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二人の嘘 の商品レビュー

3.9

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

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2021/09/12

主人公が10年に一度の逸材でしかも美人。相手は、殺人の前科があり、出所したばかり。一昔前の韓流のような、あまりにも古臭くベタな恋愛小説と言ってしまえばそうなのだが、何故か引き込まれて読んでしまう。というのは、美人とか天才とか、主人公の礼子には多くの装飾音が付く。しかし、それらを一...

主人公が10年に一度の逸材でしかも美人。相手は、殺人の前科があり、出所したばかり。一昔前の韓流のような、あまりにも古臭くベタな恋愛小説と言ってしまえばそうなのだが、何故か引き込まれて読んでしまう。というのは、美人とか天才とか、主人公の礼子には多くの装飾音が付く。しかし、それらを一切除いてみると、ただただ恋愛に身を焦がす、不器用な一人の女性の姿でしかない。色々な理屈をつけて、もう会わないと決めても、それでも会いたい、一目見るだけでもいい、と心に吹き荒れた嵐は礼子を行動に移す。その切なさと共鳴した時、二人の行く末を見届ける以外の選択肢はなくなってしまうのだ。

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2021/09/06

最後まで目が離せない状態で一気読み。 頭脳明晰で目を惹くほどの美しさを持ちエリートである女性判事が、最後に何を望むのかを知りたかった。

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2021/08/25

* 二人の嘘 一雫ライオンさんの小説初読。 法曹界で十年に一人の逸材と言われる判事 礼子は美しく聡明で周りの関心を集めているが、 華やかな現(うつつ)とは真逆の幼少期だった。 判事として過酷な忙しい日々を送る礼子は、 過去に判決を下した相手が裁判所の門前の人に なっていること...

* 二人の嘘 一雫ライオンさんの小説初読。 法曹界で十年に一人の逸材と言われる判事 礼子は美しく聡明で周りの関心を集めているが、 華やかな現(うつつ)とは真逆の幼少期だった。 判事として過酷な忙しい日々を送る礼子は、 過去に判決を下した相手が裁判所の門前の人に なっていることを知る。 わたしは何を間違ったのか、 と不安な礼子はその裁判を見つめ直す。 元服役囚 蛭間との出会いが礼子の ルーチンを感情をぐずぐずに崩していく。 本能を失い、間違えないことを己に課した 主人公の変貌する姿が生身の人間らしくもある。 至る所に人目を引く礼子の美しさの記述があり、 人が振り返る程の容貌は確かに礼子の キャラクターをより印象的にしますが、 少しお腹いっぱい過ぎになりました。

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2021/07/28

大作だったなと思います。ちょっとだけ東野圭吾の白夜行を思い出しました。それに似た寂しさや悲しさ、美しさがありました。弁護士や検察官ではなく、裁判官という仕事についても考えさせられました。最後の金沢での逃避行は金沢をよく知っている人はどこを歩いてるのかがよく伝わってくるし、情景が浮...

大作だったなと思います。ちょっとだけ東野圭吾の白夜行を思い出しました。それに似た寂しさや悲しさ、美しさがありました。弁護士や検察官ではなく、裁判官という仕事についても考えさせられました。最後の金沢での逃避行は金沢をよく知っている人はどこを歩いてるのかがよく伝わってくるし、情景が浮かんできます。悲しい結末ですが、愛を知った礼子はやはり「つよく」生きていくのかなと思いました。

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2021/07/24

なんだかわたしには、男性方がひそやかにもつ「インテリ美女を奈落の底に突き落としたい欲望」をストーリーにした感じで、少しも書評で騒がれているような美しさを感じませんでした。 「わたしは愛をしった」って、なんだろう?主人公は、愛をしっても、旦那と離婚する潔さがないから、醜聞だとか、み...

なんだかわたしには、男性方がひそやかにもつ「インテリ美女を奈落の底に突き落としたい欲望」をストーリーにした感じで、少しも書評で騒がれているような美しさを感じませんでした。 「わたしは愛をしった」って、なんだろう?主人公は、愛をしっても、旦那と離婚する潔さがないから、醜聞だとか、みそこなかったと周りから言われるのでしょう。「不倫は純愛」という、ずるいオスとメスのお花畑をもてはやしているように感じました。

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