星を掬う の商品レビュー
物語中盤から最後までページを捲る手が止まらなかった。特にラストスパートはこれほど泣いたことないくらい号泣してしまった。切ない思いやよかったねと安心する気持ちで読了しても涙が止まらなかった。 登場人物たちの経験はしたことがないが経験したような気持ちになる書き方でそこも感情をえぐられ...
物語中盤から最後までページを捲る手が止まらなかった。特にラストスパートはこれほど泣いたことないくらい号泣してしまった。切ない思いやよかったねと安心する気持ちで読了しても涙が止まらなかった。 登場人物たちの経験はしたことがないが経験したような気持ちになる書き方でそこも感情をえぐられた点で☆5つにを
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芳野千鶴、パン工場勤務。元夫から暴力を振るわれ金を奪われるどん底の日々。小さい時に母親に捨てられた経験をラジオに投稿したら採用された。そして母を知る人から連絡が・・・ 凄いスゴすぎる。考えさせられ心をブン回された。対人関係に悩む人2021年必読本。 ※以下軽くネタバレ 読むと...
芳野千鶴、パン工場勤務。元夫から暴力を振るわれ金を奪われるどん底の日々。小さい時に母親に捨てられた経験をラジオに投稿したら採用された。そして母を知る人から連絡が・・・ 凄いスゴすぎる。考えさせられ心をブン回された。対人関係に悩む人2021年必読本。 ※以下軽くネタバレ 読むと決めてるのなら以下読む必要なし。 千鶴は、母親のアパートに越す。そこはトラウマを抱える人たちがいた。娘に捨てられた母、男に捨てられた妊婦、見た目は美しいのに鬱屈とした内面の美容師、そして認知症になった千鶴の母。共同生活から見えてくるものは。 認知症の悲惨さみたいなものよりも、自分の不幸を他人(特に母親)のせいにしてきたことに気づくことの大切さが、すごく心を打った。
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ずいぶん肩に力の入った作品だなぁ!と思ったのが読後の感想。 小1のひと夏の母娘の思い付きの旅は濃くて楽しくてサイコーだったのに、その直後に母に捨てられたとしか想い出の無い千鶴は、ず〜っと自分を卑下し嫌悪し 母を憎み続けた苦しみから抜け出せないでいる。 挙げ句には良かれと一緒になっ...
ずいぶん肩に力の入った作品だなぁ!と思ったのが読後の感想。 小1のひと夏の母娘の思い付きの旅は濃くて楽しくてサイコーだったのに、その直後に母に捨てられたとしか想い出の無い千鶴は、ず〜っと自分を卑下し嫌悪し 母を憎み続けた苦しみから抜け出せないでいる。 挙げ句には良かれと一緒になった男は酷いDV男で逃げても逃げても毟りにやって来るのだ。 自分のふとした気まぐれで、そんな母とひょんな事から同居する羽目になって 母を慕う人々との関わりに戸惑う日々が緊張感を保って展開して行くのだが、今は若年性認知症を患う母との暮らしは果たして母娘の距離にどんな影響をもたらすのだろうか⁉️ この作品に感情移入出来る読者も多いようですが私には今までの町田作品と少し距離感を感じてしまいました♪ ともあれ、ちゃんとクジラや福岡の宿もちょこっと出番がありましたね!
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登場人物が身を寄せあって懸命に生きている姿に勇気と希望をもらった。母・聖子や娘・千鶴に忙しく感情移入。娘たちを守る聖子に感涙。千鶴にとって「クッキー缶」が唯一心の支えだったのだろう。
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母親に捨てられたことで、自己肯定感が全くない大人へと成長してしまった主人公 自己肯定感とよく聞くが、どうしたら、子どもに自己肯定感を持たせてあげられるのだろうか? 読みながら、苦しくて仕方かった。 どうして、こうなる前に、誰も助けられなかったのか。不幸は不幸を呼び寄せてしまう...
母親に捨てられたことで、自己肯定感が全くない大人へと成長してしまった主人公 自己肯定感とよく聞くが、どうしたら、子どもに自己肯定感を持たせてあげられるのだろうか? 読みながら、苦しくて仕方かった。 どうして、こうなる前に、誰も助けられなかったのか。不幸は不幸を呼び寄せてしまうのかと… 最後までハラハラドキドキで、でも町田さんらしい救いの光が見えました。 町田さんのおはなしに入り込み過ぎてしまい、読みながらはっきりと映像が見えてきます。だから、辛いし、苦しい。でも救いの光の美しさも感じられる。 町田さん大好きです。
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久しぶりにこんなに感情を揺さぶられる本に出会えたような気がする。町田さんどこまで行っちゃうんだろってくらい、発表する作品がどんどんすごくなっていく。 苦しくて仕方ない作品だった。みんなの感情が入り混じって、悲痛で、悲惨で、分かるってこともあって、とんでもない作品だった。 最後はも...
久しぶりにこんなに感情を揺さぶられる本に出会えたような気がする。町田さんどこまで行っちゃうんだろってくらい、発表する作品がどんどんすごくなっていく。 苦しくて仕方ない作品だった。みんなの感情が入り混じって、悲痛で、悲惨で、分かるってこともあって、とんでもない作品だった。 最後はもうずっと泣きながら一気に読み切った。読むのが苦しくて、深呼吸して、もうやめてと思いながらページをめくって、怖いなと思いながら読み進めていく。本当にすごい本。 出逢えてよかった。この本に、この物語の人々に。
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大好きな町田そのこさん、六冊目。今回も無駄がなく読みやすい文章で、心理描写は徹底されており、楽しく、そして時に胸の奥に鈍い痛みを伴いながら読みました。 まだ幼い娘を捨てた母親と、母の座を義理の母に乗っ取られ、娘に捨てられた母親。 後にその二組の母娘が再会します。 娘の方...
大好きな町田そのこさん、六冊目。今回も無駄がなく読みやすい文章で、心理描写は徹底されており、楽しく、そして時に胸の奥に鈍い痛みを伴いながら読みました。 まだ幼い娘を捨てた母親と、母の座を義理の母に乗っ取られ、娘に捨てられた母親。 後にその二組の母娘が再会します。 娘の方は、母親を憎んでおり、感動的な再会にはなりませんでした。ずっと、お母さんが私のそばにいなかったから、愛してくれなかったから、私はこんなにも惨めで不幸なんだと母親を責めて生きてきました。それが、再会後、少しずつ変わっていきます。 母親を憎んで、自分の人生が上手くいかないことを大人になってからも母親のせいにする娘…。それは正に自分自身に当てはまります。私の場合は矛先は母と姉の二人ですが…。あー、自分のこと書かれてると居心地の悪い思いをしながら、どう乗り越えていくのか、必死に読み進めました。 ※「不幸を親のせいにしていいのは、せいぜいが未成年の間だけだ。…せめて二十代の間でどうにかしたほうがいい。」 ※誰かを理解できると考えるのは傲慢で、寄り添うことはときに乱暴となる。大事なのは、相手と自分の両方を守ること。相手を傷つける歩み寄りは迷惑でしかないし、自分を傷つけないと近づけない相手からは、離れること。 ※私の人生は、私のものだ。誰かの悪意を引きずって人生を疎かにしちゃ、ダメだよね 刺さる言葉が続々と出てきました。何でこんなにも説得力があるんだろう。 勿論、小説の中の母親は、根っからの酷い人間ではなく、きちんと考えを持ち、反省もでき、沢山の愛情もある設定で、現実の私とは違うのだけれど、それでも、心に響きました。 個人的には町田そのこさんの作品の中で一番響きました。
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大好きな作家の新作だけに 期待値上げ上げで読みました。 が、…今回はあまり響かなかったかなぁ〜 読み終わるまで、時間もかかったし。 一気読みした全作みたいには 入り込めなかった。
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「52ヘルツのクジラたち」に続いて読んでしまった。DV夫に苦しめられる女性と、その女性を捨てた母との再会のお話。しかし再会できた母は若年性認知症を患っていて……感情移入しすぎて、吐きそうになりながらもページを捲らざるを得なかった。それほど凄すぎる物語。どこに救いがあるんやろう誰か...
「52ヘルツのクジラたち」に続いて読んでしまった。DV夫に苦しめられる女性と、その女性を捨てた母との再会のお話。しかし再会できた母は若年性認知症を患っていて……感情移入しすぎて、吐きそうになりながらもページを捲らざるを得なかった。それほど凄すぎる物語。どこに救いがあるんやろう誰か助けて欲しいと主人公と完全に同化していた。町田その子さん、凄いわ。読み終えたら、少し人に優しくなれるような気がした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
〈誰かを理解できると考えるのは傲慢で、寄り添うことはときに乱暴となる〉 P223で書かれている。 元夫から逃げる千鶴を救ったのは幼い頃、彼女を捨て置いた母だった。 母を慕う人たちと千鶴の同居生活が始まる。 少しずつ回復していく千鶴の様子にホッとする。 どうしようもないクズだと思われる元夫の両親だって やはり子供を捨てきれない。 千鶴の母は彼女を含め多くの人を掬い上げ助けたのだろうか。
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