赤と青とエスキース の商品レビュー
短編集で、それぞれ違う話なのかと思って読み進めていたら…!!!!となった。誰が誰?と前に戻って頭を整理しながら読みました。 人と人とのつながり、それもほんとに運命なんだと。 エスキースという単語も初めて知ったし、額縁職人ならぬ存在、仕事の奥深さも知ることができた。
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各話のタイトルが赤と青のモチーフで、キーポイントとして無理やりな感じではなく出てくるのがお洒落。読み終わると本のタイトルもより素敵に感じる。 最後にばらばらだった話のつながりがわかって感動しかけたけど、あまりにも華麗に全てを回収していくのでなんだか都合が良すぎると思って少し冷めてしまった。フィクションだからそれでいいはずなんですが、、ひねくれた感想です。
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本屋大賞 候補作品 オーストラリアで、レイとブー2人の日本人カップルの話から始まる。 4章まで、タイトル「エスキース」と名付けられた一枚の絵画で繋がっているのかと思って読む。 エピローグで全てのつながりが明らかになった。 『情熱と冷静の間』を彷彿させた一気読みの静かな恋愛小...
本屋大賞 候補作品 オーストラリアで、レイとブー2人の日本人カップルの話から始まる。 4章まで、タイトル「エスキース」と名付けられた一枚の絵画で繋がっているのかと思って読む。 エピローグで全てのつながりが明らかになった。 『情熱と冷静の間』を彷彿させた一気読みの静かな恋愛小説。
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一枚の絵画を中心として、それに関わる人たちの壮大な愛の物語。 中高と美術部に所属していたが、社会人になり絵から離れていた私にとって、「赤と青とエスキース」は、絵を描くことの素晴らしさや、絵が持つ力を思い出させてくれる宝物となった。当時の喜びや高揚感がよみがえって思わず涙してしまっ...
一枚の絵画を中心として、それに関わる人たちの壮大な愛の物語。 中高と美術部に所属していたが、社会人になり絵から離れていた私にとって、「赤と青とエスキース」は、絵を描くことの素晴らしさや、絵が持つ力を思い出させてくれる宝物となった。当時の喜びや高揚感がよみがえって思わず涙してしまった。 最後にすべてが繋がる物語の構成が、綺麗。 登場人物みんながあたたかく、愛にあふれていて、また読みたくなるような心に残る一冊。
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青山先生ならではの連作。エスキースという名前のつけられた一枚の絵が随所に出てきて、なるほど今回はこの絵がストーリーをつなぐのか…と思いながら読んでましたが最後に一捻りありました。 とても綺麗な話ですが、他の方も書かれてましたがわたしにはあまり合いませんでした。
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1枚の絵と出会う人々のそれぞれの話が短編になってるのかと思ったら全ての話が繋がってて、「なるほど、そういうことだったのか」と最後は納得出来ます! とってもきれいなお話で、私は好きでした。
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1枚の絵を4つの視点で書いてる と思いきや、 しっかり赤と青のふたりの30年間について書いてて いや、正直想像はできたのだけど ふたりの名前の由来の綺麗さとか 色を失った事の暗喩とか 丸く収まった後のふたりの関係性とか ひとつの絵が見てきたふたりの物語とか 主人の元に帰ってそれ...
1枚の絵を4つの視点で書いてる と思いきや、 しっかり赤と青のふたりの30年間について書いてて いや、正直想像はできたのだけど ふたりの名前の由来の綺麗さとか 色を失った事の暗喩とか 丸く収まった後のふたりの関係性とか ひとつの絵が見てきたふたりの物語とか 主人の元に帰ってそれを伝える場面とか すべてが綺麗だった 映画を観てるみたいだった 映画化されてなかった でも難しいと思った。イニシエーションラブみたいに、大きな改編がないと上手く繋げられないもんな
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留学するきっかけをくれた本です この本のおかげで今美術館に行くことがとても楽しい 大好きな作品だ
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あれれ。 あんまりハマりませんでした・・・。 青山美智子さんだし、本屋大賞2位だし、と読む前からの期待が大きすぎたのでしょうか。 「エスキース」とは下絵のことだそうです。下書きとは違うらしい。一章の「金魚とカワセミ」で描かれたひとつの絵がこの後の短編の軸となっていきます。 二章、三章と、「ふーん、つながりはやっぱりこの絵ね」くらいの気持ちで読み終え、四章で「そうきたか」と思いました。そして、「エピローグ」でキレイにすべてがつながります。 短編と短編のつながり、構成の仕方はさすがです。まさしく、青山美智子作品という感じがしました。これまで私が読んできた青山美智子作品と違って、本書は時系列で展開されていて、一章からエピローグまで実に30年の月日が流れていました。読者は知らず知らずのうちに、レイとブーとともに30年の時間を過ごしていたことになるのです。ひとつの絵を中心にした大河ドラマみたいな感じでしょうか。 ただ、なんというか、少しうまくつながりすぎたかな、というか、そんな気がしないでもなかったです。例えば、「リリアル」のオーナーがユリさんだったとか・・・それと、一貫して赤と青の対比が出ていたけれど、あまりこう、響いてくるものはなかったというか。 青山美智子さんのこういう展開・構成に慣れてしまったから驚きがなかったのかもしれません。この作品で、青山さんを知ったとしたら、「すごい、つながった!」となっていたかも。 個人的には、主要人物の二人(レイとブー)や、重要アイテムの絵を描いた画家でもなく、漫画家タカシマ剣が一番印象に残りました。けっこう個性強かったですよね?この人、他の青山作品に出てきたりしてないかな~。 そうか、レイもブーもあんまり特徴的な個性が浮かび上がってこなくて、主人公なのに(私にとっては)影が薄かったから、本書自体あまりハマらなかったかもしれません。「茜」って名前なのに、「レイ」っていうのも、なんかピント来なかったです。が、これは好みの問題ですね。
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一つの絵をめぐる大河小説というか、ジャンル分けがしづらいですが、間違いなく恋愛小説ではあります。 ただ、構成が非常に凝っていて、様々な伏線が張り巡らせられている経年的展開がエピローグで一気に回収されるミステリーではないミステリー的な要素が新鮮な感じがしました。 その手法は、ちょっとずれているかもしれませんが、ジェフリー・アーチャーの名作「ケインとアベル」を彷彿させられました。
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