心はどこへ消えた? の商品レビュー
時にやさしく、時に楽しく、心のおはなしが語られます。 とても心が疲れる前に手に取ってほしい本です。 まるでカウンセリングを受けたかのように、何かが少し変わることができるように思いました。 ーー私たちは生きてるうちにたくさん話をした方がいい。
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読みやすい文章で軽やかに、と見せかけて、その真髄に「ぐっ」と引き込まれるエピソードがいくつも紹介されています。 こころの自然な反応や、大きな変化が訪れたときに私たちが取り得る行動、普段の自分に戻るために取り得る手立てなど、著者の言葉による表現がとても豊かで、その面からも楽しく読...
読みやすい文章で軽やかに、と見せかけて、その真髄に「ぐっ」と引き込まれるエピソードがいくつも紹介されています。 こころの自然な反応や、大きな変化が訪れたときに私たちが取り得る行動、普段の自分に戻るために取り得る手立てなど、著者の言葉による表現がとても豊かで、その面からも楽しく読めた一冊でした。
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東畑さんの本は、「居るのはつらいよ」「なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない」に引き続き3冊目です。 個人的には「なんでも見つかる夜に~」が好きで、本書は特にめちゃくちゃツボにハマるところがなく、薄い印象でした。雑誌連載をまとめた一冊だからなのか、著者が言うようにネタ...
東畑さんの本は、「居るのはつらいよ」「なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない」に引き続き3冊目です。 個人的には「なんでも見つかる夜に~」が好きで、本書は特にめちゃくちゃツボにハマるところがなく、薄い印象でした。雑誌連載をまとめた一冊だからなのか、著者が言うようにネタに困っていたからなのかは定かではありません。 東畑さんの本は面白いのですが、私が求めていた内容は「カウンセラーが臨床現場で考えた、こころについて の洞察」みたいな、もっと深く潜り込むようなものだったので、本書のライトで日常と隣り合わせな感じは違うなと感じてしまいました。ところどころにエッセンス的に「ささる言葉」はあるけれど、バジーさんと同じく、弱いというか……。 賛否あるようなので、気になる方は書店でパラパラ内容を見てみて、「面白そうだな」と思えるのであれば、という感じです。
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「1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい 」で言及されていて興味を持って読んでみた。 心理士の著者によるカウンセリングの現場に基づいたエピソードの数々をオブラートに包んだいくつかのお話。 なんにも記憶に残ってない、、、あ、禁煙の話は面白かったかな。あとはカウンセリングする...
「1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい 」で言及されていて興味を持って読んでみた。 心理士の著者によるカウンセリングの現場に基づいたエピソードの数々をオブラートに包んだいくつかのお話。 なんにも記憶に残ってない、、、あ、禁煙の話は面白かったかな。あとはカウンセリングする人なのに、結構病んでるんじゃないかと心配するかたわら、著者のメンタルのアップダウンがきつくて、ジェットコースターに乗っているような気分が味わえます。 とりあえず自分はメンタルヘルス大丈夫なんだなと思えたのがよく、ちょっと病んでる人には効く本なのかもしれません。
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読んでいる間は素敵だなあと確かに思うのに、読み終わったらよくわからない雲のような本。いい気持ちはうっすら残るのでよい本なのかもしれません。 他の著書を読んだらどう感じるのかが気になるので、もう1冊読んでみようかなと思います。
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廊下の話が印象的。人間には電気のスイッチみたいにぱちぱちでにるONとOFFがない。長い廊下を歩きながら次第にOFFになることもあるということ。(多分)
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友人に薦めてもらった一冊。いまいち掴みどころがないような、でも少し心が軽くなったような。不思議な読後感。 独りでうちに籠ると、現実よりも悲観的で厳しい場所に自分を追いやってしまう。 傷ついたときは、誰とも分かり合えないのだ、独りでいたい、と思うこともあるけれど、きっと本当は誰か...
友人に薦めてもらった一冊。いまいち掴みどころがないような、でも少し心が軽くなったような。不思議な読後感。 独りでうちに籠ると、現実よりも悲観的で厳しい場所に自分を追いやってしまう。 傷ついたときは、誰とも分かり合えないのだ、独りでいたい、と思うこともあるけれど、きっと本当は誰かに自分を見てほしい、完全に理解してもらえなくても耳を傾けてほしいと思っているはず。 心を預けられる相手に、胸の内を吐き出して、吐き出してるうちに自分と向き合っていけたら良いのかなと。そしたら、きっと、心がより鮮明に見えてくるはず。
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「現実は超自我よりマイルド」 この言葉に出会えただけで読んだ価値ありまくりの1冊だった。 悩みのループにハマった時、1発で戦況を吹き飛ばせるイオナズンみたいな言葉。
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裏までわかってもらえたとき、人は本当にわかってもらえたと感じるものなのだ。 心とは「私」の中の鍵のかかる個室のことなのだ。周囲から脅かされることなく、そこに安心して一人でいられるときに、私たちは初めて自分を振り返ることができる。 二つの正反対の人格を両方生きると、人生は豊かになる...
裏までわかってもらえたとき、人は本当にわかってもらえたと感じるものなのだ。 心とは「私」の中の鍵のかかる個室のことなのだ。周囲から脅かされることなく、そこに安心して一人でいられるときに、私たちは初めて自分を振り返ることができる。 二つの正反対の人格を両方生きると、人生は豊かになる。 未来はたとえ見失われたとしても、それでも確実にむこうからやってくる。緊急事態では、未来は手操り寄せるよりも、待つ方がいい。形は少しずつはっきりしてくる。行動するのはそれからだ。いったん止まって、「様子を見る」。未来を再建するために必要なのはそういうこと。「様子を見る」ためには、誰か他人が必要なのだ。「一緒に様子を見よう」と言ってくれる人がいて初めて、私たちは一旦動きを止めることができる。不安とは不思議なもので、一人では持っていられなくても、二人だったら持ちこたえられる。1+1が0.5になるのが不安の本質だ。 生き延びるために現実に対して心を閉ざすことが必要なときもある。 変化とは劇薬のようなものなのだ。一気飲みすると体を壊すけど、完全に拒絶しても体は悪くなる一方だ。だから、チビチビ舐めるのが良い。現実が変化するのは一瞬だけど、心の変化はゆっくり起こるのが自然だ。 誰かが自分のことをちゃんと見てくれている。世の中に、これ以上に励まされることはないのではないか。 必要なのは苦しさを自分で何とかすることではなく、人になんとかしてもらうことだ。 時間を使う。落ち込み、悲しみ、追悼する長い時間が、痛ましい過去を「私という歴史」の一部へと変えてくれることもある。 どんな仕事も絶対に替えが利くし、あとからリカバリーできる。周りを困らせることができない方が病気だ。 心の定規はグニャリと曲がる。何がプラスで、何がマイナスなのかの基準自体が組み替えられるということだ。心が病むのは、それまでの定規では、自分自身の人生に起きていることを肯定できなくなってしまったときだから。 勝つこともあれば、負けることもあるだろう。いずれにせよ、その結果を自分の歴史として引き受けることができたとき、心は少し大人になる。自分だけの心が生まれる。 涙は、心の目の曇りを洗い流し、心の中を前よりも見えるようにする。 現在の自分に希望を抱けるからこそ、人は未来を想像し、アクションを起こすことができる。
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臨床心理士の著者による「こころ」を扱ったエッセイ。 オーディブルだったのでラジオ感覚で聴いて楽しめた。 実際にカウンセリングしたケースを取り上げながら、心とは何かという問いに迫っていく。 語り口が軽快で、真剣な話なのに思わずクスッとしてしまうほど。飾らない人柄がとても素敵だった。...
臨床心理士の著者による「こころ」を扱ったエッセイ。 オーディブルだったのでラジオ感覚で聴いて楽しめた。 実際にカウンセリングしたケースを取り上げながら、心とは何かという問いに迫っていく。 語り口が軽快で、真剣な話なのに思わずクスッとしてしまうほど。飾らない人柄がとても素敵だった。 心は「大きな物語」ではなく「小さな物語」のなかにあると著者は言う。「みんな」のなかではなく「わたし」のなかにあるということ。 コロナウイルスという大きな物語に巻き込まれた私たちは、この困難に立ち向かう為に、みんなが同じ方向を向き足並みを揃える必要があった。 …そうかぁ。だから個々の心が見えにくくなっちゃったんだ。腑に落ちた。こんな時代だからこそ、自分の心を大切にすることを意識しなきゃね。 心は他者と触れあうことで生まれるもの。早く会いたい人に会える世の中になりますように。
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