すみれ荘ファミリア の商品レビュー
面白かった。有り得ないと思いつつ、有り得るかも。表の顔と裏の顔は、あるよね…。おんどろしい話なのにほっこりする。
Posted by
人の生き方に正解なんてない。てか、どれも正解。つーか、答えはない。だから、ありのままでいようって読んでて思った。普通じゃなくても良い、自分の思うように好きなようにしようって思いました。 凪良ゆうさんの小説は本当に読みやすくて、すごく自分の心を癒してくれる。
Posted by
下宿屋の管理人とその住人たちのオムニバス。 話が進むにつれて、深刻で不穏になっていく。 PMSによって月の半分を食い潰される女性 見栄とプライドで塗り固めたインスタを更新するテレビ制作会社の若者 美しく健やかな妹に全てを奪われ、歪んだ愛を抱いたアラフォー女性 生き別れた兄の前に...
下宿屋の管理人とその住人たちのオムニバス。 話が進むにつれて、深刻で不穏になっていく。 PMSによって月の半分を食い潰される女性 見栄とプライドで塗り固めたインスタを更新するテレビ制作会社の若者 美しく健やかな妹に全てを奪われ、歪んだ愛を抱いたアラフォー女性 生き別れた兄の前に突然姿を現した謎の弟 2人の息子を平等に愛せなかった母親 みんな、何かを抱えて生きている。 青子さんの話が1番苦しかった。 美人で明るい妹と比べられることに疲れて家を出た下宿先で、初めて自分を認められる喜びを知った。 そこで管理人の年下の男の子に恋もした。関係も良好だった。 しかし彼は、突然現れた妹に惹かれて結婚してしまう。 そこで妹のことを恨んだり男のことを蔑んだりできたらよかったのだろうけど、青子さんは優しすぎたから、いい姉で居続けたから、歪んでしまったんだろうなあ。 愛する人に、必要とされたい、ただそれだけだったんだろうに。
Posted by
読み始めの雰囲気としては少しミステリーの要素が入ったほのぼの系かなと思ったら、行き過ぎた愛の怖さや、もっと大まかに言うと人間の感情の複雑さを描いた結構考えされられる内容の作品だった。私もあれ?って思う日常にある違和感を凪流さんは上手にピンポイントに言葉にされてて本当に凄いというか...
読み始めの雰囲気としては少しミステリーの要素が入ったほのぼの系かなと思ったら、行き過ぎた愛の怖さや、もっと大まかに言うと人間の感情の複雑さを描いた結構考えされられる内容の作品だった。私もあれ?って思う日常にある違和感を凪流さんは上手にピンポイントに言葉にされてて本当に凄いというか、とてもありがたいと思う。
Posted by
凪良ゆうさんの作品は、いろんな関係性のあり方を認めてくれるところが好きです。 ただ、本編は思ったよりさらっと終わってしまった。 あとがきと後日談の表面張力が面白かったので☆4つにしました。
Posted by
ずっと読みたかった凪良ゆうの作品。なんとなく題名からほんわりした家族愛を描いたものだと思っていたけど対人愛と自己愛にまみれて結構歪んでいたり狂っていたりの愛憎劇だった。青子の狂いっぷりにゾッとしたしなんでも許しちゃう主人公の一悟にはモヤモヤした。同情はしたけど共感は無かったし爽や...
ずっと読みたかった凪良ゆうの作品。なんとなく題名からほんわりした家族愛を描いたものだと思っていたけど対人愛と自己愛にまみれて結構歪んでいたり狂っていたりの愛憎劇だった。青子の狂いっぷりにゾッとしたしなんでも許しちゃう主人公の一悟にはモヤモヤした。同情はしたけど共感は無かったし爽やかなハッピーエンドではないかな、あと登場人物の発言にイライラしたところが多かったかも。愛の形は色々あるとはいえ毎日毎日世界中で愛ゆえのトラブル(嫉妬からの傷害事件や無理心中とか)が起き続けているって考えると愛って本当に尊いものなのか?って少し考えてしまった。美寿々にも最初同情しつつもムカついていたけど「あたしは最低な人間で、こんな自分が嫌いだけど、自己憐憫はしないから」って言葉はすごく格好良くて刺さった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後まで読んで、血の繋がりや愛情とはなんだろうかと思う物語。一悟が鈍感で呑気なのに若干イライラする(笑) 央二が過酷な育ちなのに、勘もいいし優しく、一悟が欺かれていた過去をあばくのが嬉しい。自分勝手な愛は、その人を狂わせるのだなぁと思う。これからの兄弟関係、親子関係に明るさを思わせる終わりでよかった。
Posted by
登場人物たちの行いが複雑に絡み合って相互に関係し合う物語だった。みんな表には出さない顔があって、思いを飲み込むこともある。生きづらい世の中だけど、だからこそ綺麗な思い出とか出来事はより輝いてみえるんだなと思った。 本当に辛い時、辛いのは自分だけだと思いがちだけど、みんな何かを抱え...
登場人物たちの行いが複雑に絡み合って相互に関係し合う物語だった。みんな表には出さない顔があって、思いを飲み込むこともある。生きづらい世の中だけど、だからこそ綺麗な思い出とか出来事はより輝いてみえるんだなと思った。 本当に辛い時、辛いのは自分だけだと思いがちだけど、みんな何かを抱えていることを忘れずに労り合えば、1人で抱え込むということはなくなるかもしれない。
Posted by
個人的には青子の話がいちばん面白かった。 彼女自身が和久井を見下していることに気付いていないのも、生身の人間らしく、醜くて良かった。
Posted by
隼人の話くらいまでは、あまり一悟たちの関係性も進まず、読書も進まず… しかしだんだんと、芥が一悟を慕う猫のようにそっけなくも、関係も近づき、真相が分かり出してからはとても面白かった。 思った以上に途中からいろんな人が絡み合ってきたけれど、 もうなにが正しくて、なにが間違っている...
隼人の話くらいまでは、あまり一悟たちの関係性も進まず、読書も進まず… しかしだんだんと、芥が一悟を慕う猫のようにそっけなくも、関係も近づき、真相が分かり出してからはとても面白かった。 思った以上に途中からいろんな人が絡み合ってきたけれど、 もうなにが正しくて、なにが間違っているかわからない。だったら、当事者がよければそれでいいじゃないか。(p301) 本当だな。それで芥や一悟、当事者たちが幸せならいい!
Posted by