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ヒポクラテスの悔恨 の商品レビュー

3.7

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

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2022/01/26

ヒポクラテスシリーズ、4作目。 光崎教授宛に出された犯行予告をきっかけに炙り出された5つの事件。一見、事故死、病死に見えた事件の裏に隠された真相を暴き出す。 5話の連作短編形式で描かれているので、一話ずつサクサクっと読み進められる。あの手この手で遺体を司法解剖に持っていこうと...

ヒポクラテスシリーズ、4作目。 光崎教授宛に出された犯行予告をきっかけに炙り出された5つの事件。一見、事故死、病死に見えた事件の裏に隠された真相を暴き出す。 5話の連作短編形式で描かれているので、一話ずつサクサクっと読み進められる。あの手この手で遺体を司法解剖に持っていこうとする小手川の強引さがちょっと気にかかるけれども、そこを真琴が上手く助っ人役として立ち回っていて、二人の絶妙なコンビ感が良き。光崎教授の手腕も切れ味抜群で良し。犯行予告の事件の犯人はちょっと分かり易過ぎたかな。『慟哭』の煽り文句はちょっと大げさに感じてしまった。

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2022/01/18

だいたい光崎教授をテレビ番組に出演させること自体が間違っていますよね。 どういう条件だったのか。 古手川くんも変な経験積んで、カエル男のころよりかなり逞しくなってることだし、真琴も巻き込まれながらも成長?してるようです。

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2022/01/17

このシリーズは大好きで、連作短篇のスタイルもお気に入り。ただし一気読みのせいで、各短篇のつながりを見落としているような。話の進行にともなって核心に近づいていっているってのが分からない。そのせいで最終話の唐突感(最終話だから結末をもってきている)が否めない。読み手のせいかな。

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2022/01/10

今回はテレビの発言で恨みをかってしまった光崎教授への挑戦状により、自然死に見える殺人を見つけるという無謀なことに立ち向かう シリーズ進むにつれて栂野さんと古手川刑事の関係が気になる

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2022/01/08

二度出てくりゃ流石に怪しい 今回は短編の形をとった連作。 一つ一つの事件に関連性はない。。。が、一つの下地をもとに繋がっている。 古手川と真琴のバディもの感も出てきたけど、セリフの通り美味しいところは教授が全部持ってった。 2022.1.8 3

Posted byブクログ

2021/12/31

法医学シリーズ 光崎教授の法医学には金がかかるというテレビでの発言に挑戦状が届く。一人殺すから見つけてみろというもの。 そこから物語は始まる。 短編連作というか事件が連続して起こり最後に真犯人が登場する。

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2021/12/26

法医学についての番組が組まれることになり、光崎はゲストとして出演した。それを放送当日に知ることになった真琴とキャシーはハラハラと見守るが、やはり光崎は爆弾を落とした。曰く『カネが全てだ』、と。それは周囲の人間には既知の言葉だが視聴者にはそうではない。批判は殺到し、ついにテレビ局の...

法医学についての番組が組まれることになり、光崎はゲストとして出演した。それを放送当日に知ることになった真琴とキャシーはハラハラと見守るが、やはり光崎は爆弾を落とした。曰く『カネが全てだ』、と。それは周囲の人間には既知の言葉だが視聴者にはそうではない。批判は殺到し、ついにテレビ局のホームページに見過ごせない書き込みが登場する。『自然死にしか見えない形で人を殺すから、それを見つけて見ろ』古手川は死亡事件を浚い倒すことになり、そして今日も光崎教室に訪れるのだった。 長編というよりは連作短編に近い。古手川くんまじで過労死気をつけるんやで。基本的な流れはどの話も同じなので水戸黄門みたいになってきたけどやはり真相が明らかになるとスッとする。今回は外国人と貧困、が頻出ワードかな。真犯人はあまりにも明らかでどんでん返しという特徴からは外れるけど、最後の教授の言葉は胸が空く思いだった。

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2021/12/24

TVの医療番組に出演した際の発言がネットで炎上してしまった光崎教授。更には,光崎を挑発・揶揄する殺人予告がTV局のHPに書き込まれる。不十分な司法解剖予算に汲々としている埼玉県警だが,この殺人予告のせいですべての自然死と思われる遺体についても解剖せざるを得なくなる。 事件は光崎が...

TVの医療番組に出演した際の発言がネットで炎上してしまった光崎教授。更には,光崎を挑発・揶揄する殺人予告がTV局のHPに書き込まれる。不十分な司法解剖予算に汲々としている埼玉県警だが,この殺人予告のせいですべての自然死と思われる遺体についても解剖せざるを得なくなる。 事件は光崎が蜷川元教授の下で助教授だった頃に起きた事件に繋がっていく。 日本での司法解剖実施率の劣悪さについては目を覆うばかりである。これが曲がりなりにも経済的に発展を遂げた先進国の姿だろうか。恥ずかしい限り。実際にこのシリーズの登場人物たちのように奮戦してくれている人々がいるのかはわからないが,死因が究明されず,真犯人がのうのうと社会生活を送っている可能性があると思うと恐ろしい。果たして安全な国と言えるのだろうか。 バイク事故の話の中で,AIによる画像診断の話が出てきて,画像診断における医師による見落としの問題に触れられ,画像診断への不信感が表明されていたが,ヒューマン・エラーを排除するためのAIなんだがわかっているのだろうか。効果的に学習さえされていれば,人間と違ってAIに見落としはありえない。AIが見つけられなかったとしたら,それは学習の問題であって,AIの欠陥ではない。

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2021/12/21

主人公は大学の法医学に籍を置く女性で、教授ががテレビでコメントした内容に反発するように犯行予告が投稿されました。自然死に見える殺人をする予告でした。 短編のようで、いくつかの事件に対する犯行を暴いて行きます。 最後もなかなか面白かったです。

Posted byブクログ

2021/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ第3作。文庫化されたので購入。エキノコックスという日本だと北海道などに生息する寄生虫が肝臓がんを引き起こし、それがパンデミックに発展するのではということになり調査が行われていく。その中に都議会関係の人間たちという共通点があり、それをたどっていくことにより真相が突き止められた。あくまでも架空の人物とはいえ同情もわかない人間たちだったのですっきりした。

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