臨床の砦 の商品レビュー
この時期に読んでますます医療関係者の方達には頭が下がります。去年から毎日ご自分達も恐怖を感じながら過ごしていたんだろうと思います。胸が詰まる思いで読みました。 まだまだ安心できる状況ではなく、現実の医療現場も大変だと思います。ワクチン接種がようやく動き出しています。 私が協力でき...
この時期に読んでますます医療関係者の方達には頭が下がります。去年から毎日ご自分達も恐怖を感じながら過ごしていたんだろうと思います。胸が詰まる思いで読みました。 まだまだ安心できる状況ではなく、現実の医療現場も大変だと思います。ワクチン接種がようやく動き出しています。 私が協力できる事は、うつらない、うつさないだけです。 ワクチン接種を待っています。
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「臨床の砦 夏川草介 小学館 2021年」 実際に21年初に長野でコロナ対応をされて、多分今も戦っている医師兼作家が書いた作品。 発熱外来と中等症状患者までを受け入れている中小規模病院のコロナ受け入れの壮絶な現場が描かれている。 朝日新聞のpodcastで著者がインタビュー...
「臨床の砦 夏川草介 小学館 2021年」 実際に21年初に長野でコロナ対応をされて、多分今も戦っている医師兼作家が書いた作品。 発熱外来と中等症状患者までを受け入れている中小規模病院のコロナ受け入れの壮絶な現場が描かれている。 朝日新聞のpodcastで著者がインタビューを受けていたのを聞いて購入した。 引き込まれて一晩で読了。 オリンピックを開催しようとしてる政治家に読ませてやりたい。 #読書 #コロナに負けるな #医療小説
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この本はドキュメンタリーじゃないかと思うリアルなコロナ小説。医療従事者に頭が下がる。なのに、患者やその家族に責められ、役所には軽んじられたりする。今なお沈静化していない新型コロナウイルス。オリンピックやワクチン接種で、また、この作品の続きを読みたいし、いつか、完結に向かいますよう...
この本はドキュメンタリーじゃないかと思うリアルなコロナ小説。医療従事者に頭が下がる。なのに、患者やその家族に責められ、役所には軽んじられたりする。今なお沈静化していない新型コロナウイルス。オリンピックやワクチン接種で、また、この作品の続きを読みたいし、いつか、完結に向かいますようにと願わずにはいられない。
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命がけでコロナに立ち向かった小さな病院の壮絶な戦いの記録。 フィクションと書かれているが、テレビのニュース番組で報道されていた悲惨な状況を記録したノンフィクションと言っていい内容である。 「コロナは、肺を壊すだけでなくて、心も壊すのでしょう」と言った神経内科医の言葉が心の残る。
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ぜひ多くの人に手に取って欲しい。 私はこの時期にこの本と出会うことができて良かった。 医療現場の話だが、それぞれ介護現場や教育現場などにおいても常にコロナ感染と向き合い日々戦っている。 見えないからこそ怖い。いつどこからやってくるか。もしかしたらわたしもかかっているかも。 日々...
ぜひ多くの人に手に取って欲しい。 私はこの時期にこの本と出会うことができて良かった。 医療現場の話だが、それぞれ介護現場や教育現場などにおいても常にコロナ感染と向き合い日々戦っている。 見えないからこそ怖い。いつどこからやってくるか。もしかしたらわたしもかかっているかも。 日々恐れと不安を感じながら仕事をしている私自身の気持ちを代弁してくれているような場面が多々あり、少し楽にしてくれた。また明日からも頑張ろう。
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コロナの前線である病院の状況が、よく分かりました。第3波のあとに、更に大きな第4波があり、厳しい状況が深刻さをましているのではないかと思うと、自重せずにはいられません。
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「自分だけが辛いと思えば、人を攻撃するようになる。自分だけが辛いのではないと思えば、踏みとどまる力が生まれる。」コロナ禍にいる私達一人一人の気持ちの持ち方が大切。伝わる言葉に出会えました。
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一人の医師として、家族として、人間として、静かに、でも、苦悩に溢れている様子がひしひしと伝わってきた。 発熱外来へ訪れる人の増加。 コロナ対応用のベッドは、6床から20床、36床と苦心しながら増えていく。 そして、日に日に変わる対応マニュアル。 対応する看護師、医師は増えずにその...
一人の医師として、家族として、人間として、静かに、でも、苦悩に溢れている様子がひしひしと伝わってきた。 発熱外来へ訪れる人の増加。 コロナ対応用のベッドは、6床から20床、36床と苦心しながら増えていく。 そして、日に日に変わる対応マニュアル。 対応する看護師、医師は増えずにそのまま。 役所と感染症指定医療機関との温度差。 目の前にあることを必死にこなし、その判断が正しいのかも考える余裕はなくだけでなく、正解なのかどうかすらもわからない。 読んでいて胸が押しつぶされそうになった。 私達はこの日常を送っていて良いのか?と悩む。 それでも主人公の医師は経済を止めるべきなのかはわからないと答える。 この本を読んだあと、新聞には、小説の中に出てきたエピソードと似たような記事が並ぶようになった。 今、この4波で、医療従事者は大丈夫なのだろうか。 自分の置かれた立場でできること、正しく判断できることを一つずつやっていくことが大切なのだと改めて実感した。 読む前は正直怖さが勝っていた。 でも、読んで本当に良かった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
長野県の感染症指定医療機関に勤める内科医でもある著者が、1末から2月にかけて一気呵成に書き上げたという。2回目の緊急事態宣言が出ている最中のことだ。 ドキュメント小説とのことで、かなり臨場感あふれる表現、描写になっているのであろう。迫真であると共に、医療崩壊寸前(いやすでに崩壊?!)の現状を、我々国民もよく認識しておくべき。 現場の修羅場を体験し『このままでは医者としてもたない』と悩んだ著者が、心のバランスを保つために、眠れなくなってしまう夜に、1、2時間ほどを執筆に充て、書き上げたという作品だ。 まだこうして心の平衡を保とうとする理性が働く状態だったこと、執筆の時間が取れるくらいの余裕はあったのかもしれない、というのが救いだ。 あれこれ感想を述べるのは控えよう。ただただ、現場の声を聞け!だ。 普段は、メモとして残してある作中の文章だけど、この作品に限っては、表に書いておこう。 そして我々は、それぞれに持ち場(職場、家庭、地元)で、やるべきことをやって、もう少し我慢をしていこうと、思いを新たにしたいものです。 ===QTE====== 苛立ちや焦りは周りの人間に容易に伝染する。 いうなれば負の感情はあっというまにクラスター化する。 経済を守るために微妙な感染対策に踏みとどまっている政府の態度は、歯がゆいとしか言いようがないに違いない。 「コロナは、肺を壊すだけではなくて、心も壊すのでしょう」 すでに第三波ではなく四波を見据えている。 「自分だけが辛いと思えば、人を攻撃するようになる。自分だけが辛いのではないと思えば、踏みとどまる力が生まれる。」 「次に来る第4波には通用しないと思います。コロナ診療における最大の敵は、もはやウィルスではないのかもしれません。敢えて厳しい言い方をすれば、行政や周辺医療機関の、無知と無関心でしょう。」 「人と人とが二度と会うことができなくなる最後の時に、誰もが切り離され、孤立してしまっている」 コロナ診療については、どこに全体の司令塔があるのか、誰が戦略を立て、どのような理念で動いているのか、現場にはほとんど見えてこない。 ======== UNQTE ======
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今、日本は第4波にいる。 そしてこの作品は第3波の中で書かれ、赤裸々な事実が一人のドクター目線から私達に注意喚起を呼びかけている。決して誇張されていないことが分かるだけに、コロナの恐ろしさや、私達のちょっとした油断もリアルに感じられる。 ぜひ、今こそ皆で読むべき本だと思う。そして...
今、日本は第4波にいる。 そしてこの作品は第3波の中で書かれ、赤裸々な事実が一人のドクター目線から私達に注意喚起を呼びかけている。決して誇張されていないことが分かるだけに、コロナの恐ろしさや、私達のちょっとした油断もリアルに感じられる。 ぜひ、今こそ皆で読むべき本だと思う。そして、第5波もある?ような気がしてならない。
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