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鎌倉うずまき案内所 の商品レビュー

4.2

361件のお客様レビュー

  1. 5つ

    139

  2. 4つ

    144

  3. 3つ

    61

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/10/08

気づきをくれるアイテムとその小さなヒントを元に自分で動いて人生を変えられる人の話で、心に響く。 それぞれ1話1話に出てくる人たちが、現在から過去に遡ってくる中で絡み合ってて、よみおわったあと、もう一度最初から読みたくなる。 面白かった!

Posted byブクログ

2023/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一度読み終えたあと、もう一度最初から読み始めた。 平成の時代を過去に遡っていく連作。登場人物が悩んだ時代を後の章で読むので、前の章でサラッと描かれた現在に気づけた時が面白かった。誰に笑われてもへっちゃらな軸を持つことは自分を愛するためには大事。優しく背中を押して自分を大事にすることの大切さを物語を通して教えてくれる。

Posted byブクログ

2023/09/25

読み終えた瞬間、自分を見失いました。というか、あっけに取られた?目が点になる?思わずヒントになりそうな数ある前のページを読み返してみました。そして考える。 青山さんはそうなるように上手く誘導するように描かれていたのですね。少しずるい様な気もしましたが、自分の先入観、固定観念とい...

読み終えた瞬間、自分を見失いました。というか、あっけに取られた?目が点になる?思わずヒントになりそうな数ある前のページを読み返してみました。そして考える。 青山さんはそうなるように上手く誘導するように描かれていたのですね。少しずるい様な気もしましたが、自分の先入観、固定観念というよう様なものがひっくり返りました。最後に載っていた年表を見て納得しました。(これ以上はネタバレになってしまうので言えません。もどかしくなってしまいますが) 少々二日酔いで遅く起きた土曜の朝。ぼんやりとした頭で身体もダルく、ソファーの上でドローンとしてテレビを観ていると、青山美智子さんがとある番組で新刊書の紹介をしておられました。そこで二日酔いをサッパリと解消するため?青山美智子さんの作品を積読の中から引き抜きました。新刊書はまたの機会に。(意味不明です) これまで青山さんの作品には、「おじさんが土足で踏み込んではいけないようなキラキラ感」が漂っている様に感じていたのだけれど、ほんわかした上品な雰囲気はそのままに丁寧に描き込まれていました。 連作短編集。鎌倉を舞台に2019年から2013、2007、2001、1995、1989年へと時代が遡っていく。ストーリーの背景が時代に合った情景を映し出していた。懐かしさを感じながらそれぞれのストーリーに入っていく。 登場人物が交錯してくる。過去に遡って。新鮮な感覚でした。思わず各時代のページに戻って名前と背景を確かめてみたくなる。青山さんの連作短編集で過去に遡るのは初めての試みではないかと思います。(私が読んだ限りですが) 連作なので登場人物の繋がりが面白かった。過去に遡ると、以前に登場していた人の「原型」を紐解くような。「その後」の姿を以前に見ていてその人の「未来はそう言うことになるのだな!」と納得できる作りになっている。 生き方に悩んだ時、周りから「はぐれた」と感じた時に出現する「鎌倉うずまき案内所」。この存在と仕組みは「ファンタジー」の世界です。それぞれの短編の主人公はすでに「どうしてはぐれたのか?どうすれば良いのか?」が分かっているのだけれど踏み出せないでいる。一歩前に踏み出す気づきを与えてくれる「案内所」(少し現実離れしていて気味悪いぐらいですが)。 終盤になってようやくどうして「うずまき」なのか?が分かってきました。登場人物たちが渦巻きのように時代を遡りトグロを巻くように繋がっていたのでした。上手い作りだな! 鎌倉出身の女優とその家族、そしてSF作家がストーリーのベンチマークの様に各短編に登場してくる。いい味が出ているな!と思いながら読んでいたら、最後にそれまでの伏線が「ピタリ」と重なったのが最後の短編でした。 読後感はこの「SF作家がこの短編集を描いていたのではないか?」と思ってしまう様な感じですかねぇ。 とにかく意表を突かれ、目が点になり、不思議な暖かさに包まれました。 読み終わったのは夕刻でしたが、おかげさまで二日酔いは解消しました。二日酔いに陥ってしまう自分の「脇の甘さ」を自覚しました。

Posted byブクログ

2023/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人が抱える悩みは「はぐれましたか?」で当てはまる。時代を遡りながら悩みを解決していく、というかすでに自分で答えを見つけている。それを気づかせてくれるうずまき案内所とても心が穏やかになりました

Posted byブクログ

2023/09/20

青山作品の中でも、ちょっとファンタジー感のある”所長”とダブルおじいさん。他の作品に比べて、世界観というか設定に慣れるまで時間がかかったかも。 読み進めるごとに時代が遡っていくので、何度も前に戻って「あーここがこうつながるのかぁ」とチェックするのも楽しい。最終話はちょっと意外とい...

青山作品の中でも、ちょっとファンタジー感のある”所長”とダブルおじいさん。他の作品に比べて、世界観というか設定に慣れるまで時間がかかったかも。 読み進めるごとに時代が遡っていくので、何度も前に戻って「あーここがこうつながるのかぁ」とチェックするのも楽しい。最終話はちょっと意外というか、ここまでダマされた?勘違いしてた?というオチあり。 MDとか、TMネットワークとか、出てくるものがことごとくドンピシャ世代で、なんだかタイムカプセルを紐解くような懐かしさも、この作品の魅力だと思う。

Posted byブクログ

2023/09/18

読んでる途中から最初に戻りたくなるのを必死に我慢して最後まで読み切ったら、親切にも最後に「年表」が描かれてた。このおかげでやっと人心地がつきました。 自分がはぐれていると思ったことなかったけど、案外はぐれているかも?って気分にもなりました。とりあえず流行のパイン飴でも舐めてネジを...

読んでる途中から最初に戻りたくなるのを必死に我慢して最後まで読み切ったら、親切にも最後に「年表」が描かれてた。このおかげでやっと人心地がつきました。 自分がはぐれていると思ったことなかったけど、案外はぐれているかも?って気分にもなりました。とりあえず流行のパイン飴でも舐めてネジを撒き直していきます。

Posted byブクログ

2023/09/17

それぞれの登場人物が抱えてる悩みに、うずまきがヒントになって幸せを掴みにいく物語。 決してみんな簡単な人生じゃないけれど、みんな考えて考えて幸せになるために頑張ってる。 短編だけど繋がっていて面白い。 ヒントももちろん素敵だけれど、青山さんの描く本に出てくる人たちが優しくて暖か...

それぞれの登場人物が抱えてる悩みに、うずまきがヒントになって幸せを掴みにいく物語。 決してみんな簡単な人生じゃないけれど、みんな考えて考えて幸せになるために頑張ってる。 短編だけど繋がっていて面白い。 ヒントももちろん素敵だけれど、青山さんの描く本に出てくる人たちが優しくて暖かくて繊細で寄り添いたくなる。 現実にいそうで会いたい人たち。 また読み返して会いにいって幸せになる瞬間を一緒に感じたいなって思った。

Posted byブクログ

2023/10/21

鎌倉うずまき案内所は『はぐれた』人達のみがたどり着いてしまう完全なる異空間。悩みを吐露するもよくわからない儀式めいたことをして、啓示らしきものを受け、飴を一つだけもらって現世界へと押し戻される。それからすぐに物事が好転するわけでもないが、みんななんとか自分の道らしきものを見出し始...

鎌倉うずまき案内所は『はぐれた』人達のみがたどり着いてしまう完全なる異空間。悩みを吐露するもよくわからない儀式めいたことをして、啓示らしきものを受け、飴を一つだけもらって現世界へと押し戻される。それからすぐに物事が好転するわけでもないが、みんななんとか自分の道らしきものを見出し始める。 ふと、ある時、悩んでいたことが馬鹿らしくなったり、停滞していたのにするっと動きだしたりする事象があると思う。それってもしかしたら覚えていないだけで迷い込んだ異空間に助けられていた、なんてこともあるかもしれない。ここの案内所のようによくわからない場所もそこらにあって、飴もらって機嫌良くなって生きられるようになっているんだとしたら?人もこの世も単純でとても愉快な世界に見えてくるのかもしれない。と、ちょっと楽しい気分になれた。

Posted byブクログ

2023/09/09

誰にでも読みやすくあたたかいお話だった。 主人公たちの境遇や年齢もバラバラなのでどこかしら共感できる部分があると思う。 物語が連続しているので2周目を読むのも楽しめるかも。

Posted byブクログ

2023/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時代が遡っていく 短編集だけどどこか繋がっている。 悩める者に現れる鎌倉うずまき案内所 外巻きさんと内巻きさんに事情を話すと 「ナイスうずまき!」と。 所長はアンモナイト 甕を覗くと手助けしてくれるアイテムが見れる 帰る時に困った時のためのキャンディを一個貰える ダジャレは素晴らしい文化 うずまきさんたちもよく使っていた 言霊の効力を信じている 言ったらほんとになっちゃう うずまきってエネルギー 昭和元年も7日間、昭和64年も7日間しかなかった 人生は真っ直ぐではなく螺旋階段みたいなもん 司書

Posted byブクログ