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嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2021/09/24 |
JAN | 9784163914411 |
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4.6
281件のお客様レビュー
いいもの読んだ。面白かった。 プロとは、リーダーとは、組織とは、個人とは、そして落合博満とは、色々と考えさせられる一冊だった。 落合さんはいまだにドラゴンズ周辺では嫌われているのかな?本書の中でドラゴンズの象徴として描かれる立浪氏が監督を退任したが後任候補としてあれだけ勝てた...
いいもの読んだ。面白かった。 プロとは、リーダーとは、組織とは、個人とは、そして落合博満とは、色々と考えさせられる一冊だった。 落合さんはいまだにドラゴンズ周辺では嫌われているのかな?本書の中でドラゴンズの象徴として描かれる立浪氏が監督を退任したが後任候補としてあれだけ勝てた落合氏の名前は聞かれなかった。 しかし、本書を読めば決して冷徹なだけの人物では無い事が分かる。野球に真摯であれば、プロ・契約に真摯であれば、自分自身に真摯であれば応えてくれる人なのだろう。 翻って落合氏自身はどうかというと自分の事は自分が一番わかっているし、他人がどう思おうと勝手にさせておけとばかりに、相手が応えなくても気にしない。自分が死んでからでも評価されればいい位に考えているようだ。 そして、そんな考えからマスコミへリップサービスしなかったから記者連中に嫌われて悪しざまに書かれてファンにも嫌われる様になってしまったのだろ そんなリーダーの元で仕事をするのは怖いし痺れるけど、評価されると嬉しいんだろうな。 そんな落合が親会社の派閥争いの中でスポイルされてしまうとは、プロ野球球団とはいかに前時代的な集団であるか。今は変わってきていると信じたい。 プロがプロと名乗るのであれば当時の落合中日の評価がされるべきではないかなと思う。 当時は新聞(スポーツ新聞)を信じ、それで考えを左右される層が大多数であったが、当時と比べて今はファンも変わってきたと思いたい。ファンの側はそれくらいの成長はしている感じはする。 落合の監督としての手腕は今の中日ドラゴンズに必要ではないのだろうか。 リーダー論、組織論としても読んでおいていい一冊だと思った。 個人に求められるものは何か。 そして組織は個人に何を求めるべきか。 落合は当時からしっかりと考えていたんだな。
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羽生善治さんを追ったノンフィクション『いまだ成らず』がかなりオモロくて、これは格闘技界で言う増田俊也さん再来、、!と注目してたライターの鈴木忠平さん。2021年に出た、中日の監督時代の落合博満を追った本書も大満足のノンフィクションでした。 野球のヤの字も知らん俺でも名前は知って...
羽生善治さんを追ったノンフィクション『いまだ成らず』がかなりオモロくて、これは格闘技界で言う増田俊也さん再来、、!と注目してたライターの鈴木忠平さん。2021年に出た、中日の監督時代の落合博満を追った本書も大満足のノンフィクションでした。 野球のヤの字も知らん俺でも名前は知ってる落合博満が、中日の監督時代に遂行した、徹底的に勝ちにこだわる姿をライターの著者が描いたノンフィクション。『いまだ成らず』の構成同様、ご本人自体の密着ではなく、プレイヤーや助監督、通訳やスカウトマンなど落合の周囲の人物に密着することで、本丸である落合の輪郭を形取っていくというスタイル。 落合を描く上で、このスタイルが正に理想系やとまず思った。というのも落合が他者から見て「何を考えてるのか分からない」人間であり、故に神格化もしやすく、ボリュームある本書を読み切った今も尚「何を考えてるのか分からない」という印象が全く変わらないという作りになってる笑。もしご本人に徹底的に密着してたら、もしかすると実は蓋を開けてみたら全く中身のない人間だったという可能性もゼロじゃない(いや、ゼロか笑)が、輪郭をなぞることで神格化されたまま、落合博満が残した言葉を読み手がどう受け取るかという問いが残されてる。それがすごくいいなと思った。 ということで個人的にハイライトした落合名言集を残しておきます。こういった言葉をビジネスシーンで引用して部下に語り出す管理職にだけはなりたくないとは思ってますが、引用する気持ちも分かるくらいには威力の強い名言の数々でした笑。 別に嫌われたっていいさ。俺のことを何か言う奴がいたとしても、俺はそいつのことを知らないんだ 相手はお前を嫌がっているのに、自分で自分を苦しめることはないんじゃないか 「心は技術で補える。心が弱いのは、技術が足りないからだ。」 落合が求めたのは日によって浮き沈みする感情的なプレーではなく、闘志や気迫という曖昧なものでもなく、いつどんな状況でも揺るがない技術だった。心を理由に、その追求から逃げることを許さなかった。
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不要なものを排除し、合理を突き詰めて契約を遂行していく姿から、組織・個人とは、プロフェッショナルとはなにかを考えさせられる。 不要なものを削ぎ落とした結果、最終年で優勝できたのは絆によるものではないかと思う。 ただし、その絆は感情によるものではなく論理や結果に裏付けされたものの...
不要なものを排除し、合理を突き詰めて契約を遂行していく姿から、組織・個人とは、プロフェッショナルとはなにかを考えさせられる。 不要なものを削ぎ落とした結果、最終年で優勝できたのは絆によるものではないかと思う。 ただし、その絆は感情によるものではなく論理や結果に裏付けされたもののように感じた。
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