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かがみの孤城(下) の商品レビュー

4.5

728件のお客様レビュー

  1. 5つ

    442

  2. 4つ

    195

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    3

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2023/12/15

悪意なのか。 傲岸なのか。 低脳無知無能なのか。 世に生きづらさをもたらす、気持ちの悪い連中が、気持ち悪い理由が何にあるのかわからない。 気持ち悪い連中は、気持ち悪いにも関わらず、笑顔で、どうやら自分より上手く世を渡り歩いている、ということに、一層絶望感が増す。 この世に勧善...

悪意なのか。 傲岸なのか。 低脳無知無能なのか。 世に生きづらさをもたらす、気持ちの悪い連中が、気持ち悪い理由が何にあるのかわからない。 気持ち悪い連中は、気持ち悪いにも関わらず、笑顔で、どうやら自分より上手く世を渡り歩いている、ということに、一層絶望感が増す。 この世に勧善懲悪はないのかと。 酷い目にあい、一度は立ち止まらざるをえなくても、また立ち上がれば良い。 いろんな人の手が、あるいは気付かぬうちに添えられているかもしれない。 というような、勇気を与える物語だったように感じる。

Posted byブクログ

2023/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伏線回収が素晴らしかったです。 集められた子どもは、世界線が違うのではなく、時代が違う同じ世界の住民という設定は面白かったです。また、再開するためにこれから頑張るという流れは自然でした。 作中、よく登場していた喜多嶋先生がアキが成長した姿だったのは驚きました。かがみの孤城で過ごした経験(記憶には残っていないけど、身体がなんとなく覚えている)が伝わりました。 学校に行かなくても色々な手段があって普通という言葉に縛られる必要はない。いつでも挽回できる機会はある。頑張って生きようと思えるオシャレな小説でした。

Posted byブクログ

2023/11/20

大人だって人間関係でごたついたり仕事変えたりする事もあるんだから、学校行くって当たり前のようで出来ない事もあるよね。 私もなにがあった訳じゃないけど子どもの時不登校だった事があるので、お腹痛くなったりフリースクールの事だったりよく分かるなぁ、、、 マサムネのために行こうって思えた...

大人だって人間関係でごたついたり仕事変えたりする事もあるんだから、学校行くって当たり前のようで出来ない事もあるよね。 私もなにがあった訳じゃないけど子どもの時不登校だった事があるので、お腹痛くなったりフリースクールの事だったりよく分かるなぁ、、、 マサムネのために行こうって思えたのは凄いことだと思ったし、胸が苦しかった。

Posted byブクログ

2023/11/15

最後3人については触れられていたけど、他の4人にはノータッチだったので少しモヤモヤしました。 私も鏡の城に行ってみたいなと思いました笑 不登校の人の心情がよく書かれていて読んでいてすごく興味深かったです。

Posted byブクログ

2023/11/13

一気に読みました! いじめは犯罪です 常識的な判断ができない人に仕切られてしまったり、誰も権力に逆らえず助けてもらえない状況は、大人の世界も同じです 往々にして、正しいことに正しい、間違っていることに間違っていると正面切っていうことは難しく、鈍感ならば生きやすいという、この世はと...

一気に読みました! いじめは犯罪です 常識的な判断ができない人に仕切られてしまったり、誰も権力に逆らえず助けてもらえない状況は、大人の世界も同じです 往々にして、正しいことに正しい、間違っていることに間違っていると正面切っていうことは難しく、鈍感ならば生きやすいという、この世はとても理不尽な世界なのです 子供達が仲間意識を持ち様々な事に気づいていく過程で、随所に配置された驚きが布石となり結末へと繋がる、怒涛のストーリー展開に脱帽です!

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2023/11/12

城の中で過ごす7人、昼のうちはその中で何をするのも自由。行っても行かなくても良いし、仲間と共に過ごしても、一人でいてもいいって解放された場所、まるでお城の中はフリースクールのようでした。 そんな居心地のいい場所がずーと続かない理由もなんとなく理解できるんだろうな。 少なくともシス...

城の中で過ごす7人、昼のうちはその中で何をするのも自由。行っても行かなくても良いし、仲間と共に過ごしても、一人でいてもいいって解放された場所、まるでお城の中はフリースクールのようでした。 そんな居心地のいい場所がずーと続かない理由もなんとなく理解できるんだろうな。 少なくともシスコンのリオンは気づいていたはずで、すぐにでも願いも叶える事ができたと思うのに。 他の子供達も少しづつ大人になる道を選んで時がすぎるのを待っていたそんな風にみえました。 リアルな世界では、こころと仲直りしたいって思ってるいじめっ子の真田美織の都合のいい思惑は、こころにとっては不快であること。ここら辺の微妙な感覚がわかる大人とわからない大人が存在すること。 聡明な東条萌との共感がなければ前に進むことできなかったと思うし、狼少女が予定してた7人の中学生の候補はこころじゃなくて東条萌だったんじゃないかって思っちゃった。 ちょっとしたパワーバランスの変化で入れ替わったのかな? 孤立することって避けたいし椅子取りゲームみたいな感覚で誰か一人堕ちてくれると願うそんな風潮が息づいてる社会っていやですね。 実に奥の深い作品でした。

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2023/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めての感想です。 こんなに読む手が止まらなかった本は久々でした……面白すぎる。 赤ずきんが題材だろうと思っていたのが、狼と七匹の子山羊だったのに驚きでした。リオンが鍵の在処を分かっていたのはいつ頃だったんだろう・・(書かれていたらごめんなさい) 喜多嶋先生がオオカミさま説を考えていたけど、普通に外れました(笑) スバルが天才ゲームプロデューサーになっていた所も伏線回収でスッキリでした。 まだ気付いていない色んな伏線があるだろうけど、皆さんのレビューと共に読み返そうと思います。

Posted byブクログ

2023/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時代が変わっても、それぞれの生きづらさがあって、それは普遍のものなのかもしれないと思った。 こころは元気にしてるかな、リオンと友達になれたかな?と、思いを馳せたくなるような、すてきな最後だった。 辻村さんのことだから、主役じゃなかった子の目線からの続編や、他の物語の脇役に、ここの登場人物たちが散りばめられていくのかなと思って、これからが楽しみになった。

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2023/11/08

自分と合わない人や非常識な人と同じコミュニティでやっていかなくてはいけないことは多々ある。 どうやってそのような人たちと、上手にやっていくか、盲目的に悩まず客観視していくか、をファンタジーの世界で教えてくれている小説だと思いました。 クライマックスが矢継ぎ早な印象なのと、小説が...

自分と合わない人や非常識な人と同じコミュニティでやっていかなくてはいけないことは多々ある。 どうやってそのような人たちと、上手にやっていくか、盲目的に悩まず客観視していくか、をファンタジーの世界で教えてくれている小説だと思いました。 クライマックスが矢継ぎ早な印象なのと、小説が長い割に自分にとって新鮮なものはないと思いました。ファンタジー要素が強いので、メッセージ性をもう少し込めて欲しかった。

Posted byブクログ

2023/10/21

ラストの伏線回収に鳥肌と感動が止まらなかった。様々な個性を持った7人の中学生たちのキャラクターに引き込まれた。7人がそれぞれ複雑な事情を抱えており、時には口喧嘩をすることもあったが、それを乗り越えて仲を深めていく彼らには尊敬の念を抱いた。

Posted byブクログ