彼岸花が咲く島 の商品レビュー
2024.3/22 だいたい想像のつく結末。フェミニズム的な要素もあるのだろうけど、少し弱いかな… 男=悪 という描写が少なかったから、ラストにかけて急に男が悪者にされていて違和感があった。 海の向こう側に。。。という設定がまさに進撃の巨人と同じやーん、となってしまった。
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芥川賞受賞からずっと気になっていた作品。 なかなか機会がなくやっと読みました。 独特の言語での会話になかなか馴染めず 最初は苦労(笑)しながらも、 最終的には作中の雰囲気に入り込んでいる自分に驚きました。 評価は☆3.5の4になります。 4にするにはメッセージが弱く 3にする...
芥川賞受賞からずっと気になっていた作品。 なかなか機会がなくやっと読みました。 独特の言語での会話になかなか馴染めず 最初は苦労(笑)しながらも、 最終的には作中の雰囲気に入り込んでいる自分に驚きました。 評価は☆3.5の4になります。 4にするにはメッセージが弱く 3にするのは美しい世界観がもったいない といったところです。
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某ビブリオバトルで紹介されていた本。芥川賞受賞作品ということだが、恥ずかしながら私は知らなかった。早速Amazonアウトレットでポチ。届いた表紙を見て感動。なんともいえない幻想的な世界が広がっていた。ただ、読み始めると微妙な雰囲気。作者が台湾の人だと知り、さらに言葉1つ1つをかみ...
某ビブリオバトルで紹介されていた本。芥川賞受賞作品ということだが、恥ずかしながら私は知らなかった。早速Amazonアウトレットでポチ。届いた表紙を見て感動。なんともいえない幻想的な世界が広がっていた。ただ、読み始めると微妙な雰囲気。作者が台湾の人だと知り、さらに言葉1つ1つをかみしめながら読み進めた。中国語の発音が混じった不思議な言語が飛び交い、正直読みやすいとはいえないが、彼らのコミュニケーションに違和感を覚えながらも、妙にリアルさも感じた。フィクションという設定だそうだが、やはり日本人が読むと、近隣諸国との歴史を背景に重ねてしまう。決して批判的ではなく、かといって甘すぎず。程より距離感で幻想的な島に住む人々の生き様が、ヒガンバナという現実に存在する花に象徴されている。
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※このレビューにはネタバレを含みます
Audibleで聴いた。 芥川賞受賞作。芥川賞は純文学のイメージだけど、エンタメっぽいお話だと思った。 設定は面白かったけど、島の描写が細かくてそのあたりは少し飽きた。 島の歴史と大ノロの過去が明かされるところは、やっと謎が解けた感があって面白かった。 最後、ヨナ達がタツ(男の子)にも島の歴史を教えてあげて規則を変えようとするところが良かった。
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日本語、中国語、英語、それと独特の言葉が混在し、ルビをふって意味が書かれたりした部分があったが、そこまでする意味があるのか? この物語に託されたメッセージは何だろうか? どこに、この物語のピークがあるのだろうか? 等々思いながらページをめくったのだが、納得させられるものはなかった...
日本語、中国語、英語、それと独特の言葉が混在し、ルビをふって意味が書かれたりした部分があったが、そこまでする意味があるのか? この物語に託されたメッセージは何だろうか? どこに、この物語のピークがあるのだろうか? 等々思いながらページをめくったのだが、納得させられるものはなかった。 芥川賞受賞の決めてって何だったのかな? 私の読解力のなさを痛感しました。
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彼岸花の咲く島に流れ着いた少女は 島の少女とその親に助けられ 島の祭事を司る大ノロに島で生活する 赦しをもらって 島でノロとなる そして大ノロも彼女と同じように 他の島から流れ着いた少女だったことを 伝えられる 不思議な感覚の作品
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訛っているような、日本語のようで日本語ではない言語表現に読みにくさを感じました。 「××してるオー」など。 参考資料に与那国の歴史や自然に関するものがあったので、与那国島をイメージすればいいのかなと思いました。 海の向こうはニライカナイだというので、結構昔の話なのかと思ったら結構...
訛っているような、日本語のようで日本語ではない言語表現に読みにくさを感じました。 「××してるオー」など。 参考資料に与那国の歴史や自然に関するものがあったので、与那国島をイメージすればいいのかなと思いました。 海の向こうはニライカナイだというので、結構昔の話なのかと思ったら結構文明が現代的だったりして、そのアンバランスな感じがこの世界観に浸りにくい要因だったのかもしれません。
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※このレビューにはネタバレを含みます
⚫︎受け取ったメッセージ 価値観を見直すことの難しさと勇気 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 【第165回芥川賞受賞作】 その島では〈ニホン語〉と〈女語〉が話されていた 記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。 (以下ネタバレ) 島に流れ着いたウミ。ニライカナイからもたらされる物資によって島の人間は生きている。ウミはノロになることを条件に島に残ることを許され、女言葉を覚えることとなった。ウミがノロの試験に合格したとき、初めて歴史は明かされた。ノロ以外、島の歴史を知ることはできない。 日本という国が昔あった。疫病が流行り、結果男たちは殺戮を繰り返した。逃れた人々は島に辿り着き、島の元々の人々を皆殺し。また口減しのため仲間も殺した。男たちは、自分らの愚かしさに気づき、歴史は女に手渡された。 女は戦をやめ、風習を変えた。元々島にあった文化も取り入れた。外交もはじめた。彼岸花の麻痺させる要素をつかって、薬として、麻薬として… ウミは日本から追い出されたのだった。男たちに。 実はオオノロも日本から来た過去を持っていた。ウミと同じ立場である。オオノロは今でも迷っている。なにが正しいのかはわからないと言った。 以上のような歴史を知ったノロになったウミとヨナは、男である、しかしとても島のことを愛している仲間であるタツに、それでも全てを話すことを恐れた。タツは裏切られたと思った。が、手の甲に刺青を彫るというノロになる儀式後にタツに全て話した。 ⚫︎感想 芥川賞の中で、とても読みやすく、分かりやすかったので止まることなく読める作品。ウミが、島の言葉が少しずつわかってくるのも臨場感があって感情移入しやすい。 正しいか、正しくないか。だれにもわからないことを決断していくリーダーの務め。
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物語独特の言葉が使われていて、読み進めにくかった感は否めない。 境界論的な見方をすると異世界ものとも取れる物語だと感じた。 タイトルにもある「彼岸花」。島では重要な経済的に資源。ただ、国の歴史を知る「ノロ」のみ彼岸花の本当に使い道を知っている。自国の幸せのために他国を陥れる。そん...
物語独特の言葉が使われていて、読み進めにくかった感は否めない。 境界論的な見方をすると異世界ものとも取れる物語だと感じた。 タイトルにもある「彼岸花」。島では重要な経済的に資源。ただ、国の歴史を知る「ノロ」のみ彼岸花の本当に使い道を知っている。自国の幸せのために他国を陥れる。そんな読み取り方もできる。 ジェンダー論的な読み方もでき、いろいろな角度から議論を可能にする作品だと感じた。 最後、歴史的背景から女性中心の政治体制をとっていた島のルールを若い世代の「ノロ」が「男性」である友人に歴史を語ったあと、どうなったか。という視点が気になった。著者の考え方が気になり、そこが述べられていなかったのが残念。
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南西諸島のひとつを思わせる架空の島で繰り広げられる少女たちの成長譚。 こんなふうに「日本語」が外の世界に向かって開かれていくところに大きな可能性を感じた。 そう言われてみると、彼岸花ってけっこう毒々しい…。
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