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赤と青とエスキース の商品レビュー

4.3

1171件のお客様レビュー

  1. 5つ

    533

  2. 4つ

    418

  3. 3つ

    149

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    6

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2024/04/07

とてもよかったです。 ラストで全てがつながった時は鳥肌がたった。短編集であはあるが全てつながっていた。 エスキースというは言葉は初めて聞いた。ただ下絵という意味だけではない面もあるのかなと思った。 人生にどんな色がこれから色づき褪せていくのかは分からないけど、どうか懸命に生きてい...

とてもよかったです。 ラストで全てがつながった時は鳥肌がたった。短編集であはあるが全てつながっていた。 エスキースというは言葉は初めて聞いた。ただ下絵という意味だけではない面もあるのかなと思った。 人生にどんな色がこれから色づき褪せていくのかは分からないけど、どうか懸命に生きていこうと思った。

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2024/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

239ページ 1500円 6月5日〜6月6日 1年間の留学でオーストラリアに行ったレイ。そこで出会ったブーと期間限定で付き合うことに。日本に帰る直前、彼の友達、ジャック・ジャクソンが彼女の絵を描きたいというのでエスキース (下書き)を描いてもらうことに。赤と青の絵の具で描かれたその絵はその後、あらゆる所で、色んな人の人生に寄り添うことになる。 短編集だけど、エスキースと題された絵を介して物語がつながっており、レイとブーは、幾度も物語に気づかぬうちに登場していた。話の締め括り方もうまくて、良かった。

Posted byブクログ

2024/04/04

長い年月をかけて旅をしてきた1枚の絵画から繋がる短編小説。一つ一つのストーリーの繋がりに驚かされた。 恋愛関係、友人関係、師弟関係どれも心温まる話だった。人との繋がりの中にある温かみが感じられ、読み終わった後に春風に当たった時のような和やかな気持ちにさせられた。

Posted byブクログ

2024/04/02

こういう展開で章が繋がっていくのか、と、毎回感動する青山さんの作品。特に本作は、展開と繋がりの素晴らしさが際立っている気がする。

Posted byブクログ

2024/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一枚の絵画がつなぐ短編集。 一章 金魚とカワセミ 二章 東京タワーとアーツ・センター 三章 トマトジュースとバタフライピー 四章 赤鬼と青鬼 エピローグ 最後の種明かしではタイトル含め、すべての物語の見事な伏線回収。 そんなところにいたのね赤と青。すぐに読み返し、とても合点がいった。 レイとブー、これからふたりのエスキースの本番を描いていく。すっきり、爽やかな読後感。 リリアルのオーナー、素敵な女性だなと思ってたけど、まさかの既出の人物。やられた。 素敵な歳の取り方をしたんだなとほっこりする。

Posted byブクログ

2024/03/28

別々の話が最後に繋がると思って、どうなるんだろってワクワクして読み続けたら、そういうこと!と驚かされました。途中から面白さが増してきます。 「とにかく、生き延びなさい。それだけでいい。そうすれば、どこへでも行ける。たくさんのことができる。時期がくればいろんなことが変わっていくわ...

別々の話が最後に繋がると思って、どうなるんだろってワクワクして読み続けたら、そういうこと!と驚かされました。途中から面白さが増してきます。 「とにかく、生き延びなさい。それだけでいい。そうすれば、どこへでも行ける。たくさんのことができる。時期がくればいろんなことが変わっていくわ。いつまでも同じ状況なんて何ひとつないのよ、あなたも世の中も」 「人生は何度でもあるって、そう思うの。どこからでも、どんなふうにでも、新しく始めることができるって。そっちの考え方のほうが好き」 早くこの本を読みたかった。温かくて心に伝わる言葉を。

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2024/03/27

生き生きとした風景描写、短編集といいつつ伏線回収的なラスト。表現力、内容、構成、読後の気持ち良さどれをとっても素晴らしい作品でした。

Posted byブクログ

2024/03/26

 連作なのは察しがついたが、エピローグで深い繋がりが分かった。素敵なお話のはずなのに、感動をキャッチできない。自分には合ってないようだ。  こういった作品に出会う度に、実際に目にしたいという気持ちがつのる。ジャクソンのナイフ捌きも、作品も見てみたい。

Posted byブクログ

2024/03/22

早速、青山美智子さんの作品、2つ目読みました。な〜るほど、いいね。赤、青、エスキース、それぞれ意味を持って物語は進みます!

Posted byブクログ

2024/03/27

青山美智子さんのストーリーは読み終わった後、温かい気持ちにさせてくれますね。 ちょっとした謎解き要素も入っていて、単なるラブストーリーとは違った面白さがありました。 「あの時の二人が、ここに繋がるのか…」とラストの種明かしで正体不明の二人の情報が公開されるのです。目からウロコが落...

青山美智子さんのストーリーは読み終わった後、温かい気持ちにさせてくれますね。 ちょっとした謎解き要素も入っていて、単なるラブストーリーとは違った面白さがありました。 「あの時の二人が、ここに繋がるのか…」とラストの種明かしで正体不明の二人の情報が公開されるのです。目からウロコが落ちる思いでした。 (確かに二度読みたくなる) この本を読んだ後、人間の感情って時間と共に良くも悪くも変わるよね、とつくづく思いました。 ”こういう人がいいっていうんじゃなくて、この人がいいって思えたら、それが完璧な組み合わせだと思います。人ってみんな、ひとりしかいないんだから”(抜粋) 思い起こせば、我々夫婦もこういう気持ちで一緒になったんだよなぁ、としみじみとしてしまいました。 しかし、時間というのは時に残酷ですね。 この気持ち、あるはあるけど、かなり奥に追いやられています。 どんなにいい恋人関係であっても、感情面、肉体面、生活面で変化が訪れるのです。 その変化は、自分から変化したものもあれば、外圧(社会とか人間関係とか)で変化せざるを得なくなったこともあります。 本の中でも何度か二人の関係を試すかのような変化が訪れましたが、我々夫婦の大きな変化は、家族が増えた(子どもが生まれた)ことです。(本の内容とは脱線気味に) 今までは自分ともう一人のことだけ考えていけばよかったのだけど、+子ども、+家族という集合体についても考えなくてはならなくなったんですよね。(考えることが一気に2つも増えた) 関係を築く要素が増えると、単純なものが複雑化してしまうので、本来の目的(家族みんなが幸せになること)を見失いがちに。どうでもいいことにお互いがこだわりを持ってしまい、それが積み重なると関係がおかしくなってしまうのです。 (本の中でもそれは起きてましたね) 人間関係って努力しないと保てないものなんだと、つくづく思いました。 二人で上手くいっていた関係は、家族という組織になった時も上手く築いていけるのか。(現在進行形) 家庭を平和に回していく努力を試されている気がして仕方ありません。 何かあったとしても、本のように最後は帰る場所があるといいのですが……。 そして、四十を過ぎたこともあり、最も共感したのはこちらのフレーズです。 ”ただ、人生は何度でもあるけど、それを経験できるこの体はひとつしかないのよね。だから、なるべく長持ちさせなきゃ”(抜粋) 若い頃は健康のありがたみがわからなかったのです。 健康で当たり前でしょ!って思っていたので。 四十を過ぎて”健康”という貴重な資本に気づく時が来ました。 精神、身体、共に健康であることがいかに尊いことか!(涙) そして、体力も時間もお金も限りがあることに。 これがわかってから、昔の自分と張り合わなくなりました。老いを受け入れたと言ってもいいのかもしれません。(20代の頃にやってたことを40代でやろうと思わなくなったのです) 一番大きく変わった考え方は、「むちゃはダメ!細く長く続けるって大切だよね!」って事です。(若い時は考えもしなかったけど、人生はまだまだ続いていくからね) 何をするにしても、健康あっての挑戦です! 健康をキープする努力は惜しんではいけません。 青山美智子さんの本は極端な不幸の要素(毒親、DV、いじめ等)がないので、安心して読めます。 青山さんが一人一人の登場人物に愛情を注いでいるのが伝わってくるのです。 久しぶりに優しい気持ちになれました。

Posted byブクログ