ヒポクラテスの悔恨 の商品レビュー
中山七里氏の法医学ミステリーシリーズの内の一冊。 テレビ局のホームページに書き込まれた犯行予告は、日本の解剖費用枠の少なさ、法医学者の少なさを嘲笑うような挑戦的なものだった。 本格ミステリーではなく、ドラマ化向けに感じたが、日本の法医学状況を知ることができた。
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07月-11。3.0点。 光崎教授シリーズ。光崎教授に対し「自然死に見せて、誰か一人を殺害する」と脅迫が。。自然死案件を解剖へと奔走する真琴と古手川。。 それぞれの遺体を解剖、それぞれの要因。途中から、何となく犯人がわかる感じ。どんでん返しは少なめ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
TV出演をキッカケに、光崎教授宛にテレビ局へ脅迫状が届く。真琴と古手川は犯人を追うが、光崎教授には心当たりがありそうで… 真琴がどんどん古手川と同じ方向へ向かって行って、中々良いコンビになってますね。キャシーじゃないけど、早く付き合っちゃえば良いのに! 久々の津久場・元教授登場。宿敵ではあったけど人柄的に嫌いになれない人ですね。あんな事起こさなきゃ良い関係のままいられたと思うと残念です。
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中山作品には、グロテスクな死体が登場する作品が多いが、本シリーズはそれに輪をかけて、腐敗臭のする死体の解剖現場が謎解きの場になっているから、抵抗のある読者は多いのではないだろうか。魅力的な登場人物やドンデン返しなど、読者を楽しませるに長けた作者だが、人や社会の本質やリアリティーこ...
中山作品には、グロテスクな死体が登場する作品が多いが、本シリーズはそれに輪をかけて、腐敗臭のする死体の解剖現場が謎解きの場になっているから、抵抗のある読者は多いのではないだろうか。魅力的な登場人物やドンデン返しなど、読者を楽しませるに長けた作者だが、人や社会の本質やリアリティーこそ描きたいものなのかと思う。 本シリーズは、浦和医大法医学教室の光崎教授という偏屈だが筋の通った人物を主人公に据えて、栂野真琴という助教になったばかりの女性と埼玉県警の古手川刑事が脇を固めるという布陣だと思ったのだが、本作を読むとどうやら栂野真琴が主役のようだ。光崎教授のテレビ発言から自然死に見せかけた殺人を予告するSNSへの書き込みがあり、それを見つけるために、真琴と古手川が活躍する。苦悩する光崎教授という設定だが、影がちょっと薄くなったようで寂しい。
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光崎教授がテレビに出演して現状の司法解剖の状況について、予算不足で、金がない!といった途端、自然史に見せかけた殺人予告がネットに載った。また古手川と真琴のコンビが怪しい死に対して、色々理由をつけて光崎教授に解剖をさせていく。やはりすることによって見えなかった原因が見えてきて殺人を...
光崎教授がテレビに出演して現状の司法解剖の状況について、予算不足で、金がない!といった途端、自然史に見せかけた殺人予告がネットに載った。また古手川と真琴のコンビが怪しい死に対して、色々理由をつけて光崎教授に解剖をさせていく。やはりすることによって見えなかった原因が見えてきて殺人を仕掛けた人物が判明。最後の回ではとうとう予告の犯人が明らかになり、終わるが、確か2、3話に予告のように出演していたとは。なかなかどんでん返しがあっていつもながら面白い。早くあの2人もくっ付けばいいのに。。。
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結局、当然ながら予告された殺人を未然には防げなかったので、殺された子のことを思うと胸くそ悪い読後でした。光崎教授の過去を読めたのは良かったけれど、事件の発端、光崎教授をテレビに出しちゃダメだよねー、とは思います。さらさらと読みやすいのは相変わらずでした。
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中山七里さんの作品は今迄に6冊ばかり読んでいる。どれも面白いが、題名にヒポクラテスと頭についているのは初めて読んだ!なんか七面倒臭い内容だと思ってしまっていた。今回読んで良かった!なかなか面白かった。他の3作品も読みたくなった。
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法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ(=浦和医大法医学教室シリーズ)第四弾。今回は、埼玉県警捜査一課の渡瀬警部と浦和医大・光崎教授が脇役で、若き古手川刑事と助教の真琴先生のフレッシュペアの活躍が中心。死者の声を聞く医学ミステリーは安定感抜群、かつ事件のプロットもまあそこそこの...
法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ(=浦和医大法医学教室シリーズ)第四弾。今回は、埼玉県警捜査一課の渡瀬警部と浦和医大・光崎教授が脇役で、若き古手川刑事と助教の真琴先生のフレッシュペアの活躍が中心。死者の声を聞く医学ミステリーは安定感抜群、かつ事件のプロットもまあそこそこの出来で、安心して読める。
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法医学ミステリー第4弾 今巻の主題は『声』 自然死にしか見えない形で誰かが殺されてしまう 事件性のない死者を解剖した時、犯人は浮かび上がって来る 死者の声は一体何を語るのか 光崎教授は昔からやはりこの性格何だなぁと思うけど納得出来てしまう笑 そして栂野先生はほんと法医学に、そし...
法医学ミステリー第4弾 今巻の主題は『声』 自然死にしか見えない形で誰かが殺されてしまう 事件性のない死者を解剖した時、犯人は浮かび上がって来る 死者の声は一体何を語るのか 光崎教授は昔からやはりこの性格何だなぁと思うけど納得出来てしまう笑 そして栂野先生はほんと法医学に、そして光崎教授に染まっていくなぁ
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ほぼ一年ぶりの浦和医大法医学光崎教室の面々は今回も元気です。 そして少しずつ貫禄を増してきた(ボスに似てきた)古手川刑事の活躍も見事でした。 今回は、傲岸不遜天上天下唯我独尊な光崎教授の今までにない面が見られましたね。死体以外には全く興味を示さなかった彼の過去に、いったい何があ...
ほぼ一年ぶりの浦和医大法医学光崎教室の面々は今回も元気です。 そして少しずつ貫禄を増してきた(ボスに似てきた)古手川刑事の活躍も見事でした。 今回は、傲岸不遜天上天下唯我独尊な光崎教授の今までにない面が見られましたね。死体以外には全く興味を示さなかった彼の過去に、いったい何があったというのだ。 テレビに出た光崎へのバッシング。そしてHPに書き込まれた殺人予告。「絶対に自然死にしか見えないカタチで」一人だけ人を殺す。 埼玉中の変死をすべて検死することは不可能。どうする。 古手川刑事、真琴先生、キャシー先生、そして光崎教授は事件を事件として暴けるのか。 いやぁ、今回もテンポのいい展開、胸のすく検死報告。 法医学に対する信頼は遺族感情に阿ることではない。死因を究明し、犯罪や事故の撲滅に勤め、臨床医学にフィードバックすることだ。そして遺族の声よりも先に死者の声に耳を傾けるべきだ、という信念。 三人の法医学者が開くのは、死者の身体ではない。死を通して語られる真実なのだ。
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