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嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか の商品レビュー

4.6

280件のお客様レビュー

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2024/05/16

落合監督の洞察力と観察力には驚きだが。 著者の鈴木忠平さんの文才に長けた能力はただ者じゃないと思う。500ページ近くあるが読みやすくて文中に惹き込まれるのでスラスラと読めてしまう。

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2024/05/13

しがらみや馴れ合いを嫌い、あくまで個人主義を貫く落合の姿を、落合の周囲の人々の視点から炙り出そうとする意欲作。 チームのために戦うな、それぞれが「自分の仕事」をするだけだ。という落合のスタンスは、常識はずれで冷徹すぎるようにも思えるが、「どんなことがあろうと常に自分の仕事を遂行す...

しがらみや馴れ合いを嫌い、あくまで個人主義を貫く落合の姿を、落合の周囲の人々の視点から炙り出そうとする意欲作。 チームのために戦うな、それぞれが「自分の仕事」をするだけだ。という落合のスタンスは、常識はずれで冷徹すぎるようにも思えるが、「どんなことがあろうと常に自分の仕事を遂行する」のがプロであり、プロの監督の仕事は、自らの差配によって「各選手が与えられた役割を全うすれば勝てる」状態を作り出すことである、という合理的な考え方が根底にあったということが分かる。 スポーツの世界だけでなくビジネスの世界にも通じるリーダー論が満載で、今後何か仕事で理不尽な目にあったときに、心に落合の精神を宿して自分が正しいと思うことを貫きたいと、そんな風に熱い気持ちになれる一冊。

Posted byブクログ

2024/05/06

とにかく思慮深い。 野球のストーリーはそこそこに、描かれる人間模様が会社組織と重なる。 落合の判断を下す思慮深さ、選手に接する態度。 一見、冷酷や人間味が無いように思われるが… 俺は嫌いじゃない。

Posted byブクログ

2024/04/26

娘が野球をやっているが、野球に興味は無い。が、「ノンフィクション」部門で多くの支持を受けている本書を読んでみる。野球に興味がない私でも、グッと良いなと、勝負の世界だな、仕事とはを想い、心熱くなった。 もちろん知ってはいるが、あまり良い印象を持っていなかった「落合博満」監督をまず...

娘が野球をやっているが、野球に興味は無い。が、「ノンフィクション」部門で多くの支持を受けている本書を読んでみる。野球に興味がない私でも、グッと良いなと、勝負の世界だな、仕事とはを想い、心熱くなった。 もちろん知ってはいるが、あまり良い印象を持っていなかった「落合博満」監督をまずかで見てきた記者が書く一冊。この著者もよく監督を知り、選手を知り、コーチを知っているからかけたし、構成力も感じさせる。また違った視点からのスポーツ(のみならず生き方論)エンターテインメント。

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2024/04/26

一言で言うと、暗い、とても暗い本だ。 見た目もブラックで暗いのだが、内容も暗い。 しかし、内容は当時の落合野球を知る者にとっては、 とても興味深い。 著者は新聞記者時代、中日担当だったみたいで、 落合監督の取材をたくさんされた中で、 落合監督のマネジメントについて ノンフィク...

一言で言うと、暗い、とても暗い本だ。 見た目もブラックで暗いのだが、内容も暗い。 しかし、内容は当時の落合野球を知る者にとっては、 とても興味深い。 著者は新聞記者時代、中日担当だったみたいで、 落合監督の取材をたくさんされた中で、 落合監督のマネジメントについて ノンフィクションで書いています。 というか、これは本当にノンフィクションなのか!? と、思わされるくらい、選手の内面に切り込んでいて、 (落合監督はともかくも)本当に選手にまで取材し、 当時の心境をヒアリングした上でのこちらの本なのか、 著者の推察も多分に入ったうえでのこの本なのかは、 正直伺い知ることはできない。 しかし、上記を飲み込んだ上で、 この本をノンフィクションとして読むとすれば、 著者の地道な取材により、当時の落合野球が なぜこんなにも強かったのか?を浮かび上がらせている。 一言でいえば、落合監督は他の人が見えていない ちょっとした選手の違いを観る観察眼が 尋常ならざるほど発達しているということだろうか。 そして、勝利にとことん貪欲な プロフェッショナルマインドを持ち合わせている点。 それが外からは冷徹な印象を与えてもしまうのだろう。 優秀な監督だなと思う反面、 正直、あまり一緒にやりたいとも思わない矛盾した 感情だけが残った。 決して読了感はよいものではないけれども、 勝つためにとことんこだわる姿勢を学ぶ意味でも 一読の価値のある本だろう。

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2024/04/15

テレビを通して知らない落合博満氏の本当の姿?少し垣間見れた気がした。 これも著者のフィルター通してだか

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2024/04/12

文句無しの満点。 落合という異質な(実は普通)野球人にスポットを当てただけでなく、著者の素晴らしい文章力で 過去の出来事が生々しく目の前で再現される。 文章力のある人が書くとこうも違うものかと 思い知らされました。もちろん所々、ちょっと やり過ぎ感が無いわけではないが、それを 補...

文句無しの満点。 落合という異質な(実は普通)野球人にスポットを当てただけでなく、著者の素晴らしい文章力で 過去の出来事が生々しく目の前で再現される。 文章力のある人が書くとこうも違うものかと 思い知らされました。もちろん所々、ちょっと やり過ぎ感が無いわけではないが、それを 補っても余りあるほどの内容でした。 落合監督の有能さ、観察眼の鋭さ、時に謎掛けを するような独り言。まさしく孤高の人という 感じが痛いほど伝わった。何故、野球界は このような人物を放っておくのか?

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2024/04/05

マジで面白い。落合博満という人物を軸に、筆者の記者としての成長や各選手の成長、球団のしがらみまでを見事に描いた傑作。

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2024/03/03

落合は面白い。 作者の成長物語になっている。 やはり自分て考えなければならない。 また監督をやることがあるのだろうか。

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2024/02/03

勝つということに徹底的に拘り、勝つことに不要な感情や従来の常識は捨て去り、勝つことだけを目指していたのがよく解る。ただし、そのやり方がゆえに周囲から理解をされず嫌われていく。半端な割り切り方ではなく結果も出し職業人として超一流でありながら、本を通しても寂しそうな雰囲気が伝わってき...

勝つということに徹底的に拘り、勝つことに不要な感情や従来の常識は捨て去り、勝つことだけを目指していたのがよく解る。ただし、そのやり方がゆえに周囲から理解をされず嫌われていく。半端な割り切り方ではなく結果も出し職業人として超一流でありながら、本を通しても寂しそうな雰囲気が伝わってきた。一流過ぎるがゆえに理解者がいなくなり嫌われていく様は第三者からは哀れにも見えるが、本人はどう思っているのだろうか。 丹念に取材を重ねて出来上がった本だが、本人の腹の中までは読むことができないのがもどかしくもある。

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