心はどこへ消えた? の商品レビュー
臨床心理士の週刊誌のエッセイをまとめた本です。 ユーモアたっぷり、読みやすい。 主に、著者が出会ったクライアントの話(脚色しているらしい)が書かれている。 他者の悩みに、客観的に触れることで、人がどんなことに傷つき、どうやってそこから抜け出したら良いか、理解することが出来る。 結...
臨床心理士の週刊誌のエッセイをまとめた本です。 ユーモアたっぷり、読みやすい。 主に、著者が出会ったクライアントの話(脚色しているらしい)が書かれている。 他者の悩みに、客観的に触れることで、人がどんなことに傷つき、どうやってそこから抜け出したら良いか、理解することが出来る。 結局、傷つかない人間なんていないし、どうにも出来ない悩みを抱えながら、なんとか、着地点を見つけて生きていくしかないのだなあ。 著者ご本人が、1年間の連載はきつかったと書いているように、後半はネタ切れ感が否めなかったのは残念。
Posted by
タイトルと表紙に惹かれて。 ライトで読みやすいけど中身はハッとするような気付きを得られるエピソードばかりで、共感する部分もとても多かった。 廊下の話とかオレンジの傘とか、 90万円の腕時計とか、どれも好きだったし コロナからここまで、なんとなく自分が抱えてた閉塞感や不自由さの理...
タイトルと表紙に惹かれて。 ライトで読みやすいけど中身はハッとするような気付きを得られるエピソードばかりで、共感する部分もとても多かった。 廊下の話とかオレンジの傘とか、 90万円の腕時計とか、どれも好きだったし コロナからここまで、なんとなく自分が抱えてた閉塞感や不自由さの理由が少しわかった気がした。 手元に置いておきたい1冊。
Posted by
「春夏秋冬」、「また、春」と 季節をめぐった本の構成が心地よかった◯ 現実の水割りの変身の話が特に好きだった。
Posted by
東畑開人さんの作品、初読みです。この作品は、東畑さん自身の経験と実際のカウンセリングの実例を交えながら、“心”をテーマに綴ったエッセイです。 ひとつひとつのエピソードに、共感しまた納得もできました。自身を含めた人の数だけ小さな物語があり、それは大きな物語、社会情勢などに隠れ...
東畑開人さんの作品、初読みです。この作品は、東畑さん自身の経験と実際のカウンセリングの実例を交えながら、“心”をテーマに綴ったエッセイです。 ひとつひとつのエピソードに、共感しまた納得もできました。自身を含めた人の数だけ小さな物語があり、それは大きな物語、社会情勢などに隠れてしまいがちだけれど、小さな物語に目を向けることが“心”にも近づく結果になりえるという解釈ができました。 ただ、私が読んでいて興味を惹かれたのは、東畑開人自身さんの魅力かな…。読んでいて親近感をめっちゃ感じる人で、文体もわかりやすいし、大学で教鞭をとっている偉い人って感じじゃ全くないんですよね!だからかな…読んでいて、何事にもそんなにかまえなくていいんだって…肩の力が抜けるというのか、“ほわっ”とできた、作品でした。
Posted by
グローバル化やコロナといった「大きな物語」が個人の「小さな物語」をかき消してしまっている現代。心理士の著者が様々なクライアントとカウンセリングする中で、失われた「心」を探すエッセイ。 ホイミを忘れた戦士、うんこ男とトイレ侍が印象的。様々な心が色々な形で発現している。もともと週間連...
グローバル化やコロナといった「大きな物語」が個人の「小さな物語」をかき消してしまっている現代。心理士の著者が様々なクライアントとカウンセリングする中で、失われた「心」を探すエッセイ。 ホイミを忘れた戦士、うんこ男とトイレ侍が印象的。様々な心が色々な形で発現している。もともと週間連載をまとめた本のため、一話完結で読みやすい。
Posted by
臨床心理士の方も、妬みや嫉みを抱くし、動揺もする。それがとてもライトに書かれていてよかった。印象的なのは、終わりの方に書かれた大先輩心理士との話。答えをたくさん知ってるのが良いわけじゃない。大事なのはやっぱり問い続けることだ。
Posted by
私の心は消えたのではなく ひとつになったから消えたと感じただけ。 きっといつかふたつになって動き始めるから 安心して待っておこうと思う。 未来は勝手にやってくるんだから。
Posted by
事例に出てくるクライエントの健気さとカウンセラーの優しさが温かい。補欠の話や選挙の話には爆笑。泣けて笑える名エッセイ
Posted by
心理士のエッセイ。親しみやすい文体の中に、なかなか重いエピソードが混じったりしていて、素敵。こういう文章をさらっと書けるようになりたいものだ。
Posted by
Audibleにて。 臨床心理士の東畑さんの本。題名から何となく哲学的なお話かと思ってたけど、全然違っていて、くすっと笑えるところ満載の本だった。 また、患者さんとのやり取りの様子も書かれていて、お母さんを亡くした男の子との遊びながら治していくプレイセラピーのお話は、泣きそう...
Audibleにて。 臨床心理士の東畑さんの本。題名から何となく哲学的なお話かと思ってたけど、全然違っていて、くすっと笑えるところ満載の本だった。 また、患者さんとのやり取りの様子も書かれていて、お母さんを亡くした男の子との遊びながら治していくプレイセラピーのお話は、泣きそうになった。 仮病は気持ちの病だから、そういう人がいたら、エビデンスを求めるのではなく、そのお芝居にのってあげて仮治療をしてあげる。なるほどー。 心の病は、手術してとかお薬ですぐ良くなるってものではないけれど、こういう専門家の方に話を聞いてもらったら楽になれるのかも知れない。
Posted by