赤と青とエスキース の商品レビュー
一枚の絵をめぐり様々な角度から話が展開する。一枚の絵が層になっているようにこの話も深みがあり、読み応えがありオススメです。
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すごく良かった♪ タイトルも装丁もすごく素敵。読後に眺めて余韻に浸りました。 一枚のエスキース を巡る物語。 留学中だけど友だちのいないレイ。バイト先の先輩に誘われて行ったバーベキューで知り合ったブー。 レイとブーの期限付きの恋ーー。 お互いに臆病であと一歩踏み込めずにいる二人がもどかしい。 作品のなかで象徴的な一枚のエスキース。 章が進むごとにエスキースが繋いでいく御縁を感じ、「あぁ、そうだったんだ」と思う。 エピローグでこれまでの章がつながり、じわじわと感動がおしよせてきました。
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プロローグ、4遍からなる短編、そしてエピローグ。 「え⁈、今ここでぶっ込んできますか?」 連作短編集である本書。 エピローグの前に、読み始めて気になってた箇所を放りこまれてきた。 ところがエピローグにもっと大きな種明かしが待っていた。 そして気づいた。 この本は、連絡短編集なんかじゃない。 あえて主人公と呼ぼう、ブーとレイのライフストーリーなのだ。 でもけしてそれは二人だけの物語じゃなくて、まさに「一期一会」の出会いを育んできた登場人物全員の物語とも言える。
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エスキースをめぐってそれぞれの彷徨が、各章をレイヤーとして重なり、最後に落ち着いて感動を与える。名前と色がうまく使われ、読後に本の表紙を眺めながらほくそ笑んだ。
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読みやすくて心がほっとするいい話でした。 自分自身、留学中に期間限定の遠距離恋愛をしていたこともあり、一章は自分と重なって色々思い出して辛かったです。私はハッピーエンドではなかったので、、、
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良かったぁ 青山美智子さんの作品、どれも好き あったかくってユーモアがあって切なくて この本は表紙が違ってて「あれ、誰だろう」 って思ってしまった でも確かに青山美智子さんでした プロローグ、4章の短編 それらがつながっていく そしてエピローグ! 見事な構成、描写ですね 読んでよかった! ≪ エスキース 下書きだけど 人も又 ≫
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文句なしに面白かった。しかし何を言ってもネタバレになりそうで感想が書けない。とにかく面白かった。それしか言えない。
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ああ、いい本だ。 著者の作品は初めて読みました。 1枚の絵を通じて描く連作短編に織り込まれた、 赤と青の縦糸が最後に姿を表します。 実はついさっきまで、タイトルを 赤と青「の」エスキース と勘違いしてまして。 誤読したまま、読後に「そういうことか、いいタイトルだなあ」 ...
ああ、いい本だ。 著者の作品は初めて読みました。 1枚の絵を通じて描く連作短編に織り込まれた、 赤と青の縦糸が最後に姿を表します。 実はついさっきまで、タイトルを 赤と青「の」エスキース と勘違いしてまして。 誤読したまま、読後に「そういうことか、いいタイトルだなあ」 と思ってしまっていました。 「と」になってもその印象は変わりませんが、 より広がりを感じさせてくれますね。 ああ、いいタイトルだ。
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連なっている人生。 ハッピーエンドのその先を1枚の絵をキーに描いていく連作短編。 どの人も幸せでありますように。 と願う。 この本の帯には 「この本を読み終わった時最初に思い浮かんだ人を、どうか大切にしてください」 とありますが、確かにこれを読んでいると大切な人が心に浮かびま...
連なっている人生。 ハッピーエンドのその先を1枚の絵をキーに描いていく連作短編。 どの人も幸せでありますように。 と願う。 この本の帯には 「この本を読み終わった時最初に思い浮かんだ人を、どうか大切にしてください」 とありますが、確かにこれを読んでいると大切な人が心に浮かびます。 (少なくとも私は)
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一枚の絵画を通じて、様々な人の愛の物語が語られる。 最初は、メルボルンで出会う恋人への愛、二つ目は、エスキースを飾る額を作る際の、画家への愛、三つ目は、漫画家の師匠と弟子の愛、四つ目は元彼への愛。 一枚のエスキースを通じて物語がつながり、最終章へ。心温まる一冊だった。 そして、赤と青とエスキースが持つ意味とは一体なんなのか。 この本を読み終えて最初に思い浮かんだ人を大切にしたいと思えるような、温かい一冊でした。
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