神様の罠 の商品レビュー
【人気作家6人の豪華すぎるアンソロジー!】ミステリー界をリードする作家による、珠玉の「罠」。好きな作家を指名買いの方も、新たなお気に入り作家を探す方も納得の一冊です。
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6人のミステリー作家さんによるアンソロジー。好きな作家さんばかりで、デザートの盛り合わせのような贅沢な一冊でした。 「夫の余命」乾くるみ ラストでオセロの白と黒が反転。乾さんの作品にはいつも騙されるけれど、きれいに騙されたのが嬉しくなるな。 「崖の下」米澤穂信 まさか、そんなものが凶器だったなんて! 前代未聞ですね。 「投了図」芦沢央 将棋のタイトル戦がオリンピックと重なる。もやもやするけどさ、この作品に出てくる将棋ファンの少年のような若い世代がいっぱいいるんだろうな。その子たちのせっかくの機会を奪っちゃいけないのかもね。でもやっぱ、ちょっともやもやするな。 「孤独な容疑者」大山誠一郎 23年前の警察、どんだけ無能なんだ! 「推理研VSパズル研」有栖川有栖 パズルの答がよくわからなかった…。 でも、そんなことはどうでも良くて。 私、アリスたちとほぼ同時代に京都の大学生だったから、学生生活の描写が懐かしすぎて…。学生アリスシリーズの、殺人事件が起きてない時を描いた作品、もっともっと読みたいなぁ。 「2020年のロマンス詐欺」辻村深月 真面目で純朴な若者が、こんなふうにちょっとしたきっかけで、人生の落とし穴に落ちてしまうんだなぁ、と考えさせられちゃった。最後に希望があるのは、辻村さんの母性かなぁ。
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6人の作家それぞれの特徴がよく出ていて力作ぞろいのアンソロジー。叙述トリック、倒叙もの、ハウダニット等々パターンの異なるミステリを堪能。いきなり文庫ということでどれも2020年〜21年初出。コロナ禍の今をリアルに映し出した話もある。各氏の新作がまとめて読めてちょっと得した気分にな...
6人の作家それぞれの特徴がよく出ていて力作ぞろいのアンソロジー。叙述トリック、倒叙もの、ハウダニット等々パターンの異なるミステリを堪能。いきなり文庫ということでどれも2020年〜21年初出。コロナ禍の今をリアルに映し出した話もある。各氏の新作がまとめて読めてちょっと得した気分になった。
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「夫の余命」乾くるみ 余命宣告を受けた新郎に添い遂げる新婦の一途の愛について読まされていると思いきや。もちろんすぐに読み返しました。 「崖の下」米澤穂信 米澤さんの作品が読みたくて手にとった短編集。最後にひぃーっとなったけど、やはり米澤さんは長編が好き。 「投了図」芦沢央 まさにコロナ禍だからのエピソード。オリンピック開催を控えてとても心が痛む。 「孤独な容疑者」大山誠一郎 んー納得がいきませんでした。 「推理研VSパズル研」有栖川有栖 抽象化→具体化という一連の流れをパズルと推理を使って説明するのは面白かった。 「2020年のロマンス詐欺」辻村深月 コロナ禍の閉塞感を上手く盛り込んだ作品。辻村さんの心情描写にはいつも胸がギュッと掴まれる感じがする。
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『夫の余命』完全にやられた。読み終えた瞬間に後ろから読み直し。キラキラしたお話が、真っ黒な話に転換された。 『崖の下』これはちゃんと決着するの?残り5ページでそう思ったが、見事着地。途中で出てきた氷柱が凶器に違いないって思ったわたしは何?米澤作品には、知識欲をくすぐらさせられる。 『投了図』つらい話。現実にきっとあちこちで起こっていると思うと。 『孤独な容疑者』ん?事件直後にわかったんでは?ちょっと無理ありすぎな。 『推理研VSパズル研』青い目緑の目の謎解きもよくわからないし、結局、何?わからない。 『2020年のロマンス詐欺』そうなんだろうなーと思って、あー、やっぱりってちょっと残念がらせておいて、落とした感情を引き上げてくれる流石だなって思った。きっと前にすすめる。 圧倒的に『夫の余命』が好み。
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ほとんどが知っている作家さんだったので、手に取ってみた一冊。 乾くるみさん 時を遡っていくストーリー展開が面白かったし、短編なのにしっかりと練られた伏線とその回収がかなり良かった。 米澤穂信さん 米澤さんの作品らしく仄暗い感じがたまらなく好みだった。ミステリーとしても完成度が高かった。 芦沢央さん 今もなお人々の生活を変えてしまうコロナ禍の中での話。鮮やかな心理描写が相変わらずだし、タイトルと重なり合う部分に思い至ったときの切なさがかなり好みだった。 大山誠一郎さん 初めて読んだ作家さん。面白くないわけではないのだが、ほかの作品と比べると少しだけ見劣りするような気がした。可もなく、不可もなくという感じ。 有栖川有栖さん 筋道だった、論理的なミステリーは今まであまり読んでこなかった通り、少しだけ苦手だった。好みではないけどかなり面白いなとは思った。 辻村深月さん コロナ禍で、期待していたものとは違う孤独な生活を強いられてしまった男子大学生の話。辻村さんの、コロナ禍で感じる息苦しさや孤独さを切り取る心理描写に惹かれつつ最後まで読み切れた。ストーリー展開としてはありがちかもしれないけど、とても面白かった。
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辻村美月さんの作品を読みたくて手に取り、あわよくば他の作家さんを開拓したいと思い読みました。 短編集なので、6人の作家さんの作風が濃縮されている感じで、とても良かったです。同じ本にまとめられているので、作風とか似ているのかな?っと予想していましたが結構違いました。話自体も全然違...
辻村美月さんの作品を読みたくて手に取り、あわよくば他の作家さんを開拓したいと思い読みました。 短編集なので、6人の作家さんの作風が濃縮されている感じで、とても良かったです。同じ本にまとめられているので、作風とか似ているのかな?っと予想していましたが結構違いました。話自体も全然違います。(普段読書しないので、そういうものならすみません汗)色々な作風に触れたくなってきた人にはいいと思います。星一つ足りないのは、やはり好みがあるからで、それぞれの作家さんの作品を知っている人はその方のだけ読み込んで、あとはサラサラって感じでもいいのかな… 普段あまり読書をしておらず、知っている作家さんが少ないので、これから他にもどんどん読んでいこうと思ってます。 ひとつの話の長さも久しぶりに本を読む人には丁度いいと思いますし、繰り返しになりますが、色々な方の作品が読めるので、同じような状況の人がいたら、おすすめです!!
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めちゃくちゃ豪華な作家陣でしかも書き下ろしなの!?ってことで、発売日を心待ちにしてた! 乾くるみは、イニシエーションラブしか読んだことないけど、次から次へとよくアイデア浮かぶわ~と思った。読み終わった後で見方が全く変わる。 大好き米澤穂信!凶器はなんだ?というミステリーですが、終わり方のなんとも言えん後味の悪さが大好き。仄暗い。どんな凶悪犯よりも怖いわ、ここに出てくるやつ。無邪気に残酷。 芦沢央はコロナ禍について。めっちゃ面白い~っていう話ではないけど、グッと来た。誰もが最初から悪意を持ってるわけじゃない。 大山誠一郎は初めて聞いた作家だったんだけど、アンソロジーって筆力が顕著に出るからかわいそう。 他が良すぎたのか。 有栖川有栖は有名だけど今回初めて読んだ。結構キャラものなんだね。凸凹先輩が好き。パズルとミステリの違いが面白かった、なるほどそういう展開に行くのかという驚き。学生アリスシリーズ読んでみよう。 辻村深月はね~~コロナ禍の現実を突きつけてくれた。私は正直日常生活に全く支障がないんだけど、こういう現実があるって言うのをわからせてくれた。経験してないからわからないんじゃなくて、それを想像してわかるようにするのが作家なんだね。話の展開は読めるけど、そこに至るまでの葛藤とか現実がうまいわ。 この中でどの話が好きかって聞かれたら、米澤穂信かな~。でもそれは読み終わった今日の感想であって、また変わってくるかも。 アンソロジーとしても完成度高い話でした。
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