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ブルーもしくはブルー 新装版 の商品レビュー

3.6

56件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2023/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

衝撃的な出来事をきっかけに今までの人生とか自分の欲しかったものについて考え直した2人。 結局死ぬことは選ばない、生きることを選ぶ姿に人間とはなんだろうと思った。 結婚した時はあなたが好きだったのよ。それを捻じ曲げたのは私たちなのよ。愛されてたのに愛し返さなかったのよ、私達。 苦労して離婚したところで、この先いいことがあるとはとても思えません。けれど、死にたいわけでもないのです。 この生きることへの執着は、どこから来るのでしょうか。きれいに死ねたらさばさばするだろうとも思うのに、私はリボンをに鋏を入れることができないのです。

Posted byブクログ

2023/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

選ばなかった選択肢への執着がテーマかなぁと思いましたが…柚木麻子さんの解説を読むと、執着せざるを得ない、日本での女性の立ち位置にまで着目されていて、あぁ、深い。と感慨に浸りました。子どもを失った途端、本体からドッペルゲンガーへと逆戻りする流れも、女性の存在意義を考えさせられる部分だったかなと思います。

Posted byブクログ

2023/05/07

帰省中、たまたま手に取りボーっと読んでいたら、なかなか良かった。 たた、柚木麻子さんの後書きを読んで、読みが浅かったかな、と反省。 も一回読みたい。

Posted byブクログ

2023/04/19

文庫版の初版が、1996年5月 私が手にした本は2021年11月改版3版発行 2023年の今からすれば、27年前。 当時の単行本の帯に、 「ホラーより怖いファンタジーである」赤川次郎   とある。 2021年11月改版3版の解説が、柚木麻子さん。 以下、巻末の柚木さん解説か...

文庫版の初版が、1996年5月 私が手にした本は2021年11月改版3版発行 2023年の今からすれば、27年前。 当時の単行本の帯に、 「ホラーより怖いファンタジーである」赤川次郎   とある。 2021年11月改版3版の解説が、柚木麻子さん。 以下、巻末の柚木さん解説からー 「怖い物語りだが同じ人物である蒼子Aと蒼子Bが偶然出会ってしまうから怖いのではない。 どちらの男を選んでも、結局モラハラかDVに苦しむはめになるからでもないし、蒼子Aと蒼子Bが互いに激しい憎悪を抱き殺し合いに発展するから怖いのでも無い(中略) ドッペルゲンガーを見た事を打ち明ける相手さえ 皆無である。蒼子は同性とは敵対関係しか築けず、 だからこそもう1人の自分とさえ、上手くやれない。 こうした状況に蒼子は疑問を持たないがゆえに、 メビウスの輪から逃れられない」 「発売された当初正しく読み解くには もしかして 私も含めて読者が成熟していなかったのかな、とも思う」 「私事で恐縮だが、私がデビューした2010年でさえ、まだ女同士の関係だけを描く事は異端者で、 なぜ男女の恋愛を扱わないのかと、首を傾げられていた時代だった」 *…… 私には読み解けなかった部分を柚木さんの解説で深く納得。 作家の方達の今の時代の今の問題点への気づきや、 考え尽す姿勢に、脱帽です。                ……*               

Posted byブクログ

2023/04/16

本質的な「愛されることに対する返答」の難しさという問題を2人と3人で描くことがとても新鮮だった。また、蒼子たちのやり取りを見ていると悲しくなってしまった。自分が1人でも葛藤という意味ではたくさんするから。

Posted byブクログ

2023/04/15

もし今の旦那と結婚しない人生を歩んでいたら、元カレと結婚する人生を歩んでいる自分と交代できたらっていうお話。結局隣の芝は蒼く見えるからブルーもしくはブルーなのかな。一度きりの人生自分軸をもって歩んでいきたい。誰々のせい、〇〇のせいって考える人て幸せになれない気がする。

Posted byブクログ

2023/04/09

・初めてドッペルゲンガーの小説を読んだが結論  面白くてあっという間に読んでしまった。この小説が1990年代に発売されたと読んだ後に知って驚いた。どちらの蒼子の生活にも良いところ悪いところがあって、少し救いのなさを感じてしまった。愛人のいる夫と普段は優しいが酔うと暴力を振るってく...

・初めてドッペルゲンガーの小説を読んだが結論  面白くてあっという間に読んでしまった。この小説が1990年代に発売されたと読んだ後に知って驚いた。どちらの蒼子の生活にも良いところ悪いところがあって、少し救いのなさを感じてしまった。愛人のいる夫と普段は優しいが酔うと暴力を振るってくる夫、どちらも最悪だ。これからの2人の蒼子の行動で何か変わり2人とも幸せな未来になると良いなと心から思います。

Posted byブクログ

2023/03/31

自分の分身と出会った蒼子は入れ替わって生活してみることを提案するが…。 めっちゃオモシロかったー‼️ あの時の私の選択は正しかったのか、もう1人の自分の方が幸せそうだったら、さぁどうするかな?

Posted byブクログ

2023/03/09

2人の生活を入れ替えるワクワクする話かと思いきや、もっと妬みや憎しみなど重苦しい感情が表現されていた。2人の蒼子に共通していたのは、人生に対する主体性が無く、うまくいかない原因を自分でなく相手に作っていたことだと思う。ただそのことに気づいてすらいないことが怖い。蒼子Bは自分の人生...

2人の生活を入れ替えるワクワクする話かと思いきや、もっと妬みや憎しみなど重苦しい感情が表現されていた。2人の蒼子に共通していたのは、人生に対する主体性が無く、うまくいかない原因を自分でなく相手に作っていたことだと思う。ただそのことに気づいてすらいないことが怖い。蒼子Bは自分の人生を生きることに踏み出している。「この先いいことがあるとはとても思えません。けれど、死にたいわけでもないのです。」という文章があるが、それでも自分の人生を貫いていってほしい、と願うばかりであるし、自分へのエールにもなる。

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2023/02/18

ドッペルゲンガーと生活を入れかえる!?なんだそれって思いながら読みすすめ...というか止まらなかった。気になりすぎてずっと読んでた。まぁドッペルゲンガーじゃなくても人間って隣の芝生は青いとかないものねだりだったりするから、そういうことを表しているのかな? それにしても最後怖かった...

ドッペルゲンガーと生活を入れかえる!?なんだそれって思いながら読みすすめ...というか止まらなかった。気になりすぎてずっと読んでた。まぁドッペルゲンガーじゃなくても人間って隣の芝生は青いとかないものねだりだったりするから、そういうことを表しているのかな? それにしても最後怖かった。

Posted byブクログ