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ミュゲ書房 の商品レビュー

3.9

63件のお客様レビュー

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2024/10/27

章は祖父母がやっていた小さな本屋を 閉めるつもりで北海道に来たが わけあって出版社勤めを辞めたところで 腰を据えて閉店準備をしている間に 周囲の後押しもあって 再び店を開ける決心をする。 常連客の女子高生が実は 章の人生の岐路に関わっており ふたりの目的が一致してからの物語が ...

章は祖父母がやっていた小さな本屋を 閉めるつもりで北海道に来たが わけあって出版社勤めを辞めたところで 腰を据えて閉店準備をしている間に 周囲の後押しもあって 再び店を開ける決心をする。 常連客の女子高生が実は 章の人生の岐路に関わっており ふたりの目的が一致してからの物語が できすぎかもしれないけれど 応援したくなってしまう。 やっぱり本屋さんっていいなぁ。

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2024/10/06

装丁が可愛くてずっと気になってた作品♡ やっと読んだ〜! そしてとても良かった♪ ⁡ ある事がきっかけで挫折し、大手出版社をやめてしまった元編集者の章。 そんな折、亡くなった祖父がやっていた田舎の書店を、全く継ぐ気はなかったのに成り行きで引き継ぐ事になってしまった。 これは編集者...

装丁が可愛くてずっと気になってた作品♡ やっと読んだ〜! そしてとても良かった♪ ⁡ ある事がきっかけで挫折し、大手出版社をやめてしまった元編集者の章。 そんな折、亡くなった祖父がやっていた田舎の書店を、全く継ぐ気はなかったのに成り行きで引き継ぐ事になってしまった。 これは編集者としての章と、ミュゲ書房の再起をかけた物語。 ⁡ 大正ロマン風の洋館に、手入れされたお庭。もう想像するだけでうっとり。。 こんな素敵な空間が身近にあれば、私も絶対に常連になってただろうな〜。 だけど書店経営ってなかなか厳しい様で、どうかなくならないで〜って気持ちで読んだ。 ⁡ 1冊の本を世に出すのに、こんなに多くの人が携わり、紆余曲折しながらも熱意をもって仕上げてるんだなぁ〜と改めて知ることが出来た。 なんかこれ読むと、もっと丁寧に隅々まで、ちゃんと装画や見返しまでも楽しむようにしないと!って気になる。笑 ⁡ ストーリーは、そんな偶然あるか?な所もちょっとあるのだけど、温かくて熱くて、終盤はウルっと。 ラストも願った通りのラストで、めちゃくちゃスカッと心地良かった\♡︎/ ⁡ ミュゲとはフランス語ですずらんの事。 花言葉は「再び幸せが訪れる」

Posted byブクログ

2024/09/08

初めての作家。WEB小説サイト「カクヨム」に投稿され、書籍化された作者のデビュー作。主人公の広川蒼汰の設定とオーバーラップしていることを読後知った。 本、地方、過疎化に書店の喪失、土地の食べ物、草花、カフェ等、定番であるが好きなもの揃っていて、ストリーも面白く、あっという間に読め...

初めての作家。WEB小説サイト「カクヨム」に投稿され、書籍化された作者のデビュー作。主人公の広川蒼汰の設定とオーバーラップしていることを読後知った。 本、地方、過疎化に書店の喪失、土地の食べ物、草花、カフェ等、定番であるが好きなもの揃っていて、ストリーも面白く、あっという間に読めた。お仕事小説でもあるが、再生の話でもある。重すぎず、かといって軽すぎ、眠れない夜に読むのにちょうどいい。 作者の次作が楽しみ。

Posted byブクログ

2024/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もう、めっっっちゃ面白かった! 出版社の編集として、新人を潰してしまったことを悔いている宮本が、祖父が亡くなったことで廃業する予定だった書店を継ぐ話。 書店としての企画が難航していたあたりも興味深かったけど、途中の「A市再生プロジェクト」の編集にあたり、共著として改稿するのはどうかという桃のアイディアから、ぐっと面白さを増した。 本当にこの子の発想力や根性は素晴らしい。桃の作品の内容や文体は分からずじまいだったけど、読みたくなる。 選書しながら、各出版社ともリベンジについてのやりとりしながら、もちろん勉学にも励んで、その上で新作書いてるって恐ろしい。 2作目の短編集の企画力、編集を後押しするプレゼン力。有能。 そして、それが一時仇とはなるけれど、後藤編集長への啖呵が本当に格好いい…! 映画化の話を持っていくほどなのに、個人情報や諸々の引き継ぎをしていないって舐めてるし、センスないと思うわ。 ラストの華ちゃんが住む地域の学校図書館に寄贈するという賭けも思いつかなかった。読んでいて気持ちいい展開だった。 「いい回り道でした。普通にデビューしていたら知らないままだったこと、全部経験させてもらいました」

Posted byブクログ

2024/05/09

※ 本作りに携わる様々な人々、出版社、編集者、 作家、書店、書店員、装丁家、表紙や挿絵作家、 印刷社に販売取次会社など、ひとつの物語が 一冊の本として世に出るまでの過程が話の中で よくわかります。 そして物語をゼロから紡ぐ作家、一人でも 多くの人に作家が生み出した物語をよりよい...

※ 本作りに携わる様々な人々、出版社、編集者、 作家、書店、書店員、装丁家、表紙や挿絵作家、 印刷社に販売取次会社など、ひとつの物語が 一冊の本として世に出るまでの過程が話の中で よくわかります。 そして物語をゼロから紡ぐ作家、一人でも 多くの人に作家が生み出した物語をよりよい 形で届けるために手を尽くす編集者。 こうして一冊の本を手に取るまでに、色んな 人が込めた想い、思惑や利害が関係している ことを改めて思い知るので、一読者として 一冊一冊との出会いをこれまで以上に大事に したくなります。

Posted byブクログ

2024/01/28

作家が書いた原稿を編集者がチェックして、本にして、書店に並べるまでの流れが物語になっていて、興味深かった。 大手出版社じゃないところの本を書店で扱ってもらうことの大変さを知らなかったので、面白かった。 …まあ、ちょっと都合良く進んだところはあるけれど、その分読みやすかった。

Posted byブクログ

2024/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

真っ当に生きてる人が報われるので、読後感の良い作品でした。 私自身は、本は所有しなくても良い、読めれば良いと考えていますが、この作品を通して本を所有することも素敵だなと感じました。

Posted byブクログ

2023/12/21

 亡くなった、じいちゃんとばあちゃんが経営していた、大正末期に建てられた洋館を改装した書店「ミュゲ書房」を、その孫が引き継いで、大型書店やネット販売に負けじと奮闘するという、本好きには堪らない、このストーリーを聞いただけで、面白くない訳がない。  しかも、その内容の盛り込み方が...

 亡くなった、じいちゃんとばあちゃんが経営していた、大正末期に建てられた洋館を改装した書店「ミュゲ書房」を、その孫が引き継いで、大型書店やネット販売に負けじと奮闘するという、本好きには堪らない、このストーリーを聞いただけで、面白くない訳がない。  しかも、その内容の盛り込み方がなんとも贅沢であり、そこには、その孫である「宮本章」が元編集者で、リベンジのリベンジも(入力ミスではありません)兼ねていることから、店主と編集者という二足の草鞋を履きながら、更には彼を支える、本好きの女子高生「桃ちゃん」に、店内のカフェで美味しそうな軽食を振る舞う「池田くん」、庭の手入れをする「菅沼さん」の、三人それぞれの趣味的要素も加わってと、こんなに多彩なものを入れ込んで、物語として成立するのかと思いきや、これが、割と違和感なくまとめられており、そこに読みやすい文章とくれば、まさしく初めて小説を読みたいと思っている方にも、ぴったりの作品だと思う中、著者の大学図書館業務の経験も活かされた、本の知識やその紹介も印象的であり、ここから更に読みたい本の繋がりが広がっていくような、構成も素晴らしいと思う。  しかし、私的には、もう少し書店自体に内容を絞り込んでほしかったのと、主要人物の感情表現の伴う心の機微の描写に、ちょっと物足りなさを感じてしまい、物語として、すっと読めるんだけれども、その後に残るものがあまり無かったかなと。  そして、その物語には、ほぼ奇跡的偶然と思えるような展開や、現実にこれだけ簡単に豪華な関係者が集うことがあるのかといった、夢の要素が目白押しであり、そこに非現実感を見出すのか、小説ならではの楽しさを見出すのかは、人それぞれの判断になるとは思うが、私は後者で、そこに本書を書いた大きな意義があるのだと思う。  著者の伊藤調さんは、本書がデビュー作であり、また、それはWeb小説サイト「カクヨム」に掲載されたものを加筆修正したものと知って、単純に、電子書籍として発表した方も、紙の本として書籍化したいのだなと知ったことが、まず嬉しかったことに加えて、本書に於ける夢のような展開には、大型書店以外は減る一方である、小さいながらも個性的な書店の現状や、流行や人気の関係ない、編集者の目で見た良い作品を出版することの難しさに、ひとすじの希望を見出したい、直向きさが込められているのだと感じられた。  そして、それは店名である「ミュゲ」も同様で、フランス語でスズランの意味がある、その花言葉、『再び幸せが訪れる』に垣間見えたのは、たとえ、今はこのような現状なのだとしても、諦めずに書店と紙の書籍の未来を、真剣に憂えて考えている著者の姿であり、物語の内容云々よりも、まずは、その心意気を高く評価すべきなのだと、私は思う。

Posted byブクログ

2023/11/08

編集者から地方の本屋さんへ転職。 ただの本屋さんのお話ではなく、本を作るといった編集とかの部分も入ってきます。 やはり信念がある人と仕事をしたいですよね。信頼出来るって大事。

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2023/11/13

大手出版社で挫折を味わった若手編集者の宮本章は、亡くなった祖父が営んでいた北海道にある小さな書店『ミュゲ書房』を引き継ぐ。 本が出来るまでの裏側の話が面白くて、読み始めると止まらなくなった。本が好きな人におすすめしたい本! 物事が順調に進みすぎることと、先の展開が読めることに...

大手出版社で挫折を味わった若手編集者の宮本章は、亡くなった祖父が営んでいた北海道にある小さな書店『ミュゲ書房』を引き継ぐ。 本が出来るまでの裏側の話が面白くて、読み始めると止まらなくなった。本が好きな人におすすめしたい本! 物事が順調に進みすぎることと、先の展開が読めることに少し物足りなさも感じた。

Posted byブクログ