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赤と青とエスキース の商品レビュー

4.3

1247件のお客様レビュー

  1. 5つ

    574

  2. 4つ

    447

  3. 3つ

    152

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    5

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2022/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一枚の絵画エスキースを軸に綺麗に繋がられている物語。 章が変わるごとに時間が経過し、前章の彼はどうなったかの描写の仕方がさりげない。

Posted byブクログ

2022/03/11

青山さんの本はやはり好きだな。 そして今回もまんまとひっかかりました。 最後まで読んで、やはり二度読み必須だと思いました。 表紙もこの作品を構成する大事な要素ですね。 表紙も眺めながら読んでほしいと思いました。

Posted byブクログ

2022/03/10

ブクログのおすすめで作品を知り、その後オーディブルで配信されていたのを発見し、聴いた。 初めて、「相貌」を意識しながら小説を読んだ。 著者が散りばめた細部までは到底理解できていないが、それぞれの短編が綺麗に収斂するラスト、全編を通して対比される赤と青、この2つを味わえただけで、...

ブクログのおすすめで作品を知り、その後オーディブルで配信されていたのを発見し、聴いた。 初めて、「相貌」を意識しながら小説を読んだ。 著者が散りばめた細部までは到底理解できていないが、それぞれの短編が綺麗に収斂するラスト、全編を通して対比される赤と青、この2つを味わえただけで、この小説を凄く楽しめたと実感する。 登場人物みんなが穏やかで、ストーリーも穏やかで、物足りないっていう意見もあるかもしれないけど、意外と身の回りってこんな感じじゃない?って思ったりもする。そういう意味では美しく装飾された友だちの話、みたいなテンションで読めた。 漫画家タカシマって、ミーハーでちょっと利己的で喧しいところがあるんだけど、自分に一番近い人はこの人だなと思う。砂川みたいな天才には憧れちゃうよね〜って感じ。 聴くだけでは勿体ないので、書籍を買って、2周目を楽しもうと思う。

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2022/03/10

何で 赤と青のエスキース ではなくて 赤と青と エスキース なのかなぁ~?と 思いながら読みました。 金魚とカワセミ  日本の赤色東京タワーとメルボルンの青色に輝くアーツ・センター トマトジュースと青色バタフライピーティー 赤鬼と青鬼 あっ!だから 赤と青と なんだぁ~。 ...

何で 赤と青のエスキース ではなくて 赤と青と エスキース なのかなぁ~?と 思いながら読みました。 金魚とカワセミ  日本の赤色東京タワーとメルボルンの青色に輝くアーツ・センター トマトジュースと青色バタフライピーティー 赤鬼と青鬼 あっ!だから 赤と青と なんだぁ~。 世の中がゾワゾワしていて、パラの応援にも 身が入らず、お伽噺のような人と人の縁の話しに少し癒してもらいました。 額縁の隅の彫り物が、どうしても、鳥の横顔に見えてしまう・・ヽ( ゚д゚ )ノ・・

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2022/03/10

2日で読み切った ドラマのように情景が浮かび 本ならではの繊細な心情の描写に どんどん引き込まれていった

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2022/03/10

言葉にしようとするとどうしても陳腐なものしか出てこない…。 上手く表現できないけど気になったら読んでみる価値はあると思います。 「読み終わったときに思い浮かんだ人を大切にしてください」___ そうします。

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2023/12/26

ブーとレイのお互いを思う深い繋がりを感じました。優しくて素敵なお話でした。 「赤と青とエスキース」タイトルに頷きました。

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2022/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青山さんは読みやすい。 赤と青が所々で出てくる。とても文学的。 要所要所で色をキーワードにしている源氏物語を彷彿とさせた。 赤鬼と青鬼の章は分かったが、額縁とカフェでもしっかり出ていたのに気付かなかった。エピローグ読んで二人の部分だけ読み返した。最早カフェは二人の関係がベテラン。あと泣いた赤鬼読んでみよと思った。 出てくるキャラではユリさんが一番好き。生き延びなさい。は響く言葉。 原田マハさん好きな方はこちらの作品も好きだと思う。

Posted byブクログ

2022/03/08

う〜ん、心地よい読後感。6年ごとに遡った「鎌倉うずまき案内所」だったけど、今回は10年ごとにときが過ぎる。そして、どちらも読み終えて再び初めに戻りたくなる。自分の人生と照らし合わせてみても、成長って一歩ずつ歩を重ね、一段ずつ着実に上って行く、なかなかそんなわけにもいかない。駆け登...

う〜ん、心地よい読後感。6年ごとに遡った「鎌倉うずまき案内所」だったけど、今回は10年ごとにときが過ぎる。そして、どちらも読み終えて再び初めに戻りたくなる。自分の人生と照らし合わせてみても、成長って一歩ずつ歩を重ね、一段ずつ着実に上って行く、なかなかそんなわけにもいかない。駆け登る時期、停滞する時期、転げ落ちる時期。総じて振り返り、哀歓を経た今の自分に成長を感じられたならばありがたい。オーナーめ、いいこと言ってたな。人生一度って考えたら思い切れない。何度でもあるけど体はひとつ。長持ちさせなきゃ、みたいな。

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2022/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メルボルンで出会ったブーとレイ。 レイの肖像画「エスキース」を描いた画家のジャック。ジャックに出会って額縁職人になった空知。 漫画家のタカシマ剣、リリアンのオーナーユリさん。 メルボルンという街と、1枚の絵画からの物語。 私は、読んでいて「個」というものを強く感じました。ブーとレイは30年近く一緒にいて結婚という形態をとっていない。ジャック、ユリさん、空知、タカシマ、皆がもしや独身かも。 「家族」とかではなく、皆が「個人」としてそこに在ることに、スッと安心感を覚えました。 これはまた「絵」を中心に据えるのに成功してると思いました。 美術品が持つ、時間を超える不思議な力と呼応するように、登場人物たちは長い時間を生きて、再会して理解していきます。 長い時間、ということはカラダの変化(病いも老いも)も起こります。絵の中は少女のままですが。 私が感情移入できたのは、空知とタカシマでした。ブーとレイは、まさに絵を鑑賞するように距離をとって読んだ感じです。 2人のいろんな場面の中で、カフェのマスターとして在ったブーと、「あうん」の関係のレイが、 私は1番好きです。タカシマ目線かな。。 空知目線の、画廊の2人も素敵だな。。。 こういう視点って、関係性を語りますね。 これも鑑賞みたいで面白いです。 2人は、下絵をちゃんと本番に描いているんだと感じます。油絵なら。。。。水彩だとどう重ねるのですかね?? ユリさんの「玉手箱を開けたら年を取るんじゃなくて、箱を開けて過去を懐かしんでる時に年をとったことを知るのよ」という言葉が好きです。 空知がブーの言葉から、「近いもの」じゃなくて「これしかない」ってものが人にも作品にも大切なんだって気づくところも好きです。 タカシマが砂川からたくさんの気づきをもらうところも好きです。 私も、しっかり立って、生き延びようと思いました。 ああ、いい本だ。

Posted byブクログ