ひと の商品レビュー
あたたかい言葉と、傷つく言葉が人物像と共に絶妙に表現されていた。 青葉や督次、剣のように、痛みを負っている人に対しての程よい距離感と、味方だと感じさせる言葉を放つ、その思いやりをきちんと表せる人になりたい。
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淡々と主人公目線で進んでいくサラッとした物語。 特に深い感動もなく盛り上がりもなく読み易いと言えば読み易い作品です。 主人公が人との縁に恵まれて一歩を踏み出すお話です。 淡々とし過ぎてて個人的には物足りないですが読後は少し穏やかな気持ちになれる本でした。
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両親が死んで、まだ独り立ちできていないのに、歩かないといけない。もし自分だったらどうしてしまっていただろうと考えると、真っ先に甘えが出てくるように思った。 甘えは禁じて、周りとの関わりを経て成長していく主人公の姿が眩しかった。
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諦めること、諦めないもの、譲るもの、譲れないもの。 人との繋がりや温かさを感じられる本だった。都内の地名が色々出てくる感じも好き。商店街に行きたくなる!
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主人公の人生を見させてもらった感じ。 彼の真っ直ぐな性格がこれからの良い人生を 作っていく。 善には善を引き寄せ、悪には悪を引き寄せる。 善人でいたいものだけど、なかなかできるものじゃない。平凡な話だけど平凡って難しい。そんな話。
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両親を亡くし、大学を辞めて商店街の総菜屋で働き始めた柏木君の毎日。 大きな出来事はなく、ただ柏木君の日々が重なっていくストーリーなんだけどとても良い感じ。 店長夫婦との関係、お客さんとのやり取りにも和んだ。商店街は町に根差していて、お客さんとの距離感が近いのも良かったなぁ。 個...
両親を亡くし、大学を辞めて商店街の総菜屋で働き始めた柏木君の毎日。 大きな出来事はなく、ただ柏木君の日々が重なっていくストーリーなんだけどとても良い感じ。 店長夫婦との関係、お客さんとのやり取りにも和んだ。商店街は町に根差していて、お客さんとの距離感が近いのも良かったなぁ。 個人的に関わりたくないタイプの人もいる一方で、温かく見守ってくれる人がいっぱいいる。 不思議なご縁のつながりで今があるんだなぁと思えた。じんわり心が温る作品でした♪
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どんなに辛いことがあっても人は生きていかなければならない。時には周りに助けを求めるのも必要だと教えてくれました。
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主人公の人柄、考え方、生き方が凄いと思いました。どうしたらそんな風になるのか…持って生まれたものなのか育ち方なのか…。 私だったら自暴自棄になりそうな状況を一歩一歩考えて進んでる。そして、ホントに優しい。 読んでて応援したくなる。そして、勇気ももらえた。
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孤独を言語化した物語と解説に書いてあったけど、読み終わったらその言葉がしっくりきた。 コロッケが食べたくなって、近くのお肉屋さんに行ってしまいました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
p12「本物の出来たては、温かいのではない。熱いのだ。レンジでだって、バカみたいに熱くすることはできる。でもそれはただ熱いだけ。味との調和はない。」 p252「何もかもあきらめなくても、いいんじゃない?」 p322「僕は21歳。急がなくていい。一つ一つだ。急がないが、とどまらない。そんなふうにやっていけたらいい。先は大事。でも今も大事。先は見なければいけない。でも今も疎かにしたくない。だって僕は、生きてる。」 p333「大切なのはものじゃない。形がない何かでもない。人だ。人材に代わりはいても、人に代わりはいない。」「道は譲る。ベースも譲る。店のあれこれも譲る。でも青葉は譲らない。譲りたくない。」 「無理に言うなら、高位にいる善人ゆえの鈍感さ」 若くして両親を失った主人公。お金がなくて大学を辞めて趣味のベースを辞めて、アルバイトをして節約してやっとやっと生活している。それでも主人公は実直な性格で、周りには温かい人たちが沢山いる。色々なことを諦めて人に譲ってきたけど、最後には譲れない存在が出来て、一歩踏み出してる。こんな風に変われたのも青葉やお店のみんな、友達など周りの人の存在が大きいんじゃないかなと思う。自分がどん底になった時そばに居てくれる存在は偉大だ。そんな温かい人になりたい。 人生は何が起こるかわからない。生活に困ることなく、大切なひとと一緒にいられる毎日が当たり前じゃないんだと思った。 主人公はどん底だからこそなのか遠慮がちで色々な事を諦めざるを得ないけど、客観的にみていて青葉が言ったように、何もかも諦めなくて良いんじゃない?と思った。後半では目標が見つかって前を向いている方が、応援したいと思えたから、自分も消極的にならずにやりたい事に挑戦していきたいと思った。
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