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二人の嘘 の商品レビュー

3.9

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    3

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2022/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

極限の状態の2人が、とても情熱的に愛し合う、でも、とても悲しいストーリー。 最後にハッピーエンドを望んだが、当然、叶わず。。。 でも、最後の100ページは一気読みだった。 久しぶりに、すごく引き込まれた一冊。

Posted byブクログ

2022/02/13

能力の高さと美貌から将来を嘱望される裁判官の礼子、彼女の判決で殺人の実刑に服した蛭間。本来交わる筈の無い2人が、門前の人(裁判所門前で抗議する人々の事をそう言うのだそう)となった蛭間を礼子が気に掛けるところから関わりが始まる。共に不幸な出自から心に闇を抱える2人だからか、実は公判...

能力の高さと美貌から将来を嘱望される裁判官の礼子、彼女の判決で殺人の実刑に服した蛭間。本来交わる筈の無い2人が、門前の人(裁判所門前で抗議する人々の事をそう言うのだそう)となった蛭間を礼子が気に掛けるところから関わりが始まる。共に不幸な出自から心に闇を抱える2人だからか、実は公判の時からお互い何かを感じていた、という様な情緒的仕掛けもあり、立場の違い過ぎる2人が惹かれあっていくのに思うに任せない状況の中での成行が抑えられた表現で進み終盤迄は引き込まれました。 が、結末は肩透かしというか、やっぱりそうなる?で、少々残念。 読後感は「火曜サスペンス劇場だった」、かな。 金沢に隠密旅行しちゃうあたりが何とも。

Posted byブクログ

2022/01/27

面白かった。 期待した結末ではないけど。 小さな幸せを大事にしている人は好きなので、主人公二人の基本的なキャラクターに信頼を置いて読めた。理解し難い行動はそういう事もあるのかもと思わせる深々と降る雪のように積もっていく何かのせいにした。

Posted byブクログ

2022/01/07

蛭間隆也が誰かを庇う為に虚偽行為をしたり、片陵礼子が蛭間に惹かれていくこと等、ストーリーの流れに変化がなく、物足りなかった。頭脳明晰な人がマザコン夫と一緒に暮らす意味に違和感を感じた。

Posted byブクログ

2021/12/28

東大法学部首席、東京地裁判事、10年に1人の逸材、そして美貌の片陵礼子。傲慢で嫉妬深い弁護士の夫の両親の料理まで作らされ多忙な日々。地裁の前で毎朝立っている男がいると知る。気づけば2009年裁判員裁判がはじまったばかりの頃、傷害致死で懲役4年の判決を下した被告の蛭間隆也だった。い...

東大法学部首席、東京地裁判事、10年に1人の逸材、そして美貌の片陵礼子。傲慢で嫉妬深い弁護士の夫の両親の料理まで作らされ多忙な日々。地裁の前で毎朝立っている男がいると知る。気づけば2009年裁判員裁判がはじまったばかりの頃、傷害致死で懲役4年の判決を下した被告の蛭間隆也だった。いけないと知りつつ蛭間に接触すると・・・ 意外なほど良かった。メロドラマっぽい臭さはするのだけれど、それが嫌じゃない。それだけ自分が歳をくったのだろうか。

Posted byブクログ

2021/12/18

12月-15。4.0点。 東大首席で卒業し、女性判事となった主人公。過去に有罪にした男性が、裁判所をじっと見る姿に興味を持ち。。。 前半は主人公の完璧さが中心で、ふーんと思っていたら、中盤からテイストが変わり、一気読みへ。 元服役囚兄妹の過酷な人生、兄のまっすぐさに感動する。 ...

12月-15。4.0点。 東大首席で卒業し、女性判事となった主人公。過去に有罪にした男性が、裁判所をじっと見る姿に興味を持ち。。。 前半は主人公の完璧さが中心で、ふーんと思っていたら、中盤からテイストが変わり、一気読みへ。 元服役囚兄妹の過酷な人生、兄のまっすぐさに感動する。 面白かった。

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2021/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんかマンガのキャラクターのような筆名の一雫ライオン。初めて読んだ。 読んでいる間中、映画化されたら誰が礼子をやるのだろう? 隆也は誰? と思いながら読み進めた。ことさら礼子の美しさが強調されていて、美しい唇とか、美しい目とか、これは何かの伏線なのかなと思うほど。 途中から、破綻、破滅、終末に向かっていく気配がビシバシと伝わってくる。決してハッピーエンドではない結末が。 そんな中、9章の「悲劇」というネーミング、そして金沢旅行の詳細は、礼子の幸せを浮き立たせるための術としても過剰で余分に感じた。 最後は、こう終わるのか…という感慨と、それでも生きていく「じゃないほう」の礼子。 p139 冷静にお願いします。みなさんのまなざしは証拠だけに向けてください。被告人が人間であろうと悪魔であろうと動物であろうとおなじです。ただ提示された証拠だけにそのまなざしをむけてください。同情は無用です。 p144 われわれは本能みたいなものを失っている。だから裁判所から優遇されている。本能とは、人が当たり前に持っていなくてはいけない、大切なものだよ。われわれは本能を見失っている。 p431 神の言葉で、好きな一文があります。 「家はあると言ったではないか」 わたしたちにも、物理的なものではない家がどこかにあるはずです。どうか、それを見つけてください。

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2021/12/12

東大法学部在学中に司法試験をトップで合格し、卒業後判事になった女性が主人公。彼女は教科書を一読しただけで内容が理解できてしまう驚異の頭脳と、誰もが目を瞠る美貌を兼ね備え、法曹会のアイドルとしてもてはやされている。 この設定のまま裁判官が主人公のミステリーが展開するのかと思いきや、...

東大法学部在学中に司法試験をトップで合格し、卒業後判事になった女性が主人公。彼女は教科書を一読しただけで内容が理解できてしまう驚異の頭脳と、誰もが目を瞠る美貌を兼ね備え、法曹会のアイドルとしてもてはやされている。 この設定のまま裁判官が主人公のミステリーが展開するのかと思いきや、自身の過去、嫁姑問題、マザコン気味の夫などが挟み込まれ、果ては肉欲小説へと変貌する。 まあ通して見ればそれぞれ必然があるのはわかるのだが、序盤と終盤のブレが大きすぎる気はした。

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2021/12/12

判事が主人公なのでもちろん刑事物のような感じもあるが,痛々しい恋愛物語という印象の方が強い.金沢を人目を忍んで旅する二人の姿,能登半島での陶芸など何とも言えない気持ちになりました. そしてまた覚悟の冤罪,偽証に心が震えました.

Posted byブクログ

2021/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

裁判所の前にたたずむ門立から始まる展開が今まで読んだ裁判ものでも異色であり、実刑判決を望む被告人の謎に迫るエリート裁判官がどんどん堕ちていくのがなんとも恋愛小説で面白い。 裁判官という職種がどういうもので、どうやって成り、どんな生活を送っているのかを垣間見る事が出来たような気分になる。エリートならではの苦悶もあり、正義とは、を考えさせられる。

Posted byブクログ