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ヒポクラテスの悔恨 の商品レビュー

3.6

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

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2021/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【収録作品】一 老人の声/二 異邦人の声/三 息子の声/四 妊婦の声/五 子供の声  光崎教授の話は予想どおり、逆恨みというか言いがかり。 一話は犯人が余計なことを、と思う。二~四話は現代社会の世相を反映している。五話はひどすぎる。  犯人(に限らないけれど)は、自分を正当化する言い訳がほしかっただけなので、光崎教授の一喝は見事。

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2021/08/11

このシリーズも何作目になるのだろうか。最初の方はWOWOWのドラマで見たものだから、読み出したのは前前作ぐらいからである。今回は真琴と古手川の事件簿みたいに短編が続くが、徐々に光崎教授の過去に起こった事件に絡んで行き、殺害予告を起こしていた意外とも思える人物が炙り出される。いつも...

このシリーズも何作目になるのだろうか。最初の方はWOWOWのドラマで見たものだから、読み出したのは前前作ぐらいからである。今回は真琴と古手川の事件簿みたいに短編が続くが、徐々に光崎教授の過去に起こった事件に絡んで行き、殺害予告を起こしていた意外とも思える人物が炙り出される。いつものように軽快な文章は澱みなく読め読者には優しい作家である。しかし予算がないからと言って司法解剖もなされず病院においても死亡解剖などほとんどされない日本のお寒い状況、これで見逃されている殺人もあるのだろうなあ。

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2021/08/10

今までの3作に比べると文章も筋書きもわかりやすくなった印象。 早い段階で犯人の予想が立ってしまったけれど、それでも最後まで楽しめた。

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2021/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ふふふ。法医学ミステリー、このシリーズももう4弾目。読み出すとサラリの読めちゃうシリーズ。そして目下第一に気になる事は真琴と古手川の二人の行く末になってるな。(ニヤリ) 今回も事件は誰かの悪意に振り回される。『昨日の今日で早速だよ、真琴先生』古手川刑事が浦和医大法医学教室の扉を叩いたその時、事件は始まる。古手川と共に真琴と光崎そしてキャシーの手からはどんな犯罪も逃れられないのだ。

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2021/08/06

「これから一人だけ誰かを殺す。」 ヒポクラテスシリーズ!!! さすが、綺麗な連作になっていた。 相変わらず教授がかっこいい・・・。

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2021/08/03

光崎教授にも悔恨があったんだな。 被害者の家族は悔しいが復習の矛先が間違っている。 5日しか生きていない赤ちゃんを殺すなんて酷すぎる。 解剖して全ての真実を突き止める光崎教授と真琴先生に幸あれ

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2021/08/02

浦和医大シリーズ④これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで。短編のようで、繋がってる。

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2021/07/28

短編集かとも見えるが、全体を貫く流れもある。 作者は起承転結をつけるのがうまいので、こういう手法もありかと思う。(宮部みゆきはこのスタイルの大家) ほぼ栂野助教と小手川刑事の2人だけで話は進むが、ふたりの仲が進展するわけではない。

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2021/07/19

+++ これから一人だけ誰かを殺す。 自然死にしか見えないかたちで――。 斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。 悪意に潜む因縁とは!? 斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決でき...

+++ これから一人だけ誰かを殺す。 自然死にしか見えないかたちで――。 斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。 悪意に潜む因縁とは!? 斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放つ。翌朝、放送局のホームページに『親愛なる光崎教授殿』で始まる奇妙な書き込みが。それは、自然死に見せかけた殺人の犯行予告だった。 早速、埼玉県警捜査一課の古手川刑事とともに管内の異状死体を調べることになった助教の栂野真琴は、メスを握る光崎がこれまでにない言動を見せたことに驚く。光崎は犯人を知っているのか!?やがて浮かび上がる哀しき〝過ち〟とは……? 死者の声なき声を聞く法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ慟哭の第四弾! +++ 第四弾は、老人・異邦人・息子・妊婦・子供のご遺体の声を聴く物語である。そこに、光崎教授の過去にかかわりのありそうな脅迫文書が絡み、話をややこしくしているが、これらの事件のどれもが、もし脅迫文書がなければただの事故として片付けられていたのでは?と思えてしまうのが恐ろしくもある。筋書きは、死亡事件発生→遺族が解剖を拒否→何とか説得→光崎の見事な手腕で真相を暴く、という水戸黄門ばりの定型と言ってもいい印象ではあるが、それはそれでありだと思う。ただ、光崎に関わる要素が強いにもかかわらず、当の光崎が、あまりに淡々と描かれていて、その心の奥底を覗くことができなかったのが残念な気もしてしまう。ちらっと人間味を見せてほしかったかも。とは言え、今回もお見事でした、というシリーズである。

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2021/07/19

シリーズ第4弾。 浦和医大の光崎がテレビ出演をしたことをきっかけに、テレビ局に「自然死にしか見えない形で、一人だけ殺す」と言う強迫状が届いたことをきっかけに、5つの死が連作短編集という形で描かれる。 埼玉県内で、死亡事案があると駆けつける埼玉県警の古手川。その古手川に振り回される...

シリーズ第4弾。 浦和医大の光崎がテレビ出演をしたことをきっかけに、テレビ局に「自然死にしか見えない形で、一人だけ殺す」と言う強迫状が届いたことをきっかけに、5つの死が連作短編集という形で描かれる。 埼玉県内で、死亡事案があると駆けつける埼玉県警の古手川。その古手川に振り回される光崎の法医学教室の真琴。 病死や事故死にしか見えないのに、何とか遺族を説得し、解剖に持ち込む二人のコンビネーションが何とも言えない。 一転、解剖では光崎の華麗なメス捌きと、死者へのリスペクトが描かれる。 法医学は唯一、死者の声が聞こえる場所。 本当の死因を知ることが、全ての人に必要なのかは、個人的には正しい答えは分からない。 でも、光崎や真琴、キャッシーの死者に対する姿勢は尊いと感じる。 どんでん返しが得意な中山七里なのに、今回はかなり早めの段階で犯人が分かり、どんでん返しはないまま、ラスト。 ラストまで古手川が頑張って来たのに、最後の最後で渡瀬の手柄にしたのが、どんでん返しだったのだろうか?

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