嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか の商品レビュー
落合は面白い。 作者の成長物語になっている。 やはり自分て考えなければならない。 また監督をやることがあるのだろうか。
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勝つということに徹底的に拘り、勝つことに不要な感情や従来の常識は捨て去り、勝つことだけを目指していたのがよく解る。ただし、そのやり方がゆえに周囲から理解をされず嫌われていく。半端な割り切り方ではなく結果も出し職業人として超一流でありながら、本を通しても寂しそうな雰囲気が伝わってき...
勝つということに徹底的に拘り、勝つことに不要な感情や従来の常識は捨て去り、勝つことだけを目指していたのがよく解る。ただし、そのやり方がゆえに周囲から理解をされず嫌われていく。半端な割り切り方ではなく結果も出し職業人として超一流でありながら、本を通しても寂しそうな雰囲気が伝わってきた。一流過ぎるがゆえに理解者がいなくなり嫌われていく様は第三者からは哀れにも見えるが、本人はどう思っているのだろうか。 丹念に取材を重ねて出来上がった本だが、本人の腹の中までは読むことができないのがもどかしくもある。
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わし流 ってな事で、鈴木忠平の『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』 はい、今年No.1面白い本に決まりました 堪らんくらいシビれる内容。 落合さんの独特な雰囲気、オーラと言うんですか、元々好きじゃったけど、これ読んで更に落合さん好...
わし流 ってな事で、鈴木忠平の『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』 はい、今年No.1面白い本に決まりました 堪らんくらいシビれる内容。 落合さんの独特な雰囲気、オーラと言うんですか、元々好きじゃったけど、これ読んで更に落合さん好きになりました ペナントレース終盤に読んでたんで、よりヒシヒシと落合さんの凄さが伝わってくる 監督の気苦労、孤独感、プロの中のプロフェッショナル、兎に角凄いっ‼️ 嫌われ者って言われてたけど、それは違うんじゃないかと。 落合さんのプロ過ぎる研ぎ澄まされた指導と采配を理解出来ないから嫌ってるんじゃないかと… その指導と采配を理解した者は落合さんを絶対に嫌いになんか成れない。 色んな意味でこの本は凄いよ。 何が凄いかって❓ 『ふっ、読まねぇ奴には解んねぇよ』 ケイゾー兄さん、とてつもなくええ本紹介してくれてありがとう りとるもんすたぁが試験中にも関わらずそんなに勉強してねぇ 勉強しろって言っても、言えば言う程しなくなるんで、最近は全然言ってなかったら、より勉強しなく成っとる 落合流の指導と采配を参考にりとるもんすたぁをメジャーへ送り込ませるぞ‼️ 2022年51冊目
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本人の手記ではないからとは思っていたけど、結構な記者目線で書かれていて今一つな感じだった。素晴らしい監督だったと思うが、選手は大変だったと思う。 ちょっと脱線話になるが、今、中日が長らく低迷しているのは落合監督の頃の次世代育成が止まった影響を引きずり続けているからという側面もある...
本人の手記ではないからとは思っていたけど、結構な記者目線で書かれていて今一つな感じだった。素晴らしい監督だったと思うが、選手は大変だったと思う。 ちょっと脱線話になるが、今、中日が長らく低迷しているのは落合監督の頃の次世代育成が止まった影響を引きずり続けているからという側面もあるのかな?と思った。組織って、やはり新たな人を育てる気概がないと必ず廃れると自分は思ってる。
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野球評伝ものは結構好きで、監督だと野村克也をよく読んでいた。大抵は裏話的な戦略論とか軽い部類に入る読みものとして消化してきた。 タイトルのインパクトとあまりにジャストなマスイメージとの一致に惹かれ、いつものように比較的ライトにページをめくっていったが、予想もちろん裏切られた。2つ...
野球評伝ものは結構好きで、監督だと野村克也をよく読んでいた。大抵は裏話的な戦略論とか軽い部類に入る読みものとして消化してきた。 タイトルのインパクトとあまりにジャストなマスイメージとの一致に惹かれ、いつものように比較的ライトにページをめくっていったが、予想もちろん裏切られた。2つも3つもレベルが違う素晴らしい方向へだ。 読後感は「かもめのジョナサン」にとてもよく似ている。個と組織、形骸化した常識と革新的な非常識、感情論と技術論。何よりも「自分自身のため」という言葉に代表される孤独な自己実現への道。芸術分野などでもそうなのだが、スポーツは特に、やれ国のためだのチームのためだの、家族や周りの人たちのためなのでモチベーションを表現しているが、これを落合は早くも否定していた。慧眼である。 文章表現や構成も失礼かもしれないがスポーツ記者とはとても思えない巧みさがあってどのチャプターもダイナミックスがあって一気に読ませる。あまりにも早く読み終わってしまいそうだったので、最終章に行く手前でちょっと自分を焦らしたぐらいだ。 何かノンフィクション大賞的なものはとったのだろうか。 驚くほどの大傑作だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
孤高の天才・落合がプロフェッショナリズムに徹してマネジャーをすると組織がこうも変わるのか。人心は離れて行き、球団幹部とも距離ができていく。しかし落合は結果は出し続ける。その裏側の人間模様が克明に描かれている。 ずっとモヤモヤしながら読み続けるのだが、それが故に引き込まれる。時に驚きも起きる。反発する選手もいれば、信じてみようと賭けて成功した選手もいる。ただ落合にとっては短期的に結果が出るのは成功ではないのかもしれない。自分もマネジャーの立場になったこともあり、組織論としてもマーケティング論としてもとても興味深い。 組織論でおもしろいなと思ったのが、常識破りのキャンプ初日、2月1日の紅白戦。なぜ落合はそれを決めたのか?そうした謎解きもある。 「ひとりで考えて練習しなかったか?誰も教えてくれない時期に、どうやったらいきなり試合のできる身体をつくれるのか。今までで一番考えて練習しなかったか?」 構成もよい。個々の選手やスカウトらの目線から、そして筆者の目線から、時系列で落合イズムの浸透と揺らぎ、瓦解?、できすぎたエンディングと展開される。プロ野球ファンならニュースで見知った事実は知っているが、「小説よりも奇なり」とはこのことかと感じた。 「下手な野球はするな。自分のために野球をやれよ。」はこの本のクライマックスか。言葉もプロフェッショナルなのだが、情が出るシーン。 落合は選手や番記者に一休さんの頓知のような言葉をかけるが、中身が通じる人はごくわずか。話しても話さなくても伝わらないなら、話さない、というのがポリシーらしい。奥さんには伝わってるのかもしれないが。 彼がもう少し言語化能力に長けていたら違った展開にもなったのだろう。でもそれで選手の間でいま風の心理的安全性が担保されるかは別だし、そもそもそれは落合ワールドではないなあ。やはり彼がやるからこそのストーリーなのだと納得した。
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Amazon Unlimitedで読了。ノンフィクション大賞のノミネート作品ということで気になっていました。私が中日ドラゴンズファンで、しかも落合監督時代に強くて好きになったという事情もあり、とても面白かったです。当時は子供でしたので、球団内の裏事情や落合監督が嫌われているなどと...
Amazon Unlimitedで読了。ノンフィクション大賞のノミネート作品ということで気になっていました。私が中日ドラゴンズファンで、しかも落合監督時代に強くて好きになったという事情もあり、とても面白かったです。当時は子供でしたので、球団内の裏事情や落合監督が嫌われているなどという事は一切知らずに観ていました。チームがどういった状況だったのか、落合監督がどういうチームを作っていたのかなどを知れて良かったです。
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内容(ドラゴンズの選手やコーチ、そして彼らから見た落合氏)は面白かったですが、著者の記者事情が混じりすぎている感じがしてときどき興醒めしました。
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題材としての落合博満が面白過ぎる。冷静に勝利のみを執着し、それ故に「つまらない」と揶揄されたのが信じられないくらい、7年間の痺れるエピソードの数々。中日ドラゴンズの現状を想うと、然もありなんとも感じる記述もあったりして。
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落合さんの凄さが改めて認識された。 その反面、天才すぎる為に彼の考えが理解されない。 今のドラゴンズの低迷が物語っています。
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