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赤と青とエスキース の商品レビュー

4.3

1221件のお客様レビュー

  1. 5つ

    560

  2. 4つ

    436

  3. 3つ

    153

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    6

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2022/01/29

とてもスッキリとした読後感。 最後のエピローグで点と点が線になる、そんな読み応えのある物語りだった。 個人的に好きなのは額縁を作る話。仕事盛り真っ只中な今の自分に重なるところが多く、感情移入しやすかった。 読み始めると一気に読めた。またこの筆者の物語を読みたくなった。

Posted byブクログ

2022/01/28

短編集ですが、とても綺麗に少しずつ続いてるお話でした。エピローグを読んで、あぁ、なるほど……と感動しました。

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2022/01/28

人の成長を追うことのできる、壮大なストーリーでした。 物語の章立てと、その順番に圧巻しました。これまでの青山氏の作品とは一線を画すようなストーリー展開。しかし、そこにはすぐに彼女の作品とわかる、繋がりが生む “ぽっ”と膨らむ温かな空気感。 物語に出てくる「夢が夢を越える」よう...

人の成長を追うことのできる、壮大なストーリーでした。 物語の章立てと、その順番に圧巻しました。これまでの青山氏の作品とは一線を画すようなストーリー展開。しかし、そこにはすぐに彼女の作品とわかる、繋がりが生む “ぽっ”と膨らむ温かな空気感。 物語に出てくる「夢が夢を越える」ような出来事、自分も経験したい。人生は何度でもある。どこからでも、どんなふうにでも、新しく始めることができると信じながら。 2022,1/27-28

Posted byブクログ

2022/01/28

素敵なお話を集めた短編集、そんな風に思いながら最初は読んでいました。話が進んでいくうちに繋がりが見えてきて最後は涙が流れていました。 どちらかと言えば静かで、不器用な人たちが主人公なのですが、こんな生き方素敵だな~と思える作品でした。

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2022/01/27

人生は遠回りしてもいいんだよと、自分の人生に思いあぐねている人、或いは全ての人を肯定してくれるような物語だった。 ふたりを見守り続けてきたエスキース(下絵)。 ある時は旅をし、様々な人々の人生を見、寄り添う。 一章ごと違うシチュエーションで、関り全てに意味があった。ふたりの若かっ...

人生は遠回りしてもいいんだよと、自分の人生に思いあぐねている人、或いは全ての人を肯定してくれるような物語だった。 ふたりを見守り続けてきたエスキース(下絵)。 ある時は旅をし、様々な人々の人生を見、寄り添う。 一章ごと違うシチュエーションで、関り全てに意味があった。ふたりの若かった頃の出会い、額縁に情熱を注ぐ人、師弟愛。 赤鬼と青鬼の章は一気読みだった。レイに自分と重なるところがあり、移入してしまった。 昔と同じ気持ちでもうまくかみ合わなかった時間。二人に流れる年月、年齢を重ねるごとに人生の深みを感じた。 余韻がなかなか抜けないのは、赤と青の織りなす色のせいか。最初は青のイメージがあった。少しやるせないストーリーが読むごとに、暖色のように心が温かくなってくる。このギャップというか、心に迫ってくる感じというか。 「生き延びなさい」オーナーの言葉は、コロナ禍で不安定な心と体に喝を入れてもらえた。 図らずもエスキースが本番の作品になった。 本番を描くのは、自身の手によってのみである。 「そのときの自分の持つ色で、人生を描いていくのだ」 このラストがたまらなくいいなと思ったし、作者の作品が違う人々の人生を通し連作で描かれているところが良かった。 読後は清々しい気持ちになる。 さらっと再読したくなったし、装丁が美しく、最後にゆっくり見たくなる。 個人的にはこの一文がとても好き。 「すべては君から始まった」

Posted byブクログ

2022/01/27

大人の恋。大人のプライド。大人の嫉妬。 自分にも覚えがある、あるいはこれから味わうだろうな、と思うような大人の感情の揺れ動き。それを捉えて成仏させる(?)のが本当に上手い作家さんだと思った。 画家を含む主要3名がピュア過ぎて、エピローグは神々しいまでのまばゆさ。むしろマンガ家をめ...

大人の恋。大人のプライド。大人の嫉妬。 自分にも覚えがある、あるいはこれから味わうだろうな、と思うような大人の感情の揺れ動き。それを捉えて成仏させる(?)のが本当に上手い作家さんだと思った。 画家を含む主要3名がピュア過ぎて、エピローグは神々しいまでのまばゆさ。むしろマンガ家をめぐる物語の、毒を撒きながらやっと浄化に至る感じが好き。

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2022/01/27

一つ一つのストーリーが読み進めていくうちに繋がっていきとても面白かったです。二度読みたい。そして青山美智子さんの作品は読手の背中を押してくれる作品ばかり、次回もとても楽しみ

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2022/01/27

うわ~~~。 とても「綺麗」な本。 ある一枚の絵画にまつわる連作短編集かと思いきや、こう繋がるのか!と驚き、時の流れの不思議さ、美しさを感じる。 面白いなぁ。 ただ、たぶん私には「綺麗すぎる」のだろう。 共感が今一つで、星三つ。

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2022/01/27

こういう全部が伏線になってる連作大好き。 どの話もブワって鳥肌が立つ感動があった。 『その絵は、多くを語り出す。』ってフレーズの通りで、一つの絵に色んな物語が詰まってて高揚した。 青山先生の他の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ

2022/01/27

いつものように、読みやすく、作者の別の物語でみたことがある人物が登場したかしらと感じさせたり。人や時代が交差しながら、つながりながら。読者の心にふと落ちてくる言葉があります。

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