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星を掬う の商品レビュー

4.2

670件のお客様レビュー

  1. 5つ

    258

  2. 4つ

    256

  3. 3つ

    101

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

    2

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2024/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

またしてもDV男が登場し暴力描写は辛く、置かれている状況はヘビーで救いようがなかったが、話の展開は自然で先が気になりすらすら読めた。 文体は丁寧で美しい。心理描写も見事。 自分に重ねて、なるほどそうだなと思うところも多数。 母親の聖子さんはアドラー哲学?を思わせる考え方かなと…なので終始そちら側に共感できた。娘の千鶴に気づいて欲しいと思いながら読みすすんだ。それぞれの後悔や気付きが登場人物内に直接的でないにしろ、読み手には伝わって、最後は温かい終わりかたで良かった。

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2024/01/13

「私の人生は私のもの」 自分の人生は人に邪魔されてはいけないという意味と自分の人生には自分で責任を持たないといけないという二面の意味が込められていると強く感じさせる作品

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2024/01/10

町田そのこさんの二冊目読了しました。内容が、兎に角重い。DV、家族の離散、毒親など読んでいて苦しくなりますが、最後は新たな人生に、踏み出していける希望が見えるのが救いかなと思いました。私には、重くて3冊目は読めないかもしれないし、少し時間を経れば、また、読みたくなるか?今は不明

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2024/01/09

この本には様々な痛みが詰まってる。DV元夫、母に捨てられた娘、母を捨てた娘。そして若くして認知症を発症した母。次から次へと起こる問題。途中、こんなに収集がつかなくてどうなる?と思った。だが全て静かに終わった。母と娘はやっぱり親子なのだと思った。

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2024/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分の不幸をどこか他人や環境のせいにしてないか。誰からも愛されない人間なんていない。 語彙力がないけど、こういうメッセージを受け取った。 キラキラした幸福より少し不幸な方が自分には似合ってる、なんてやさぐれていたところに活を入れてもらった。

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2024/01/08

DVや親子の関係など読んでいて辛かった。ドラマを見ているような激しい展開とはっきりした台詞でひきつけられた。

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2024/01/08

自分の人生は自分で支配する。娘を捨てて好き勝手生きた上に、この言葉?あまりにも自分勝手すぎる!!と思う一面もあるけど、これこそが幸福な生き方なのかもしれない。 自分の人生は自分で舵を取る。誰のせいにもしない。今、例え恵まれない境遇であっても、それは過去の出来事のせいではない。自分...

自分の人生は自分で支配する。娘を捨てて好き勝手生きた上に、この言葉?あまりにも自分勝手すぎる!!と思う一面もあるけど、これこそが幸福な生き方なのかもしれない。 自分の人生は自分で舵を取る。誰のせいにもしない。今、例え恵まれない境遇であっても、それは過去の出来事のせいではない。自分自身の責任である。 人のせいにするのをやめたら、きっと心も楽になるだろうし、人にも優しくなれる。 こんな事を再確認させてくれる本だった。

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2024/01/06

読みたいと思いつつ読めてなかったこれ、ついに手に取りました。 読み終わって「さすが」の一言という感じだった。圧巻。傑作。町田そのこさんといえば、52ヘルツのクジラたち で本屋大賞を受賞されてますが、その後の第一作目がこれって、どんだけ筆力あるんだという感じ。個人的には52ヘルツの...

読みたいと思いつつ読めてなかったこれ、ついに手に取りました。 読み終わって「さすが」の一言という感じだった。圧巻。傑作。町田そのこさんといえば、52ヘルツのクジラたち で本屋大賞を受賞されてますが、その後の第一作目がこれって、どんだけ筆力あるんだという感じ。個人的には52ヘルツのくじらたちより、こっちの方が好きだったし感動したかも。スタートは割と散文的というか、ライトなタッチで始まるのだけど徐々に凄みを増していって、最後は感動(というか感慨?)。読み終えて、ちょっと自分のこと、そして自分の周囲にいる人たちのことを考えさせられるような、深い作品。終盤の展開の中で発せられる、あるセリフが本当に良かったなあ。ちなみにこれも、歪な家庭に育ち、家族愛や親子愛がわからない主人公像なので、その辺は52ヘルツとか、#宙ごはん とか、町田さんの十八番なのかなという風に感じました。人に勧めたい作品。

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2024/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今読むべき本じゃなかった。 娘を捨てた母親。母親に捨てられた娘。いろんな立場の人が出てきてもう苦しかった。 ごめんなさい。自分勝手でごめんなさい。 誰かを愛する、誰かのために生きるって。。。 私にはできないのかもしれない。 でも最後は少し救われてよかった。 難しいこと考えず、お互い楽しいときは楽しいという。 ちゃんと本音で話して笑い合う。 思ったことそのまま言う。 それが親子なのかもなぁ。 でも読んでてキツかった。。。。 大人になれない母親。ごめんね。

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2024/01/03

母と娘の話、どうしても自分と色々重ねてしまうのでかなり読むのしんどいんだけど、面白かった。 人のせいにして自分が不幸でいることの免罪符にするのは簡単。 でも憐れだよね。 人は色んな呪いを知らないうちにかけられてしまっていて、呪いをとくのは簡単じゃないけど、向き合わなきゃいけないか...

母と娘の話、どうしても自分と色々重ねてしまうのでかなり読むのしんどいんだけど、面白かった。 人のせいにして自分が不幸でいることの免罪符にするのは簡単。 でも憐れだよね。 人は色んな呪いを知らないうちにかけられてしまっていて、呪いをとくのは簡単じゃないけど、向き合わなきゃいけないから。 美保が母親に子供がえりする場面がたくさんあるが、"知らない"って本当に人を傷つけてしまうよね。 あなたは何も知らないくせに、ってお互い思ってしまうというか……。 書き出しが「おめでとうございます。芳野さんの思い出を五万円で買い取ります。」なんだけど、なんとなくカラフル(森絵都)みを感じて非常に良かった。 すごくいい書き出し。

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