自分で名付ける の商品レビュー
久しぶりに面白過ぎて大笑いしてしまいました。「ベビーカーで行けないところはないと思っている」の一文に痺れました。
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妊娠出産というものに忌避感があるので、育児エッセイ的なジャンルは避け続けてきたけど、松田青子の本は読みたい…と思って読んだ。好きな人の文章だからか、ウッとならずに読めたしとてもよかった。「子どもの人」という言い方いいなあ。松田さんらしい憤りと優しさがいっぱい詰まっていて背筋が伸びる感じ。「ヘレディタリー」とつわりの話がめちゃくちゃおもしろかった。私は一生妊婦にもならんし母親にもならんのですが、「保護する者」にはなれるんちゃうか、と思った。
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妊娠、出産、育児を通して女性なら誰しも感じたことのあるだろう違和感みたいなものを、見事に言語化していて気持ちいい。 これが社会の当たり前だからと何でもかんでも受け入れてしまうのではなくて、おかしいことには問題意識を持っていたいと思った。
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出産の大変さを知っている人だけで共有できていて、社会全体では共有できていない。たしかに。 育児に対して、無関心、好意、敵意の3つの視線があるというのは想像が易く、そういう視線をひしひし感じる立場になるのは誰だっていやだよなあ。 子を保護するもので、仮留めしているという捉え方はしっくりきた。 今見ているドラマ『こっち向いてよ向井くん』でも、妹が結婚の違和感について話をしていて少し考えていたタイミングだった。 苗字が変わることは単純に手続きが面倒だというのが主な感想だったけど、会社では旧姓を使うんだよなあというそのチグハグ感にモヤモヤしていた。 この本では、苗字を取られる、半透明みたいなものという表現があり、なるほどそうも言えるなとまた考えるきっかけになった。 まだ出産も結婚も予定というものはないけれど、遠くはないと感じているところだったので読んでよかった。
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著者の出産から育児までの話と、それにリンクするような世間の変化と周りからの意見、出会い、自身の感じたことが綴られている。 育児している身としては、無意識にかけたかけられた言葉でも、やはり積み重なってジェンダー意識を子供に植え付けているよな…と実感することが多々あるので、本当に共感...
著者の出産から育児までの話と、それにリンクするような世間の変化と周りからの意見、出会い、自身の感じたことが綴られている。 育児している身としては、無意識にかけたかけられた言葉でも、やはり積み重なってジェンダー意識を子供に植え付けているよな…と実感することが多々あるので、本当に共感できた。 育児関連について、1年経てば新しい制度もうまれ、知見も変わる為、何を信じたらいいのか、何にすがったらいいのか迷うことも多い。著者のように自分自身で選択し、子供、家族と向き合って無理なく波に乗っていくのがいいと改めて思った。(自分もそんなタイプでした…)
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作者が未婚で出産に至るまでを主としたエッセイ。 同世代で当方も出産経験あり、あらゆる場面で理解できる、わかる、そうであったと経験とリンクする箇所はあるものの。 当方が鈍感なのか作者が敏感なのかあらゆる場面でジェンダーに纏わる、不快感や疑問、社会に対する憤りに触れられており、ここま...
作者が未婚で出産に至るまでを主としたエッセイ。 同世代で当方も出産経験あり、あらゆる場面で理解できる、わかる、そうであったと経験とリンクする箇所はあるものの。 当方が鈍感なのか作者が敏感なのかあらゆる場面でジェンダーに纏わる、不快感や疑問、社会に対する憤りに触れられており、ここまで色々な事が気になると子育てもより難しく感じるだろうと思いました。 納得感もありつつもっと社会に諦めや寛容さがあった方が生きやすいかなと素朴に感じました。
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私もそのコミュニティに入っているわけで、とても面白く読んだ。くくくっと笑う私の腹の上で、子供が揺れて目を覚ました。
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出産前に読んだ。凄くうなづいた。 でも終わり方があっけなくて、勢いで書いた感があったか。笑 産後思うこと。無痛分娩は無痛じゃないよ。あと、母乳?って聞いてくる人滅びよ。
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妊娠に伴って見えてくる、世の中のあれこれ。全く同じことを感じていて、それをそのまま言葉にしてくれているが、自分が感じた以上の見え方・発見を少し期待してしまった。 妊娠すると、社会の仕組みのなんと未整備なこと、人は結構冷たいこと、自分が妊娠する前には思いも至らなかったことに気付かさ...
妊娠に伴って見えてくる、世の中のあれこれ。全く同じことを感じていて、それをそのまま言葉にしてくれているが、自分が感じた以上の見え方・発見を少し期待してしまった。 妊娠すると、社会の仕組みのなんと未整備なこと、人は結構冷たいこと、自分が妊娠する前には思いも至らなかったことに気付かされ愕然とする。 妊婦だから気が引ける、そんな場面が一つでも減るように、この本に書かれている内容を誰も驚かずに読めような世の中になるように願う。
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視点が独特で面白い。 出産後の女性はゾンビのように疲れきっている。 妊娠出産ってオープンにされていない世の中。 死ぬ思いで辛い出産なのに、「出産は病気ではないので保険適用にならない」というわけわからない仕組み。仮に、男性が出産する立場だったら絶対に保険適用になっているはずだ。
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