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かがみの孤城(下) の商品レビュー

4.5

741件のお客様レビュー

  1. 5つ

    450

  2. 4つ

    200

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    3

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2021/03/20

途中で話の伏線に気付いてしまって、後半はやや答え合わせの様に伏線回収を読み進めてしまったのですが、最後しっかり伏線回収しきって、ほっこり感動のendでした! 鏡の中に入るというファンタジー系の小説でしたが、お話がリアルで、10代半ばの少年少女の心情がリアルでした。

Posted byブクログ

2021/03/20

本屋大賞を受賞してから文庫化されるのをずっと待っていたので、こんなに早く文庫化されて嬉しい! 上下合わせるとかなりのボリュームに見えるが、とにかく字が大きい! なので、見た目程のボリュームでもない。 ミステリーの部分のトリックは割と早い段階で気づいた。 でも今10代の子たちや20...

本屋大賞を受賞してから文庫化されるのをずっと待っていたので、こんなに早く文庫化されて嬉しい! 上下合わせるとかなりのボリュームに見えるが、とにかく字が大きい! なので、見た目程のボリュームでもない。 ミステリーの部分のトリックは割と早い段階で気づいた。 でも今10代の子たちや20代前半くらいの子達はこのトリックにすぐには気づかないと思う。 読む年代によって楽しみ方が変わる作品であるなと思う。 下巻の終盤からの伏線回収は辻村深月さんらしく、あったかい気持ちに包まれていく。 それが私が辻村深月という作家を好きな要因でもある。 昔読んだ「スロウハイツの神様」からずっと。

Posted byブクログ

2021/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすいミステリー。分厚いけどとても読みやすいので上下一気読み。途中からなんとなく仕掛けに気付いてしまうけど、それでも全ての伏線の回収と最後に綺麗にまとめられるので読んだ後思わずあたたかい笑みが溢れるような。 鍵探し自体にそんなに深い意味やからくりはなくて、人物一人一人の背景がとても丁寧に書かれていてそれでもってその心の動きや成長が伝わってくる、そちらがこのお話のメイン。気持ちが優しくなれる、学生の時に悩み悩んだことが実は大人になってみれば本当に小さな世界の中のことで、だけどその時の自分にはそれが全てで、そこの居場所を作るためにすごく頑張ってた毎日があったなあと思い出した。頑張れーって応援したくなるような一冊。

Posted byブクログ

2021/03/19

おもしろい!上下一気読みしました! 学園×ファンタジー×ミステリーって感じ。 ジャンル的にも全部好きなのでうってつけでした。 伏線が至る所に散りばめられてて、最後に全部回収されるのは圧巻です…。巧妙に隠されている感じじゃないので、ミステリー好きな人は上巻くらいでいくつか気が付く...

おもしろい!上下一気読みしました! 学園×ファンタジー×ミステリーって感じ。 ジャンル的にも全部好きなのでうってつけでした。 伏線が至る所に散りばめられてて、最後に全部回収されるのは圧巻です…。巧妙に隠されている感じじゃないので、ミステリー好きな人は上巻くらいでいくつか気が付く伏線があるかもしれませんが、それでも設定が凝っているので全部予想するのは不可能に近く、最後まで楽しく読めました! また、この作家さんは初めて読みましたが、人間関係の微妙な感じを書くのが上手いと感じました。感情移入して登場人物にイラッとしてしまうほど笑 分かりたいのに分かれない、分かってほしいのに分かってもらえない、分かってるつもりで何も分かってない…… 他人の感情に寄り添うと言うことの本質は何だろうと考えさせられました。 途中泣けるシーンもあり、読後感も良かったので久しぶりに読んだ小説としては大満足◎!おすすめです。

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2021/03/18

ネタバレになってしまうため詳しいことは書けませんが、この物語の核となる大事な仕掛けに上巻の途中で気付いてしまったため、物語を読み終えたときの感動がだいぶ薄まってしまいました。 もしその仕掛けに気付かなければ、星5個になるくらいの感動だったと思います。きっと、十代の読者なら、のめ...

ネタバレになってしまうため詳しいことは書けませんが、この物語の核となる大事な仕掛けに上巻の途中で気付いてしまったため、物語を読み終えたときの感動がだいぶ薄まってしまいました。 もしその仕掛けに気付かなければ、星5個になるくらいの感動だったと思います。きっと、十代の読者なら、のめり込んで読むのではないかと。アラフォーの自分にはハマらなかった部分もありましたが、ミステリーとファンタジーをMIXした、辻村さんらしい作品だと感じました。

Posted byブクログ

2021/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻の伏線を確認しながら読んだからより一層面白く感じた。別々の時代を生きているといいことは上巻で分かったけど、オオカミさまの正体や、喜多嶋先生が誰なのか、何故ハワイの理音が呼ばれたのかが謎だった。下巻では最後に全てが解決して、謎が紐解かれていってスッキリした。 7人の現実世界を知った上でもう一度読み直したい。

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2021/03/18

さすが辻村さん、次々に現れる衝撃! 会えない7人。パラレルワールド説。ポケベルにカセットテープウォークマン。フェイクな赤ずきん。 余談だが私は「私たちって7人!」のくだりで、七人の小人?白雪姫か!と違う方向に!(笑) 閉城でほっとしたのも束の間、オオカミ様の正体にさらなる衝撃!!...

さすが辻村さん、次々に現れる衝撃! 会えない7人。パラレルワールド説。ポケベルにカセットテープウォークマン。フェイクな赤ずきん。 余談だが私は「私たちって7人!」のくだりで、七人の小人?白雪姫か!と違う方向に!(笑) 閉城でほっとしたのも束の間、オオカミ様の正体にさらなる衝撃!!この物語の主役って!? 最初のページが多分こうつながるとは思ってたけど、転校生、そうくる!?スクールの喜多嶋先生も。。 7人以外に、萌ちゃんの性格が好き・・に比べ担任の伊田先生に強烈な嫌悪感。 とにもかくにも、さすが辻村さん!

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2021/03/16

デビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」に匹敵する力作(作者の熱量を感じる作品)ではないでしょうか? 加えて、デビュー当時よりも作家としての力量もあがっているため、とてもよくまとまっています。 本屋大賞受賞も納得です。 過去の辻村作品の特性から、ストーリー中の謎解きのヒントとな...

デビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」に匹敵する力作(作者の熱量を感じる作品)ではないでしょうか? 加えて、デビュー当時よりも作家としての力量もあがっているため、とてもよくまとまっています。 本屋大賞受賞も納得です。 過去の辻村作品の特性から、ストーリー中の謎解きのヒントとなるアイテム・キーワードを拾いながら読み進めましたが、幾層にも重なった謎のうち、解けたのは一部でした。 (わかったのは、時間の違い と ある子と別の子が現実世界で遭遇している点ぐらいかな…) 「冷たい校舎…」の登場人部について、 後に「ロードムービー」、「光待つ場所へ」などのスピンオフ作品が書かれたように、 本作品の登場人物のその後も書いてもらいたいです。

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2021/03/16

さて、下巻の始まりは三学期から始まる! 上巻の最後にマサムネの願いを受け入れて全員で登校するという約束は、はたされるのか!? 七人の間に生まれた絆は残すところの三ヶ月だけの有限の絆、誰かの願いを取るべきか、それとも絆の記憶を取るべきか・・・ 苦悩を抱える中学生達の一人一人が...

さて、下巻の始まりは三学期から始まる! 上巻の最後にマサムネの願いを受け入れて全員で登校するという約束は、はたされるのか!? 七人の間に生まれた絆は残すところの三ヶ月だけの有限の絆、誰かの願いを取るべきか、それとも絆の記憶を取るべきか・・・ 苦悩を抱える中学生達の一人一人が苦難を乗り越えようとする物語! 読んで良かった! 下巻は一晩で一気読み間違いなし!

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2021/03/15

そして,一気に物語を加速させる.高畑京一郎の“タイム・リープ”以来の見事なパズルが盛り込まれた物語構造の上に,最も大きな謎が心を揺さぶる種明かしとして主人公に,そして読者に突きつけられる.ミステリィに慣れた人が読むと,種がおおよそ見当がついてしまうのだが(普通だったら訊くだろう質...

そして,一気に物語を加速させる.高畑京一郎の“タイム・リープ”以来の見事なパズルが盛り込まれた物語構造の上に,最も大きな謎が心を揺さぶる種明かしとして主人公に,そして読者に突きつけられる.ミステリィに慣れた人が読むと,種がおおよそ見当がついてしまうのだが(普通だったら訊くだろう質問を,主人公たちが誰一人として訊かない),それはそれ,本格ミステリィではないのだから流れに身を任せ,暖かな思春期入り口の主人公たちや彼らを取り巻く人々の幸せな未来を願わずにはいられない.幾つかの童話からこの物語を発想・創造する手腕に恐れ入る.

Posted byブクログ