ミカエルの鼓動 の商品レビュー
大天使ミカエルが、命の現場で戦う医師の姿に重なり、 とても感動的なストーリーだった。 ライバルというものは、 同じくらいの実力があってこそ競え合うもの。 嫉妬心も、相手がすごすぎては持たないだろう。 大谷翔平に対してのように、憧れしか感じないと思う。 二人の医師は、まさにライバ...
大天使ミカエルが、命の現場で戦う医師の姿に重なり、 とても感動的なストーリーだった。 ライバルというものは、 同じくらいの実力があってこそ競え合うもの。 嫉妬心も、相手がすごすぎては持たないだろう。 大谷翔平に対してのように、憧れしか感じないと思う。 二人の医師は、まさにライバル。 どちらも根底には命を救いたいという思いがある。 辛い過去や生い立ちが似ているからこそ、 お互いの実力を認め合えているからこそ、 反発しつつ、切磋琢磨できる。 手術支援ロボット、最先端医療はこれからもますます進歩するだろう。 機械は、人が作ったもの。 改良を重ねて完璧にしようとしても、 時には欠陥がでたりする。 まして、医療機器であれば、生死に直結する。 目の前の命を救うのが病院だが、 収益がなければ、経営ができなくなるのも現実。 西條と少年航との、触れ合うシーンは、 とても暖かく感じた。 家族や周りの人に、ずっと気を使っていた航に、 生きようとする心が芽生えてこそ、手術を成功させた。 ぜひ、映像化してほしい。
Posted by
読み応えのある作品 手術支援ロボットを扱い心臓手術を開拓していく新進気鋭の医師 ドイツの有名な病院から帰国した医師 病院の未来を二人を天秤にかけて 決めようとする病院長 そして週刊誌の記者 一人の子供の手術を通して協力した 二人の医師 二人を育ちは似通っていて 辛い子供時代を生き...
読み応えのある作品 手術支援ロボットを扱い心臓手術を開拓していく新進気鋭の医師 ドイツの有名な病院から帰国した医師 病院の未来を二人を天秤にかけて 決めようとする病院長 そして週刊誌の記者 一人の子供の手術を通して協力した 二人の医師 二人を育ちは似通っていて 辛い子供時代を生きていた でも患者や医療に向き合う姿勢は 似通っていた すごいヒューマンなストーリーで 久しぶりに心に沁みた
Posted by
手術支援ロボット「ミカエル」を操る心臓外科医、西條。ミカエルに隠された真実を目の当たりにした時、西條の医師としての誇りや矜持は…。中盤まで少し手が進まなかったけど後半、展開が動き出してからは俄然面白くなりました。
Posted by
途中まではよかったが、最後に急に話が萎んでしまいとても残念でした。主人公が逃げてしまい読後感も悪いですね。
Posted by
柚月裕子さんをデビュー作から追っかけて来た身として、どうか?とも思うのですが、この作品に関しては突っ込みドコロ満載でした。 (つづく)
Posted by
Posted by
柚月さんの医療系の長編。ミカエルという天使の名前を持つ心臓の手術をサポートするロボットの第一人者である西條と、ドイツの循環器系の最先端の場所で実績を持つ真木。 二人の医療方針が食い違うところもありながら、共通するところもある。 既得権益の渦巻く世間だけではなく、最後には人間ドラマ...
柚月さんの医療系の長編。ミカエルという天使の名前を持つ心臓の手術をサポートするロボットの第一人者である西條と、ドイツの循環器系の最先端の場所で実績を持つ真木。 二人の医療方針が食い違うところもありながら、共通するところもある。 既得権益の渦巻く世間だけではなく、最後には人間ドラマも見せてくれ、医療のあり方を世間に強く問う物語であった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一気読みした。最初はお約束のプライドや派閥争いでげんなりしたもののトップを走る外科医二人とも悲惨な生い立ちで信念を持ってるのはドラマティックで熱さを感じた。 妻は詳細な描写はないし主人公側からの目線で描かれているからというのもあるけど精神的な未熟さとヒステリックな感じが読んでいてキツかった。 特に大事な人生の分岐点で他人に判断を委ねるのは主人公の言う通りダサい。こうならないようにしようと心に強く誓った。 小さいながらに意思を持って物事を決める患者との対比で更にみっともなく感じる。妻はその事何も知らないだろうけどこうやって情がなくなっていくんだなと理解できた。 エピローグは個人的にイマイチに感じた。
Posted by
盛り上がりに欠ける小説だった。 想像した通りの展開で意外性がほとんどなかったように思う。 ミカエルに、瑕疵があったのであれば、改良するべく、まずは上長すなわち病院長に報告し、メーカーに対してフィードバックするべき。そうする事によって、医療全体が改善していく。それによって、ロボッ...
盛り上がりに欠ける小説だった。 想像した通りの展開で意外性がほとんどなかったように思う。 ミカエルに、瑕疵があったのであれば、改良するべく、まずは上長すなわち病院長に報告し、メーカーに対してフィードバックするべき。そうする事によって、医療全体が改善していく。それによって、ロボットによる手術が停滞するとしても、より良い発展のためには、しかたあるまい。 こうする事は、誰が考えても当然の対応だと思う。 このことで、悩んでいる主人公がちょっと理解できなかった。 また、自分や真木の生い立ちなどが長々と描いてあるが、ミカエルの問題とは、あまり関係ないような…。 また、主人公は少年患者には、あれほど親身に対応するのに、なぜ妻にあれほど冷酷なのか? 妻には妻なりの深い悩み、苦しみがあったのでは? 西条は、その事に全く気づこうともせず、心の扉をぴしゃりと閉じてしまったのではないだろうか? 主人公に、感情移入が出来なかった。 最後、読み終わったあとも、なぜか空虚患を感じた。 もっと、緊迫感、驚き、臨場感、感動を得られる物語であったら良かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりの柚月作品(長編)。手術支援ロボット(ミカエル)の第一人者・西條と従来通りの手術を実施する・真木。ミカエルの欠陥が明らかになり、苦悩する西條。過去に父親を手術中死去させてしまった真木。この2人の対立を通して、医師が患者に対して向き合う姿、誠実さが伝わった。一方、大学は経営という観点も必要で、病院長・曾我部とミカエルを大学のウリにしたい雨宮、医師VS経営者という構図があるから故に、医師2人の苦悩が顕著になった。ラストの西條の吹雪の場面は唐突過ぎ?多分、真木のように真摯に医療と向き合うに違いない。⑤
Posted by