すみれ荘ファミリア の商品レビュー
登場人物が全員特徴的で、すごく人間味があって、、 今まで出会ったことが無いタイプがほとんどだけど、共感できる部分もあって、物語自体も面白くて引き込まれた。 愛ゆえに、人は。トラブルを起こし続けるのだなと。その愛は本当に救いなのか、それとも毒なのか…。 目の前の、この人は「何用」の...
登場人物が全員特徴的で、すごく人間味があって、、 今まで出会ったことが無いタイプがほとんどだけど、共感できる部分もあって、物語自体も面白くて引き込まれた。 愛ゆえに、人は。トラブルを起こし続けるのだなと。その愛は本当に救いなのか、それとも毒なのか…。 目の前の、この人は「何用」の「この人」か。 そして、自分はこの人の前で「何用」の「自分」なのか…誰しもが裏表って少なからずあると思ってるので考えさせられた。 個人的には月経とPMSで、月の半分死んでる美寿々の生き方が強くて好きで、男性にわかって欲しいことズバズバ書かれてたのも何かスッキリしました。笑
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今、目の前にいる「この人」は何用の「この人」 だろう。 仕事用、知人用、友人用、恋人用、身内用、 自分専用。 同じひとりの中に、いろんな「この人」がいるんだろうな、とつい想像してしまう 作者 あとがき より 正にこの小説は、ひとりの人間のいろいろな 「こ...
今、目の前にいる「この人」は何用の「この人」 だろう。 仕事用、知人用、友人用、恋人用、身内用、 自分専用。 同じひとりの中に、いろんな「この人」がいるんだろうな、とつい想像してしまう 作者 あとがき より 正にこの小説は、ひとりの人間のいろいろな 「この人」を書いていて、それがまた突拍子もない 「この人」ばかりでありながら、あるあるな人たち 誰かにとってはどれも表で、誰かにとっては裏で。 ちょっと毒もある。 そんな「すみれ荘」の物語
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少々変わった設定の物語だけど 分かりやすく淡々と読めた。 途中までは星4かなと思っていたけど 後半失速 期待したほどのストーリーは存在しなかったのが残念 この内容ならもっと感動や驚きがあるような 終盤が作れたんじゃないかと 勿体無い後半であった
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青子さん怖すぎ…。謝罪の一言もないのに家に入れてしまう主人公に驚きでした。 あとがきから p306「今目の前にいる「この人」は何用の「この人」だろう。仕事用、知人用、友人用、恋人用、身内用、自分専用、同じひとりの中にいろんな「この人」がいるんだろうなと、つい想像してしまう。裏を...
青子さん怖すぎ…。謝罪の一言もないのに家に入れてしまう主人公に驚きでした。 あとがきから p306「今目の前にいる「この人」は何用の「この人」だろう。仕事用、知人用、友人用、恋人用、身内用、自分専用、同じひとりの中にいろんな「この人」がいるんだろうなと、つい想像してしまう。裏を知りたいと言うと悪趣味だけど、裏が悪いものだと限らないし、それが裏だとも限らない。」 「誰もが持つ様々な顔。ある人からは表で、別の人からは裏に見える。曖昧で、安定性は皆無で、瞬間的に強くてなのにほんの少しの衝撃で折れる事もある。」 人が持つ様々な顔を描いたお話しでした。 二面性でなく多面であり、たくさんの考えや思いがあってそれが顔に出るのだと思います。 迂闊に人を信じではいけない、この人はこうだと決めつけない。そんな教訓をくれた本です。
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大好きな作家さん。 凪良ゆうさんの作品の中では 比較的導入はライトな感じかと思いきや 読み進めれば読み進めるほど 人それぞれが抱える 愛や、闇、悩みにハッとさせられた。 そして 自分は誰かのことをわかったつもりで 何もわかってないことばかりかもしれないけれど それでも、あきら...
大好きな作家さん。 凪良ゆうさんの作品の中では 比較的導入はライトな感じかと思いきや 読み進めれば読み進めるほど 人それぞれが抱える 愛や、闇、悩みにハッとさせられた。 そして 自分は誰かのことをわかったつもりで 何もわかってないことばかりかもしれないけれど それでも、あきらめたくないなと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「わたしの美しい庭」の後に読んだので、同じような下宿での心温まるエピソードが続くのかと思いきや、だいぶ重めな内容だった。 特に青子さんとお母さんの彼氏… テーマは愛や執着なのか。愛ゆえ、執着ゆえの、悲しい出来事。愛も悲しみも感じない芥の過去も不幸だが、感じないことでの救いもあるのかもしれない。 最後の「表面張力」は、以前読んだ「非日常の謎 ミステリアンソロジー」に収録されていて既読。その時はこの兄弟の設定が生かされていないように感じたが、本編を読んでから、この短編を見ると、感じ方が違った。 それまでの出来事あっての発言なのかなといろいろ考えてしまう。ただ2人の距離が近くなっている感は、良い。
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『気づかず通り過ぎ、気づいて振り返り、慌てて戻る。間に合わないことのほうが多いが、間に合うこともいくつかはある。』 愛は美しいとものとは限らず、誰かにとっては毒なのかもしれない。自分の愛が正しいと確信してしまうことは恐ろしいことなのだと感じた。 人にはいろんな顔があり、それは...
『気づかず通り過ぎ、気づいて振り返り、慌てて戻る。間に合わないことのほうが多いが、間に合うこともいくつかはある。』 愛は美しいとものとは限らず、誰かにとっては毒なのかもしれない。自分の愛が正しいと確信してしまうことは恐ろしいことなのだと感じた。 人にはいろんな顔があり、それは自分も気づいていないかもしれない。私が見ているその人と他の人が見ているその人は違う人かもしれない。でも、どちらもその人で、その人を知るということは容易ではないんだなと思った
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凪良ゆうさんの作品読むと、思ったこと言葉にするだけでも語彙力無くす!! 今回も本を開けては閉じて開けては閉じた。 愛ゆえに、ひとは。愛は毒か、それとも救いか。 愛ゆえのトラブルが起き続けている。 けれどそんな欠陥品である愛を、自分はどうしても手放せない。 和久井さんほんとお人...
凪良ゆうさんの作品読むと、思ったこと言葉にするだけでも語彙力無くす!! 今回も本を開けては閉じて開けては閉じた。 愛ゆえに、ひとは。愛は毒か、それとも救いか。 愛ゆえのトラブルが起き続けている。 けれどそんな欠陥品である愛を、自分はどうしても手放せない。 和久井さんほんとお人好しだなと思いながら、 そんな和久井さんがいるすみれ荘があたたかく思える、 魅力的なのは芥さんかな ー普通にそうにしてても、みんな、誰にも見せない顔がある。 表の顔も裏の顔も、誰もがみんなあるものだろうし、裏が悪いとも、それが裏だとも限らない。 あとがきまで人とはって考えさせられた だから凪良ゆうさんの引き込まれる世界があるなあ そんで「表面張力」これまた良かった、、!! ″世界にも、心にも、グレーゾーンというものがあっていい。
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すみれ荘の管理人である主人公と、そこに下宿している人達の話。登場人物それぞれ葛藤を抱えていて、表には出さないけど、日々ギリギリのところで生きている。 主人公に接触してすみれ荘に住むことになる、生き別れた弟との関わりの中で、他の住人の秘密が明らかになっていくという構成が楽しく、飽き...
すみれ荘の管理人である主人公と、そこに下宿している人達の話。登場人物それぞれ葛藤を抱えていて、表には出さないけど、日々ギリギリのところで生きている。 主人公に接触してすみれ荘に住むことになる、生き別れた弟との関わりの中で、他の住人の秘密が明らかになっていくという構成が楽しく、飽きずに読めた。美寿々の話ではPMSがそこまでひどい人もいるのだなあと衝撃。青子の章では、まさかな…という嫌な予感がじわじわと確信に変わっていく描写が見事だった。 所々に物語に都合が良すぎる展開というか、アニメ的な展開(体調不良の美寿々を前になぜか居酒屋の大将が俺様論を語ってブチギレられるとか、道端でなれそめを語り出す寺の跡継ぎ&偶然それを聞く芥とか)があり、あり得ないだろと思ってしまった。でもストーリーが面白いので、そこまでこじ付け感なく読めた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すみれ荘で暮らす人たち一人ずつにスポットを当てていくだけの話かと思ったけどそうじゃなかった。人の性格とか考え方とか性格には多くの一面があって、どんな人も知らない想いを抱えているんだと感じた。誰かへの想いが積み重なってちょっとずつ間違えていく人たちがリアルで面白かった。 一悟と央二の事件ものの話が読みたくなった。 『膝の上で握りしめていた手を、なんとなく開いてみた。ゆっくりと、ふんわりと。花が咲くように。』
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