神様の罠 の商品レビュー
米澤穂信氏のが載っているので手に取ったが、どれもおもしろく全部読んでしまった。2021年に掲載の2作品はどちらもコロナ禍がらみのもので同時代の作品を読むリアル感があった。 「崖の下」米澤穂信 中学の仲間5人でスノボに行って2人が崖の下に落ちて遭難。ひとりは首から血を流して死んで...
米澤穂信氏のが載っているので手に取ったが、どれもおもしろく全部読んでしまった。2021年に掲載の2作品はどちらもコロナ禍がらみのもので同時代の作品を読むリアル感があった。 「崖の下」米澤穂信 中学の仲間5人でスノボに行って2人が崖の下に落ちて遭難。ひとりは首から血を流して死んでいた。そばにいた水野が疑われたが凶器らしきものは発見されない。検死では先の鋭利なものが首にささったのが原因だという。 何が刺さったのか、検視官の捜査過程の描写がとてもスリリングなのだ。そして最後に明かされる、刺さったモノ、え~! 有りですかそれ。よく考えたものだ。事故だったのか、故意だったのか、降る雪のみぞ知る、といったところ。 他の仲間は「ばれたんだ」と警察の調べに言う。助かった水野の母は交通事故で数年前死んだが、実は後を走っていた後藤があおり運転をしたためだったのだ、と言う。その後藤の車に他の仲間は乗車していた。水野はそれを知っていたのか。 「夫の余命」乾くるみ ガンで余命わずか、と宣言された夫と結婚したわたし。宣言どおり夫は逝った。もう私も生きている意味は無い。ビルから飛び降りると、あの世から見える現世が・・ ん? これは? 「投了図」芦沢央 夫と二人で営む古本屋。コロナ禍のなか客もこなくなる中「営業するな、自粛しろ」と店の前に張り紙が貼られる。 「孤独な容疑者」大山誠一郎 これは20年をまたぐ話。 「推理研VSパズル研」有栖川有栖 アリスのいる大学での推理研究会とパズル研究会。両者の思考方法のちがい。 「2020年のロマンス詐欺」辻村深月 これはコロナ禍の中、なんとも身につまされる話。しかし最後に光が見えてよかった。 2020年4月に山形から東京の大学に入学した加賀、とても素直な青年。実家は定食屋。ほどなく緊急事態宣言で仕送りも厳しくなり、友人の紹介で、ただメールに返事をだせばいい、と言われやり始めるが・・ 初出誌「オール讀物」 文春文庫オリジナル 「夫の余命」2020.7月号 「崖の下」2020.7月号 「孤独な容疑者」2020.7月号 「推理研VSパズル研」2020.7月号 「2020年のロマンス詐欺」2021.1月号 「投了図」2021.2月号 2021.6.10第1刷 2021.8.20第4刷 図書館
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読書という今年の目標を掲げて2冊目となる本。 小説って面白いんだなと思わせてくれました。 色々な作家さんの作品が読めるのも良かった。 ただ、 推理研VSパズル研は 私には難しかったです。。
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面白かった。 特に芦沢 央さんの【投了図】が好き。 コロナ禍での話で、切なさがあって心に残った。 将棋は全然わからないから、どうかなーと読む前に思ってた私を殴りたい笑 将棋の知識がなくても全く問題ない。 あとは有栖川有栖さんはさすが!!!という感じ。 他の方々の話もどれも良かっ...
面白かった。 特に芦沢 央さんの【投了図】が好き。 コロナ禍での話で、切なさがあって心に残った。 将棋は全然わからないから、どうかなーと読む前に思ってた私を殴りたい笑 将棋の知識がなくても全く問題ない。 あとは有栖川有栖さんはさすが!!!という感じ。 他の方々の話もどれも良かった。 完全に個人的な意見で、アンソロジーで、大満足!!ってものに出会えたことがあまりなくて、普段は手にすることも少ないのだけど、こちらの1冊は本当にオススメできる良い本だった。
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有栖川有栖さんの話だけ、 どうにもこうにも理解できなかった。 最後の辻村深月さんのストーリーは 読みやすいし、ほっこりうっとり最高でした。
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3.5 絶対騙してくるなと思って読んだのに やっぱり騙された 夫の余命と崖の下が好き 米澤さんの長編読んでみたい
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大山誠一郎の孤独な容疑者が 面白かったかな 夫の余命は…ラストが?で 私には難しいかも 推理研vsパズル研は正直苦手 読み飛ばしてしまいました…
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2021年 今を時めくミステリー作家6名のアンソロジー。 総じて鬼面白い短編集。作者が違うのでテンポが変わってあっという間に楽しめます。 ■夫の余命(乾くるみ)★5 乾さんお得意の恋愛ミステリー、ズバリ面白い。 この人の作品は2度読むことになるのが基本ですね、良くできています。...
2021年 今を時めくミステリー作家6名のアンソロジー。 総じて鬼面白い短編集。作者が違うのでテンポが変わってあっという間に楽しめます。 ■夫の余命(乾くるみ)★5 乾さんお得意の恋愛ミステリー、ズバリ面白い。 この人の作品は2度読むことになるのが基本ですね、良くできています。 ■崖の下(米澤穂信)★4 メインミステリーである凶器の件は納得性が高い。良作短編ですね。 米澤さんがハードボイルドな警察小説書くとこうなるんすね。相変わらず日本語が綺麗。 ■投了図(芦沢央)★3 イヤミス2、ほっこり8 といった感じ。芦沢さんのお母さんとしての温かみがあふれる作品。好き。 ■孤独な容疑者(大山誠一郎)★3 短いがうまくまとめている倒叙ミステリー。驚きもあってGOODでした。 ■推理研VSパズル研(有栖川有栖)★5 懐かしい学生アリスシリーズの面々がでてきて大興奮しました! パズル要素もなるほど感が高く、後半の議論展開もバカバカしいけどみんな本気で面白い。さすがの新本格第一世代を感じさせる作品。 ■2020年のロマンス詐欺(辻村深月)★3 現代のコロナ禍を背景に、良くできた設定&ストーリー展開。緩急のある文章、セリフ回しはさすがです。後半、若干冗長に感じられたので、もう一展開あったらさらに良かった。
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短編だからサクッと読み易いのかと思いきや 短編だからこそ(?!)の読みづらさを感じた。 その中でもこの本を手に取ろうと思ったきっかけの辻村深月さんの作品はやはり秀逸で流石だった。 読み易く文章も展開も上手く、今のご時世にあった素晴らしい作品で引き込まれた。 ★この短編集の私ラ...
短編だからサクッと読み易いのかと思いきや 短編だからこそ(?!)の読みづらさを感じた。 その中でもこの本を手に取ろうと思ったきっかけの辻村深月さんの作品はやはり秀逸で流石だった。 読み易く文章も展開も上手く、今のご時世にあった素晴らしい作品で引き込まれた。 ★この短編集の私ランキング★ 【1】2020年のロマンス詐欺 辻村深月 【2】孤独な容疑者 大山誠一郎 【3】夫の余命 乾くるみ 【4】崖の下 米澤穂信 【5】推理研VSパズル研 有栖川有栖 【6】投了図 芹沢央
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どれもひとひねりもふたひねりもある癖の強い作品だらけでとても面白かったです! ひとつひとつの作品の長さも丁度良く読みやすかったし、本当に面白すぎてどんどんと読み進めてしまいました。 最後でのどんでん返しのような展開が多く、2回読み直して、なるほどぉ〜と思ったり、、笑 手軽に楽しめ...
どれもひとひねりもふたひねりもある癖の強い作品だらけでとても面白かったです! ひとつひとつの作品の長さも丁度良く読みやすかったし、本当に面白すぎてどんどんと読み進めてしまいました。 最後でのどんでん返しのような展開が多く、2回読み直して、なるほどぉ〜と思ったり、、笑 手軽に楽しめる素敵な本だと思います!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
6人の作家による短編集。 有栖川有栖目当てで読んだ。どの話も面白かった。 乾くるみ「夫の余命」 「イニシエーションラブ」でまんまと騙されたので、今回は騙されるもんかと思いながら読んだ。途中で、もしかして…と思いながら読み進めたけど、もしそうならあまりに胸糞悪い話だなと感じたが、そのまさかの胸糞悪い話だった。でもこれは主人公がそうさせたので、これはこれで幸せな最期だったんだろう。胸糞悪いけど。 米澤穂信「崖の下」 凶器が消えたミステリー。これも最後が悲しい。 手掛かりは全て提示されていて、読者も頑張れば凶器は見つけられる、かも。 私は無理だった。 コロナ禍の切ない話が、 芹沢央「投了図」と辻村深月「2020年のロマンス詐欺」。 前者は普段人の少ない町で開催される将棋の大会を巡る話。最後の数ページで明かされる動機が切ない。以前であれば皆が諸手を挙げて歓迎しただろうイベントもコロナのせいでそうもいかない。切ない。 後者も切ない。押し切られる主人公は悪くないと、つい感情移入して思ってしまう。19歳でコロナに翻弄されてかわいそう。最後は悲しくない終わり方で良かった。 大山誠一郎「孤独な容疑者」 これは疑いながら読んだ。が、残念ながら解けなかった。 真相は怖い。 有栖川有栖「推理研VSパズル研」 久しぶりに学生アリス読んだなー。相変わらず皆青春してた。 パズル研は究極の理論派なんだと思い知らされた。ミステリから人間味を全部剥ぎ取って、ロボットみたいにプログラムだけ組み込んだら、この話は解ける、のか? ちょっと難しくてついていけなかった。。自分の脳みそが残念…
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