彼岸花が咲く島 の商品レビュー
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芥川賞の受賞作は読みづらい。 ・舞台は南の島。多分与那国島辺りの島。 ・時は実はかなり未来。島は日本から追い出された人や、台湾から追い出された人の子孫が、それとは気付かずに暮らしている。 ・そこに、所謂日本から記憶喪失の女の子が流れ着いて、島の取りまとめ役であるノロになる。
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島に流れ着いた記憶を失っている少女と、それを助けた少女や島に住む住人との生活が、その島の独特の風習の中で描かれる。お互いに似ている言葉を話すので、どこか共通点がありそうだが、少女は過去が思い出せない。優しい住人たちの中でのどかな生活を送っていたが、やがて真実を知るときがくる! 歴史的な背景や男女の上下関係の考え方、突飛な親子感など、複雑な事情を抱えていたとは驚かされた。作中何度も登場する彼岸花が、様々な意味と持ってとても印象的に描かれていた。 芥川賞受賞作。受賞情報でた直後に本屋に行き、最後の1冊をゲットしました。現在品切れでまだ読めない人が多い中、読破した優越感笑
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2021年6月 言葉の難しさ、母語ではない言葉で、コミュニケーションが取れているようで取れていない微妙な感じとかは、著者が台湾籍で日中翻訳者であるからこその視点だと思った。 そして、美しい国ニッポン批判が思っていた以上にあからさまで小心者のわたしは震え上がった。この本を世に出した...
2021年6月 言葉の難しさ、母語ではない言葉で、コミュニケーションが取れているようで取れていない微妙な感じとかは、著者が台湾籍で日中翻訳者であるからこその視点だと思った。 そして、美しい国ニッポン批判が思っていた以上にあからさまで小心者のわたしは震え上がった。この本を世に出した人の勇気がすごい。素晴らしい。
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【その島では〈ニホン語〉と〈女語〉が話されていた】記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。
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