けられるというように、絵がもつ生命力の輝きも魅力的だった。
Posted by