星を掬う の商品レビュー
自分の不幸や痛みを過去や他人のせいにして、前に進むことを躊躇う主人公が、生き別れた母と出会い前に向かって進む姿に勇気を貰いました! 悩んだ時や辛い時に読み返したくなる、そんな作品でした!
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「あたしの人生は、あたしのものだ」 これほど心を強くする宣言はないはずなのに、手に入れるまでに傷だらけにならざるを得なかった人たちの物語です。 母との関係をこじらせた女性たちが、自分の人生を取り戻していく。過去を手放し、悪意にNoを言う。『嫌われる勇気』が好きな方におすすめです...
「あたしの人生は、あたしのものだ」 これほど心を強くする宣言はないはずなのに、手に入れるまでに傷だらけにならざるを得なかった人たちの物語です。 母との関係をこじらせた女性たちが、自分の人生を取り戻していく。過去を手放し、悪意にNoを言う。『嫌われる勇気』が好きな方におすすめです。 ブログを書きました! ↓ https://okusama149.blogspot.com/2021/10/840.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『いま、母が掬い上げた過去の小さな星が、わたしの手に残った。ああ、なんだ。奇跡って、起きるんじゃないか。こんなにも、簡単に。』あの日ラジオに投稿した【夏の思い出】が恵真に、彩子さんに、美保ちゃんに、そして母、聖子さんに繋がった。【わたしは、母に捨てられた。】あの日から、苦しかった。許せなかった。悲しかった。寂しかった。千鶴が辿ってきた過去が千鶴の心の中で許せるものとなってほしい。いま、さざめきハイツの扉をノックしたら、笑って出迎えてくれる皆が居てくれる、そんな気がする。
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今の自分の状況を、過去のできごとや他人のせいにしていては、いつまでたっても変われない!本書より、過去を受容しながら前に進む勇気をもらいました。 ”自分が幸せでないと、他人も幸せにできない” と言われることがあります。この本に登場する母も、家族よりも自分らしさを選び、自分の気持ち...
今の自分の状況を、過去のできごとや他人のせいにしていては、いつまでたっても変われない!本書より、過去を受容しながら前に進む勇気をもらいました。 ”自分が幸せでないと、他人も幸せにできない” と言われることがあります。この本に登場する母も、家族よりも自分らしさを選び、自分の気持ちを尊重し家を去りました。しかし、子どもの気持ちを考えると、理解し難い気持ちにもなりました。 若年性認知症、介護、DV、若年妊娠、SNSなどの社会問題が山積。 クジラのクッキーは52種類もあって、、、どこかで聞いたような(笑)。 2021,10/28-30
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全ての歪みの原因は、姑と夫。 姑が悪いと思う。 突然やってきた美保にもイライラした。 インスタで、人を特定できるようなことをしたらダメだと思う。 改めてSNSの危険性を感じた。 ベビたんという言い方。 痴呆症についての記述がリアルに表現されている。 弄便(ろうべん)についての場面...
全ての歪みの原因は、姑と夫。 姑が悪いと思う。 突然やってきた美保にもイライラした。 インスタで、人を特定できるようなことをしたらダメだと思う。 改めてSNSの危険性を感じた。 ベビたんという言い方。 痴呆症についての記述がリアルに表現されている。 弄便(ろうべん)についての場面はショックだった。 あと大きい赤ちゃんを出産したという記述もかなりリアル。 大人は問題ないと思うが、中学生は知らないことかもしれない。びっくりすると思う。 お母さんの過去の大切な記憶が小さな星。それを掬い上げて千鶴の手に残った時に、奇跡って起こるんだなぁと感じた。 星を掬うというのは、大切な記憶を思い出すこと。 母がどんなものを掬い上げたのか、千鶴に話してほしいと言う場面。 千鶴も、前に進むことができた瞬間だったと思った。
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家族、母娘の関係性など考えさせられます。 正解はないと思うのですが、それぞれ幸せになりたくてもがいているのかなぁ。 家族の事を考えると、自分をおさえている人はたくさんいると思います。
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【読んだきっかけ】 タイトルと装画に惹かれて。 箔押しで金色がキラリと光る素敵な装釘です 【心に残った要素】 幸せってほんのひと握りしかなくって、だからその他大半を占めている苦しさばかりが目に付いてしまう。 故に暗い海の底からしあわせの欠片を掬うことができたとき、それはキラキラ...
【読んだきっかけ】 タイトルと装画に惹かれて。 箔押しで金色がキラリと光る素敵な装釘です 【心に残った要素】 幸せってほんのひと握りしかなくって、だからその他大半を占めている苦しさばかりが目に付いてしまう。 故に暗い海の底からしあわせの欠片を掬うことができたとき、それはキラキラと輝く星となる。掬いあげた星を誰かと共有できたのならその輝きは一段と美しさを増すだろう。 家族だから言えない本音、他人だから踏み込めない心の距離、過去を許せないから認められない現在と未来。 理想通りにいかない人生をどう受け止めたか、それぞれの境遇に悩み苦しんできた登場人物をみて終始苦しかったです。 後半のシーンで新たな5人が共同生活を始めたってところで救われた気がしました! エピローグ欲しかったな、、 【ここが好き!】 記憶を掬うって、記憶を辿る/追憶するのと違って高低差に左右されないというか、前後関係に影響されないというか、いい意味で部分的に切り取れる点でとても素敵な作業だなと思いました。 しんどいテーマが続くのだけどタイトルのお陰で救われる小説になってる。
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この作品を読めて心から良かったと感じました 私は養子です 母親が18歳の時に私を産み「育てられない」という理由で手放した と聞かされました よく「手放された子供側」の話はありますが 「手放した親側」の話は今回初めて読みました 「親が子供を手放した」時って実際親はどう思うのか ...
この作品を読めて心から良かったと感じました 私は養子です 母親が18歳の時に私を産み「育てられない」という理由で手放した と聞かされました よく「手放された子供側」の話はありますが 「手放した親側」の話は今回初めて読みました 「親が子供を手放した」時って実際親はどう思うのか 私には理解できず…… 主人公である「千鶴」と同じ気持ちで 親を責めるというか憎んでしまう 「どうして?」「なんで?」 と一方的に考えてしまっている自分がいました けど、「星を掬う」を読んで少し心が軽くなりました 千鶴のように母親には再会したことはありませんが どこかで聖子さんのように私のことを想ってくれたらいいな と純粋な気持ちになりました いつか私も母親に会ってみたい 元気に暮らしているのかな
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町田そのこは裏切らないなー!と思いました。 さすが!グングン引き込まれます。 内容は「親子って?」「家族って?」「介護って?」「尊厳って?」と結構なヘビーさなのですが、そこも考えさせられながらするする読めます。 感動した。 家族の定義が良い意味で揺らぎました。 これだけ相手を思い...
町田そのこは裏切らないなー!と思いました。 さすが!グングン引き込まれます。 内容は「親子って?」「家族って?」「介護って?」「尊厳って?」と結構なヘビーさなのですが、そこも考えさせられながらするする読めます。 感動した。 家族の定義が良い意味で揺らぎました。 これだけ相手を思い、寄り添い、ぶつかれるとしたら、それはもう「家族」なんだと思いました。 血だけど、血だけじゃない。 そこにある、深さ、理解したいという気持ちがあれば、それは家族になりうる。いいなー! 電車の移動でラストを読んでて不覚にも泣いてしまった。。。良かった!凄く良かったです!!
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「自分の経験が誰かの人生を救う」って言う千鶴さん、本当に良く言ってくれました。価値がゼロの人なんてこの世の中にはいない。辛かったからこそ今度は逆に支えになる方で癒されていってほしい。 母親って、家族って、子供を責め立てるのではなくて一緒に未来の希望を語れる存在でありたいと思う。
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