最高のアフタヌーンティーの作り方 の商品レビュー
ただ物語が進んでいくだけでなく、アフタヌーンティーの歴史やそこで使われるお菓子についてもかなり詳しく記載されている。 マカンマラン読者にはちょっと嬉しい展開もあり。 どんなことにも嫌な面や知りたくないことは付きまとうが、物事の美しい面を見るように心がける、というのは素敵だと思っ...
ただ物語が進んでいくだけでなく、アフタヌーンティーの歴史やそこで使われるお菓子についてもかなり詳しく記載されている。 マカンマラン読者にはちょっと嬉しい展開もあり。 どんなことにも嫌な面や知りたくないことは付きまとうが、物事の美しい面を見るように心がける、というのは素敵だと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マカンマランの作者が描く、アフタヌーンティーの現場で働く人々。お菓子はご褒美、本当にそうだなぁ。1人でも行ってみたくなる。スズカと飛鳥井さんのその後、いつか、2人でお店やってほしいねぇ。
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今作も素晴らしかった。古内さんの紡ぐ物語の設定は突飛なものではない。すぐ隣にいるようで、自分自身でもありそうで。甘過ぎずファンタジーでも奇跡でもない、かといって日常に溢れているものでもない。これもまた、何度も読み返す一冊となりそう。
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皆それぞれ心に痛みを持ちながら生きている。物事の美しい面を見ようとすれば良いのではと言う考え方は好きだなぁ
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お菓子はご褒美。 しかもホテルなどで頂くアフタヌーンティーは最高のご褒美なのかもしれない。 食べに来てくださるゲストを思い一時の最高の時間を提供しようとするスタッフの温かい気持ちが心地良い。 どのお菓子も美味しそう♡
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懸命が故、ときに他人に無頓着となり疎まれてきた涼音。障害をはね除けて腕を磨き、地位を固めつつも知らずと心を閉じていた達也。そんな二人が互いに刺激し合い、高め合って成長する。有能な先輩だって、楽観的な後輩だって、芯の強い異国からきた友だって、実は言い知れぬ辛さを纏っている。達観した...
懸命が故、ときに他人に無頓着となり疎まれてきた涼音。障害をはね除けて腕を磨き、地位を固めつつも知らずと心を閉じていた達也。そんな二人が互いに刺激し合い、高め合って成長する。有能な先輩だって、楽観的な後輩だって、芯の強い異国からきた友だって、実は言い知れぬ辛さを纏っている。達観した風な先輩も、若き日の情熱が空回りし、築いた城も家族も失っていた。内向的で自信喪失の女性客、我が道をゆく達人の男性客、孤独を愛する事情はある。世代も立場も超え、社会の様々な問題を織り込みつつ、前向きに生きる気持ちを喚起させてくれた。
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「まるでケーキボックスから出てきた綺麗なケーキみたいな本」 装丁に惹かれて手にとったこの本。 スポンジに挟まれたクリームを思わせる白いページに挟まれたピンクの栞がステキ! 見返しや扉も凝っていて、まるでケーキの周りに貼ってあるビニールをケーキの形を崩さないように剥がすあの瞬間のよ...
「まるでケーキボックスから出てきた綺麗なケーキみたいな本」 装丁に惹かれて手にとったこの本。 スポンジに挟まれたクリームを思わせる白いページに挟まれたピンクの栞がステキ! 見返しや扉も凝っていて、まるでケーキの周りに貼ってあるビニールをケーキの形を崩さないように剥がすあの瞬間のようにページを捲りました。 文章が美しいです。 四季の美しさと移ろいが鮮明に脳内に広がります。 そう!まるでショーケースに並んだ色とりどりのケーキのような鮮やかさで。 時代を反映したストーリーで自分と重なる暗く苦い部分を何度も目にし、その度自分の今までの経験や感情、今感じている問題が思い浮かび、顔が顰めっ面になってると思うけど、読後はそんな自分の暗く苦い部分も穏やかな気持ちで向き合おうと思えてきました。 私も登場人物達のように、甘味を際立たせるための苦味や酸味を少し効かせたケーキを頬張るように、人生の苦味も酸味も、仕事の苦味も酸味も丸ごと頬張って、いつかぜーんぶ消化して、自分の一部になっていけばいいなぁーと感じます。 誰しもこういった悩みは多かれ少なかれあるよなーと感じる部分が各ストーリーに散りばめられていますが、お仕事ベースのストーリーなので、やはり学生ではなく、お仕事をしている人にオススメしたいです。 ケーキのようにキレイな装丁、ケーキのようにキレイな文章、ケーキのように苦味や酸味(爽やかさ)を効かせたストーリー、ケーキを食べ終わった後の満足感にも似た読後感! なんて美味しい小説‼︎
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「お菓子はご褒美」という涼音の祖父の言葉に励まされた。 ささくれた心を癒し、さらに上乗せして幸せを感じることもできるだなんて甘いものは偉大だ。 そしてお仕事小説としても面白かった。
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やはりこの作家さんは、一味違う。『マカン・マラン』を読み終えてしまうのが寂しく、ずっと積んであるが、他の作品も追いかけようかな。 東京の老舗ホテルのアフタヌーンティーチームの物語。お菓子は好きだが生クリームが苦手なので、こういう華やかな洋菓子にあまり縁がない私もついうっとりし...
やはりこの作家さんは、一味違う。『マカン・マラン』を読み終えてしまうのが寂しく、ずっと積んであるが、他の作品も追いかけようかな。 東京の老舗ホテルのアフタヌーンティーチームの物語。お菓子は好きだが生クリームが苦手なので、こういう華やかな洋菓子にあまり縁がない私もついうっとりしてしまう。読んでいるだけでさも自分も食べているような錯覚に陥るほど、幸せな気分になれた。 丁寧で綺麗なお菓子の描写と、登場人物たちの悩みがありきたりなものも深みがあるのが好きな要因かも。思えば、識字障害はビブリアの主人公もそうなのかな?
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いやー、良かったです。 最初は青春の話というか若者たちの話かと読み始めた。けれどもいろんな生き方や価値観も痛みも出てきて。 何もかも包んでくれるのは最高の空間とアフタヌーンティー だからなのか、 読んでいて重い空気よりも、美味しそうな洋菓子や紅茶と美しい景色を想像しながら終始...
いやー、良かったです。 最初は青春の話というか若者たちの話かと読み始めた。けれどもいろんな生き方や価値観も痛みも出てきて。 何もかも包んでくれるのは最高の空間とアフタヌーンティー だからなのか、 読んでいて重い空気よりも、美味しそうな洋菓子や紅茶と美しい景色を想像しながら終始暖かな気持ちで読んでいた。 けれども気休めは書かれていない。ま、ちょっと上手く纏まったなとも思ったけど それぞれの1歩を踏み出す終わりは素晴らしく 終わらないでー!もっとあなた達の物語を読ませて〜と本を閉じた。装丁もすばらしく美しい。 私は昔行ったことのある、老舗ホテルのラウンジを想像しながら読んでいましたが、実際にアフタヌーンティーを体験した事は無いので改めて行ってみたい!でも高価!これはご褒美だわ
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