わたしのいないテーブルで デフ・ヴォイス の商品レビュー
今回はコロナ禍の下、ろう者社会と主人公の家族に起きた出来事をドキュメント風に描かれていた。同時期に現実社会で起きていたことも取り入れられていたのでより実感がわいた。聴こえる者の中でただ一人聴こえない者、聴こえない者の中でただ一人聴こえる者、どちらも孤独なんだとよく理解できた。難し...
今回はコロナ禍の下、ろう者社会と主人公の家族に起きた出来事をドキュメント風に描かれていた。同時期に現実社会で起きていたことも取り入れられていたのでより実感がわいた。聴こえる者の中でただ一人聴こえない者、聴こえない者の中でただ一人聴こえる者、どちらも孤独なんだとよく理解できた。難しい問題だけど決して目を背けてはいけない。今後の話も期待したい。
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知らなかった世界を教えてくれる貴重な小説。今後も荒井家や取り巻く環境がどんな風に成長していくのか楽しみ。是非続編を。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言葉が通じないことと差別がコミュニケーション不足を生み、悲しいすれ違いが起こる…。 コロナ禍の問題もがっつり取り入れられている。 ろう者が聴者中心社会で抱える生きづらさが描かれる。当事者でないと真の理解はできないんだろうけど、理解する努力くらいはしようよ、という話だと思う。他の障害や病気、LGBTQやHSP…理由はどうあれ、少数派だと生きづらいのは確かだ。そう考えると、多数決って本当に民主的なんだろうか? 考えさせられたし、2日で一気読みしたけど、どうして瞳美ちゃんに一人で外に出ないように伝えないの?とか、夫婦間や義母とも話し合いが足りてない様子にもどかしさを感じたり、エンディングも不穏な空気で読後感が悪いので、シリーズ最低評価になった。
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手話通訳士の荒井。ろう者の娘が料理中に聴者の母親を刺す傷害事件発生。黙秘する娘の心を開けるのか。 傑作。同じ日本という国で生きていても、話せるか聴こえるかでこれほどまで意思伝達出来ないのかと驚く。デフ・ヴォイスシリーズ今後も続くことを心から望む。
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これでスピンオフ除いたらデフヴォイスシリーズ完読です どれも、とてもいい本でした コロナ禍で、ろう者のコミュニケーションが難しくなっている そんなニュースを見たとき確かに口の動きや表情が見えにくくなるから全然わからないだろうなと。マスクを外すなんていい顔されなかっただろうし… ...
これでスピンオフ除いたらデフヴォイスシリーズ完読です どれも、とてもいい本でした コロナ禍で、ろう者のコミュニケーションが難しくなっている そんなニュースを見たとき確かに口の動きや表情が見えにくくなるから全然わからないだろうなと。マスクを外すなんていい顔されなかっただろうし… 特集、という形でわざわざニュースにならなくてもいいようなそんな世の中になればいいのに 社会には、まだまだ障がい者なんていないみたいなそんな雰囲気が根強い どんなことでも、わかりあおうとする、そんな気持ちを持つことが必要だと思います
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シリーズ第四弾。 ろう児として生まれた瞳美ちゃんが4歳になり、みゆきさんの連れ子の美和ちゃんも受験生に。 コロナの影響で教育機関が休園・休校になる中、手話通訳士の荒井さんに、女性ろう者が起こした傷害事件の弁護団への通訳としての参加依頼がきて・・・。 今回は、コロナ禍でのろう者...
シリーズ第四弾。 ろう児として生まれた瞳美ちゃんが4歳になり、みゆきさんの連れ子の美和ちゃんも受験生に。 コロナの影響で教育機関が休園・休校になる中、手話通訳士の荒井さんに、女性ろう者が起こした傷害事件の弁護団への通訳としての参加依頼がきて・・・。 今回は、コロナ禍でのろう者の方々の実態やリアルな困りごとを描きつつ、“家族の中のろう者”というのが大きなテーマだったのかな。という印象を受けました。 荒井さんが関わる事になった障害事件の背景を知る為の、重要なキーワードとして「ディナーテーブル症候群」という言葉が出てきて、これは、聴者の家族の中に、ろう者が一人だけいる場合、会話の内容が解らなかったり、会話に参加したくても参加できずに疎外感を覚えてしまう・・という状況の事だそうで、大変考えさせられました。(てか、毎回考えさせられています。) この状況についての、ろう者の方々の“言葉”の数々は、まさに“心の叫び”として、読んでいる私の胸にもグサグサ刺さるものがありました。 “私一人、家族であって家族じゃなかったみたい・・” これは、辛いですよね・・。家族が手話を使うことを拒否して「口話」を強制する等、“聴者の都合”に合わせざるを得なくなり、結果コミュニケーションがうまくとれずに孤立してしまう、という実態が結構あるという事に(フィクションとはいえ)驚き、そして胸が痛みました。 同情することは簡単ですが、必要なのは“理解”であって、少しでも彼らの立場や状況を自分の身において考え、寄り添う姿勢が大事なのかなと・・。この本はそれを教えてくれている気がします。 因みに、今回はミステリ色が薄めなこともあってか、何森刑事の出番がなかったのですが、彼がメインのスピンオフ作品『刑事何森 孤高の相貌』も一緒に借りてきたので、続けてこちらを読もうと思います~。
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シリーズ4冊目、聴こえない者と聴こえる者とのどうにも埋まらない溝、今回はそれを強く感じ、もどかしかった。 互いに知りたいからこそ、伝えたいのに伝わらない思い。 また、美和の受験はステップファミリーであり、思春期であり、そこも家族でありながらどこかもどかしさがあり、全体にコロナの絡...
シリーズ4冊目、聴こえない者と聴こえる者とのどうにも埋まらない溝、今回はそれを強く感じ、もどかしかった。 互いに知りたいからこそ、伝えたいのに伝わらない思い。 また、美和の受験はステップファミリーであり、思春期であり、そこも家族でありながらどこかもどかしさがあり、全体にコロナの絡みも加わり、どんより感がリアルだった。
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手話と口話。 親子で言葉の壁があって、本当の気持ちをうまく伝え合えないもどかしさ、想像できるでしょうか…? 裁判に出てくる親子が本当にもどかしい。 コロナがだんだんと拡大していく世の中も背景にしていて、なんだか暗いモードで話が進んだ感じ。 色々考えさせられますね。
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デフヴォイス 新シリーズ コロナ禍の ろう者と その家族 また 聴者の家族に産まれた ろう者の苦悩 新井家の変化と共に 沢山の 知らなかった事を 教えてもらった一冊でした
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今回も感動しました。続編希望。 はやり家族なのに、いや家族だからこそ分かり合えないってこと多いだよな。 話は変わるが、短編もしくは1話完結でもいいので、スピンオフで司や兄夫婦から見た物語も読んでみたいなと思いました。
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